2020年4月8日 小ネタの日
2020年4月8日
今日は小ネタの日。みんなの小ネタ、二秒後には忘れられるような小さなお話をお届け。
真凛の場合は。
衣玖「真凛……ひょっとしてだけど……部屋、ちょっと片付けた……?」
真凛「ギク」
衣玖「ちょっと!! 勝手にやめてよ! あれが完璧な配置だっていつも言ってるじゃない! わたしはなにがどこにあるのか基本的に覚えてるの!」
真凛「でもこの前ゲームなくしてたじゃないですかぁ! それに散乱してた紙のゴミだけ捨てただけですもんー!」
衣玖「あれはたしかにゴミもあったけど、声優さんのサイン付きキーホルダー応募用のはがきも入ってたの!! 一緒に捨てたでしょ!!」
真凛「なんでゴミと大事な物を一緒に置いとくんですかぁ!」
衣玖「紙と紙でまとめておいただけなの!!」
真凛「ゴミと大事なもので分けてくださいよ!! 衣玖さんのバカ!」
衣玖「ゴミ捨て下手っぴ!! もう許さん!」
衣玖はダダダッとかけて真凛に取り付く。
真凛「な、なにをする気で……あーっ!!」
そして真凛の脇腹をこちょこちょくすぐり始めた。
衣玖「真凛なんてこうだ!! うりうりうり!!! 弱点は既に知ってるのよ!」
真凛「やだ!! やーだーー!! やめてえええーーー!! いっひっひひあああああああ!!!」
実は真凛、脇腹がめちゃくちゃ弱いのである。
そして衣玖は。
留音「はいはいはい、真凛に悪気があったわけじゃないんだし。そもそも部屋が汚い衣玖も悪い」
衣玖「でも私の部屋だもん! 必要なものはすぐ取れるようにしてるし……! こちょこちょこちょ!」
真凛「ひぃっひやあああー!! あぁぁぁっはっはっっは、死んじゃうっ、死んじゃうからぁっ」
留音「やめろっての。お前もここ弱いんだから」
衣玖「ひゃああああっ……」
うなじの辺りを優しく撫でられると背中がピンとなり、亀が首をしまうみたいに首をたたみ、ゾワゾワと鳥肌を立てるのである。
衣玖「やめてよ!! そこなんか気持ち悪いんだから!」
留音「ホント弱いよなぁここ」
衣玖は身体を震わせ、全身に鳥肌を立てていた。
真凛「うぅ、助かりました……はぁ……苦し……」
場面は変わって、聖美宅。
聖美「じゃあイリスちゃん、帰りは明日の夕方なんだね」
イリス「うん。もしかしたらちょっと早まるかもしれないけど、でも今日は戻って来ないわね」
聖美「わかったー。じゃあ気をつけてね」
イリス「まっ、ポータル通るだけだし何も無いわよ。じゃあね聖美、また明日」
イリスはたまに実家で過ごすことがある。それは良いのだが。
聖美「今日は一人か。よぉし、じゃあやっちゃおうかなー」
聖美はパソコンを起動する。イリスは全く触らないパソコンだが、聖美は一応隠しフォルダを作っておりその奥深くに、あるソフトをインストールしていた。
【花園の乙女たち ~ラブ・ア・ラ・モード~】
聖美「~~♪」
最近、主人公も相手も女の子同士の恋愛ゲームにハマっているのそうである。なお、イリスには隠れて遊んでいる。攻略対象ヒロインはいつもニコニコしている可愛い幼馴染、背が高くて男の子っぽいことに悩んでいる先輩、冷静沈着で感情の起伏が少ない女の子、とても高飛車なお嬢様がメインヒロインだそうだ。
それから西香は。
西香「(マスクマスクと……外出時はわたくしのオーラを隠すためにも必要ですからね)」
出かける時はどこかのアイドルの如くしっかりとマスクで顔を半分隠すのだが、少なくない確率で最初に"鼻を中心に"かける。目元まですっぽりという具合だ。
西香「(ハッ……誰にも見られてない?!)」
むしろ口が隠れていない、という具合である。
西香「(ホッ……誰も見てませんわね)」
人前ではちょっと恥ずかしい、"アイマスク"を頻発させてしまうのだ。
でも。
留音「ちっと出かけてくるー」
真凛「マスクしてったほうがいいですよー」
留音「えーめんどくせー。軽いランニングだし……」
真凛「マスクあるんですから、念の為にしてってくださいー!」
留音「っしょうがねぇなー。あぶっ(目覆い)」
なんて他人がマスクをかけるのに失敗するのを見ると。
西香「んぶっふ!! あぶぁはっはっは! 留音さん!! マスクは目を隠すものじゃありませんわよ!!」
留音「(普通に恥ずかしい)」
西香「あっはっっはっは! 今の見ました!? 留音さんマスクを目にかけましたわ!! あっハッハッハ!」
留音「もぅうるせーな!! 行ってくる!!」
めちゃくちゃによく笑うのである。
この他、イリスは気を抜いているときに椅子に座る時「よっこいしょ」と言ってしまう、留音は扉を使ったストレッチをするが人に見られると恥ずかしがる、アンジーは学校の成績が割と上位などという小ネタもあるが、本日はここまで。




