司法局での抗議②
ブロッサムたちは司法局に向かうために、多くの人でごった返す、帝都で一番人通りが多いアーサー通りを歩いていた。通りには、沢山の荷車や馬車、通行人がひしめき、身動きが出来ないくらい、混雑している。また、通り沿いには店が多く立ち並び、威勢のよい掛け声が聞こえてくる。
ブロッサムは、歩く人をかき分けて進みながら、こう言った。
「ここから20分くらいまっすぐ歩いたら、司法局に着く。各々、「臣民のギルド」の一員として、緊張感を持つように。何が起こるか分からないからな。」 この一言で、メンバーの心は引き締まった。
ブロッサムたちはなおも歩き続けて、ついに司法局の前に到着する。司法局は、煉瓦造りの4階建てで、周りの建物と比べて面積が大きく、ずっしりとした威圧感を放っていた。
「ここが、司法局ですか・・・」ジョンが緊張した様子で言う。
「動じる事はない。「臣民のギルド」の一員として、やることをやるだけだ。」ブロッサムは、そう励ました。
「よし、行こう。」ブロッサムは、声明文を手渡しに来たことを番兵に伝えに行った。声明文の事を番兵に説明すると、番兵は建物へと向かう。それから5分程度して、番兵が戻ってきた。どうやら、担当者との折衝で建物の中に入るのが認められたようだ。ブロッサムは、メンバーの二人に、司法局に入ることを伝えた。メンバーも、中に入ることを承諾する。
番兵が、重厚感漂う木製の門扉を開ける。番兵に促されるまま、ブロッサムたちは中に入った。“何があっても、声明文を読み上げてやる”、ブロッサムの胸中は、そのような思いで溢れていた。




