第105話
「もしかしてエルアーノも王族だったりするの?」
トトトゥーナはエルアーノを見る。きょとんとしたエルアーノは笑いながら否定する。
「私はベルベルトと同じ護衛騎士で治療士だった。グレンアーグは副隊長の補佐官だったんだ」
トトトゥーナは驚く。あの飄々としたグレンアーグが、副隊長の補佐官。意外である。
「ちゃんと副隊長の補佐していたの?」
エルアーノは目が泳ぐ。
「マーマーは元護衛騎士でありました」
キリーベルはうっとりとする。
「何だか素敵ね」
ギットレイドはそれを聞いて苦笑いする。
「元々母は王太子妃の護衛騎士になる予定だったんだよ。それを父が強引に掻っ拐ってね。母は父に対して最初の印象は最悪だったんだよ」
「まあっそれは酷いわね」
「それでマーマーはパーパーに子供三人は生みたいと要求したのであります」
そこでトトトゥーナは思い出す。竜人族の雄は子供を作りたがらないというエルアーノの話を。
「それでどうなったのかしら? エリュシアに弟か妹がいるとアタシは知らないけど?」
「パーパーは子供二人で満足してほしいみたいでありますが、マーマーは今も後一人は欲しいみたいであります」
「母は子供好きだからねぇ。本当はもっと欲しいみたいだけど」
「エリュも将来子供は三人欲しいでありますよ」
「え!?」
エリュシアの突然の告白に、キリーベルは顔が真っ赤になった。
「ベルちゃんは子供何人欲しいでありますか?」
「えーっと」
チラッとキリーベルはギットレイドを見る。何とも思っていないようなので、エリュシアを見た。
「エリュシアが子供三人欲しいなら、アタシも頑張るわよ?」
エリュシアはにこにこと笑う。
「にーにーは将来子供何人作るでありますか?」
「そうだねぇ。子供は番と相談かな? エルアーノはどう思っているんだい?」
話が回ってくるとは思わなかったエルアーノは、顔を赤らめるのだった。




