↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/138

第21話

商人ギルドには後日向かうことにして、とりあえずムイフレスとトトトゥーナは寝ることにした。ギットレイドはおやすみと出ていった。

ベッドで抱きしめられながら横になるトトトゥーナは、愛おしそうに見つめるムイフレスから目を逸らす。

ムイフレスはちゅっとトトトゥーナの額に音を立ててキスをした。トトトゥーナは愛おしそうに見つめるムイフレスからごまかすように寝たフリをした。

子供の姿であり、まだ向き合わなくていい。

まだ、怖い。

受け入れて、裏切られるのが。

ムイフレスはまたトトトゥーナの額にキスをした。

「トゥ。いい夢を」

愛おしそうに、言うのだった。



『花街へ行こうぜ』

『番に対して誠実でいたい』

『番なんて見つからないさ。パートナーでも探せばいいじゃないか?』

『いつか見つける。安易なパートナーはいらない』

突っぱねるムイフレスに、男たちはつまらなそうに立ち去る。

『見つける。見つけてみせる。そして愛を捧げるんだ。俺の、俺だけの半身を』

決意するムイフレスから意識が浮上し、目を覚ましたトトトゥーナは、隣で眠っているムイフレスを見た。

「ボクのことを、待っていたの」

ムイフレスが待っている間、トトトゥーナは強制的に眠らされていた。

邪神に堕ちて、裏切った恋人と浮気相手と、そして浮気相手と同じ種族であるというだけで人族を殺そうとしたからだ。

美しい。ムイフレスは美しい。

恋人を作ろうと思えば作れたはずだ。

だがそうはしなかった。

グズン、トトトゥーナは泣いた。

美しいムイフレスの瞼が開いて、涙を流すトトトゥーナを、瞳に映した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。