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第99話
「どの穴も致命傷を外しているな。まあ竜人族は頑丈ではあるが」
エルアーノはちらりとシグレを見る。
「彼女は?」
「彼女はシグレ。ボクの弟の番なの」
シグレはギットレイドやエルアーノを見ながら頭を下げる。
「私はシグレです。シグレ・ユーヴァです
。ロキフェルドの番ですが、ロキフェルド様はそのことを覚えていませんが」
ポロポロと涙をこぼした。
キリーベとエリュシアはが宥めるように肩に手を触れてソファーに座らせる。
エルアーノは眉を下げる。
「私は、そのロキフェルドのことを知らないが、番は魂で繋がっているて聞いたことがある」
「ロキフェルド様はお姉様のことが好きなんです。私よりも」
「ロキは弟なの」
「神がどうこう言っていたのでありますが、どういうことなのでありますか?」
トトトゥーナは顔を伏せる。
「それは……ボク。ボクは──」
「言いたくなければ、言わなくていい」
ムイフレスの発言に、顔を伏せていたトトトゥーナは顔を上げた。
「ありがとうムイフレス。ボクは言うの」
トトトゥーナは注目されているのを感じながら口を開いた。




