司法局での抗議③
ブロッサムたちは、番兵に先導されて司法局の廊下を歩いていた。途中、廊下の右をブロッサムが見ると、「加害者の人権守れ、外国人犯罪者の人権守れ」と大きく書かれた貼り紙が目に入った。それを見た途端、ブロッサムは内心“これはおかしいだろ、被害者よりも、犯罪を犯した加害者を守る司法局は間違っている”と憤った。
さて、そうしている間に、3人は担当者に会う部屋の前に到着した。番兵がノックしてから扉を開け、部屋に入るように指示する。“さあ、この時がきた”、ブロッサムは自分に言い聞かせる。
中に入ると、どっしりと構えている、顔が厳めしい男が一人いた。3人と目が合った瞬間、男は上から目線な感じでこう口にした。
「爆発事件で声明文を読み上げに来たというのは、お前らか?」
ブロッサムは、「そうですけど」と当然だという感じで即答した。すると、男はさらにこう言った。
「[特権]を許さない臣民のギルドとか、初めて聞いた名前だな。どうせ、キロヌカ人に対するヘイトで、自らの優越感に浸りたくてたまらないんだろうな、ブロッサムさんよ。」
男は、ギルドを見下す、偏見に満ちた言葉を3人に浴びせた。ブロッサムたちは、怒り心頭になる。
「では、声明文を読み上げます。」
「声明文だと?早く読んで見やがれ。」男は、挑戦的な態度だ。
ブロッサムは、次のような声明文を読み上げた。
「将兵記念墓地での爆発事件についての声明
先日、将兵記念墓地でキロヌカ人の男が、爆発事件を起こしました。過去の戦いで、帝国のために命を捧げた将兵が眠る、将兵記念墓地での爆発事件は、臣民として絶対に許すことが出来ない犯罪です。司法局には、犯人への極刑を強く要望します。
帝国暦1576年4月18日 [特権]を許さない臣民のギルド代表 ブロッサム」




