第3話
「おい! 何をしているんだ!?」
ビクっと突然の声にトトトゥーナは驚く。
ムイフレスは飛んできた青髪の女性を睨みつけた。
ムイフレスと同様に美しい。
「大声を上げるな。番が驚く」
青髪の女性は目を見開く。
「番だと!?」
トトトゥーナに気がつく。
「何故ここで!?」
「どうしたんだよ急に竜化してさーあ」
青髪の女性と瓜二つの男性が飛んできた。
「へ? 誰だその子は?」
青髪の男性は青髪の女性に尋ねる。
「番だそうだ」
「へあ? 何故ここで?」
「私も知らん」
「こんにちは! ボク、トトトゥーナなの。」
トトトゥーナが二人に声をかけたことで、ムイフレスは渋々二人を紹介した。
「女がエルアーノでもう一人がグレンアーグだ。姓はエルロランだ」
「二人は双子なの?」
「気にかける必要はないよ」
「顔が同じだから、双子なの?」
「トトトゥーナ以外全て野菜だよ」
トトトゥーナは眉を下げた。
「会話にならないの」
「トトトゥーナ以下全てどうでもいいことだからな。二人が双子だとしても、それはどうでもいいことなんだよ」
トトトゥーナは二人を見た。
「二人は双子なの?」
グレンアーグが答えようとしたが、ムイフレスの殺気で黙った。
「そうだ」
代わりにエルアーノが答える。それでもムイフレスは嫌そうで、だが耐えている様子だ。
「私たちは同じ卵の中から生まれた。とてつもない珍しい存在だ。番殿はどうしてここにいるのだ?」
トトトゥーナを名前で呼ばないのは、ムイフレスの配慮だろう。
トトトゥーナは言葉に詰まると、ムイフレスが代わりに答えた。
「魔鳥に拐われていたんだ。そこを俺が気がついて助けたという訳だ」
トトトゥーナは一瞬声が出そうになったが、飲み込んだ。誰にでも女神だったが邪神になったと話していい訳がないと思い直したからだ。
「番が見つかってよかったなベルベルト。祝福をくれてやる。だが今は任務の最中だ」
エルアーノの言葉に、トトトゥーナは目を丸くするのだった。




