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第31話

糸を張り巡らしてグレンアーグを立たせていた。

「グレンアーグ!」

目を見開いたエルアーノが叫ぶ。夜の妖精は首をひねった。

「これ。“グレンアーグ”って言うの」

「誰だお前は!?」

夜の妖精はスカートの裾を軽く持ち上げた。

「私は夜の妖精よ」

「異分子か?」

ムイフレスが尋ねる。夜の妖精は白い髪を掴み上げる。

「そうね。私は異分子よ。だって見て? 白いでしょう?」

ルパートは顔を青ざめ、冷や汗をかく。

その様子をレオンが気がつくが、夜の妖精に顔を向ける。

「グレンアーグ! どうしたグレンアーグ! お前! グレンアーグに何をした!?」

「待て!」

ムイフレスの制止を聞かず、エルアーノは飛びかかった。

夜の妖精は指を動かして糸を操り、エルアーノの前にグレンアーグが前に出た。

エルアーノは目を見開く。

「グレンアーグ! 目を覚ませ!」

「それ。もう死んでるわよ?」

何でもないかのように言う夜の妖精に、ムイフレスたちは驚く。

エルアーノは否定した。

「嘘だ! そんなの嘘だ!」

「だって。死んでいたから、お人形にしたんですもの」

エルアーノはグレンアーグの顔を殴りつけた。

びくともしないグレンアーグに、エルアーノは目にして、夜の妖精を睨みつけた。

「お前!! よくも!!」

「エルアーノ! 戻ってこい!」

ムイフレスの声を無視して、エルアーノは回り蹴りをグレンアーグに食らわして吹き飛ばすと、夜の妖精に向かって殴りかかった。

夜の妖精はそれを避けると、指を動かし石を糸で張るとそれをエルアーノに投げつけた。

石を避けたエルアーノは、糸を張り巡らして無数のぬいぐるみを浮かび上げているのを見る。

その無数のぬいぐるみから魔方陣が構築され、無数の剣がエルアーノに向かって放たれた。

エルアーノは魔方陣を構築して放たれた無数の剣から身を守る。

エルアーノに吹き飛ばされたグレンアーグの瞼がゆっくりと開いた。

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