10年くらい前の出来事②
やがて、二人が歩みを進めていると、前の方に小高い丘が見えてきた。「私、あの丘に行きたいと思うんだけど、良いでしょう?ブロッサムはもちろん認めてくれるよね?」「そうだな、大分歩いたしあそこで一休みしようかな。」ブロッサムは、アリスの頼みを快諾した。
そう言うことになり、二人は丘に行く。「ああー、気持ちいい!」「そうだな!」丘のてっぺんに着くと、アリスは仰向けになり、気持ち良さそうに寝転んだ。ブロッサムもそれにつられるように、同じような姿勢になる。
「こうして、二人で一緒にいれるのが幸せだよね~」「うん、僕もアリスと過ごせて、とても心が満たされる気分だよ。」「私は昔からブロッサムと遊ぶほど仲が良いけど、出会えたのは運命だと思うな~」
二人の間には、次第に心地よい空気が漂い始めていた。「ここで言いたいことがあるんだけど・・・」ここまで言うと、アリスは口ごもる。顔は、気が付けばうっすらと赤くなり、恥ずかしさを浮かべていた。「あの、私ブロッサムの事が好きなの。ずっと前から好きだった。」「僕もそうだ。アリスの事が好きだ。」ブロッサムも照れ臭そうだ。
お互いの唇の距離がどんどん縮まってゆく。
「目を閉じて。」「うん、そうするわ。」ブロッサムがアリスに促す。そのようにして、二人は口付けを交わした。静寂という名の空気が辺りを支配している。2、3分の間、それが続いた。
「初めてのキスは、胸が高鳴ったよね。何か甘酸っぱかったな。」「僕もそう思ったよ。今までの関係よりも、さらにもう一歩進んだ感じがする。」ファーストキスの後、二人はそのように言葉を交わす。告白され、ブロッサムは高揚感を覚えていた。そして、この幸せがいつまでも続く気がした。




