↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

115/138

第114話

意識が浮上し、トトトゥーナは瞼を開けた。

体を起こし、ベッドから立ち上がると、ふと壁にかかっている鏡に目がいった。

そこに映ったのは、十二歳ぐらいの姿だった。

「ムイは? ムイは何処?」

ドアが開き、ムイフレスが入ってきた。

トトトゥーナは名前を呼び、抱きついた。

ムイフレスはトトトゥーナを抱き締め返す。

「何処に行ってたの?」

「レオンの結婚式だ」

「えっ!? ボク。どのぐらい眠ってたの?」

「二ヶ月だ」

「え゛っ!? ボクそんなに眠ってたの!?」

「本当ならトゥの側にいたかったんだが、トゥなら参加するべきだと言うだろうと思ってな」

トトトゥーナはその通りだと頷く。

「結婚式終わったの? 我が儘嬢大丈夫だったの!? ボクがいなくて相手を探していると思われなかったの!?」

「声をかけられたが、無視した。それに我が儘嬢は最後に抱きしめてほしいと抜かしたからな。飛ばしてやった。今頃あの女を探している所だろう」

大事になっていた。

トトトゥーナは慌てたが、ムイフレスが震えていることに気がつく。

「ムイ?」

「二ヶ月だ。二ヶ月目が覚めなかった。このまま目覚めないかと……よかった」

「ムイ。心配かけてごめんなさいなの」

「いいんだ」

「ボク。ちょっと力が戻ったみたいなの」

「そのようだな」

ムイフレスはそれでも軽々とトトトゥーナを抱き抱えた。

「誰かが服を着替えさせたの? 大きくなったのに、服がその分大きいサイズになってるの」

「ああ。トゥがいつ大きくなってもいいように、身につけているものに魔方陣が刻まれているんだ」

「じゃあこのまま大きくなっても服が破れてラッキースケベにならないの?」

「そんな心配はしなくていい」

「ラッキースケベは男のロマンしまゃないの?」

「恥ずかしい思いはさせたくない」

トトトゥーナは思わずムイフレスの頬にキスをした。

ムイフレスはトトトゥーナの顔中にキスをする。トトトゥーナは擽ったそうに笑う。

ノックされドアが開く。

「フレス。我が儘嬢見つかったぞ」

正装をしているギットレイドが入ってきて、ムイフレスに抱き抱えられたトトトゥーナに目を丸くするのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。