第35話
広いお風呂に入るトトトゥーナはホッとする。
足を伸ばせるほど広く、小さな足を伸ばす。
風呂に入っている間ムイフレスは総隊長に報告しに行ってる。
最後まで一緒にいたいとごねたが。
トトトゥーナは大きなあくびをして出ることにした。
風呂から出てきたトトトゥーナは、ベッドに入ろうと毛布を捲った。
「ムイフレス様~!」
裸のソフィアが飛び出してきた。
トトトゥーナは仰天して悲鳴を上げた。
隣の部屋まで聞こえたらしく、ギットレイドが部屋に飛び込んできた。
「フレス! 相手はまだ子供だぞ! まだ早いぞ!」
何やら勘違いしている。
「違うの!!」
トトトゥーナは否定する。
ギットレイドはベッドにいる裸のソフィアを目にすると、溜息をついた。
「我が儘嬢か」
ソフィアは毛布を抱き寄せる。
「ムイフレス様は何処なのよ!」
「その前に服を着なさい」
「今日ムイフレス様と甘い時間を過ごすんだから!」
「それでもご令嬢かね」
「私とムイフレス様は運命の番なのよ! 契りを交わしてもおかしくないわ!」
「ムイはボクのムイなの」
「何よ! ムイフレス様だってあなたに不満を感じているわ!」
トトトゥーナは言葉に詰まらせる。
番でありながら、子供の姿なので愛し合うことができない。
自分の小さな手を見る。
息が荒くなる。
小さな手を背後から握りしめられた。
トトトゥーナは背後にいるムイフレスに顔を向けた。
「ムイフレス……」
「トゥ」
ムイフレスはトトトゥーナの額にキスをする。
「ボク。ボク」
「体が欲しいんじゃない。心が欲しいんだ」
ボロッと涙か流れる。
ムイフレスは指先で涙を拭う。
「ムイフレス様! 待っていたのよ!」
甘い声を上げるソフィアにムイフレスは手を伸ばし魔方陣を構築させていく。
ソフィアは魔方陣に目を丸くする。
ベッドごと消えたソフィアのことを、トトトゥーナは尋ねる。
「何処にやったの?」
「その辺だ。トゥが気にすることはない」
ちゅっと音を立てながらムイフレスはトトトゥーナの額にキスをした。




