第12話
「ミルクと卵と砂糖を用意するの。それからカラメルソースにも砂糖が必要なの」
料理長と料理人はトトトゥーナの指示に従い、エルアーノは唇を舐め回す。
「まずカラメルソースを作るの。鍋に砂糖と水を入れて中火にかけるの。かき混ぜず、鍋を優しく揺らして熱するの。全体がきつね色になったら火を止めるの 」
言われた通りにやり終えた料理長に、料理人は容器を持ってくる。それに均等に料理長は流し入れる。
「ボウルに卵を割って混ぜるの。鍋にミルクと砂糖を入れて、火にかけて混ぜるの。沸騰する前に火を止めるの」
料理長は料理人が持ってきたボウルに卵を割り、混ぜていく。その間に料理人は鍋を用意し、ミルクと砂糖を混ぜながらコンロに火を付ける。
そして料理長は沸騰する前に火を消す。
「ボウルに鍋で混ぜたミルクを少しずつ加えていくの。そして漉し器で漉しながら、カラメルソースの容器に入れるの」
料理人は漉し器を用意し、それを使う料理長。
「鍋に薄い布巾を敷いて、容器を並べるの」
料理人は鍋を用意し、布巾を敷いて容器を並べていく。
「鍋の中に容器の半分くらいの高さまで水を注ぐの。フタをして中火で熱するの。湯気が立ってきたら弱火にして、二十分から三十分蒸すの」
料理人は鍋の中に容器の半分の高さまで水を注ぎ、フタをして中火で熱する。
「粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やすの」
エルアーノは首をひねる。
「冷やす魔方陣を使えばいいのではないか?」
「そういう魔方陣があるの?」
料理長は頷くが、料理人は顔を歪める。
「冷やしたり暖めたりする魔方陣は、料理長なら必須です。まさか料理で魔方陣を使うとは思いもしなかったですよ」
ガハハ、と料理長は笑う。料理人はどこか悔しそうである。
「まあ、俺はそんなに魔力が多くないがな」
「そうなの?」
「九回も魔方陣を構築したら、ぶっ倒れるな」
料理長はガハハ、と笑うのだった。




