今、僕らに出来ることをしょう、
―ヘイ、ジョージ!
―どうしたんだい? アーノルド
名門 秋月高校でも、一と二を争う古き歴史のある放送部。放課後のマイクパフォーマンス。
部員は30人を超え、アナウンサーなどの登竜門などと比喩されている。
マイクパフォーマンスを許されるのは勝ち抜いた部員であり――羨望の的だった。
ーなんだが、今日は騒がしいとは思わないかい?
ーごめんよ、アーノルド。僕は今風邪気味で、耳の調子が悪いんだ。なにかあったのかな?
ー風邪? 病院には行けよ〜ジョージ!
ーははは! ソーリー、ソーリーw
二人のやりとりは、ずっと聞いていたくなるほど、軽快で微笑ましい。
ーそれで、教えておくれよ。アーノルド! 今、校舎でなにが起きているんだい?
校舎は、大人数がバタバタと走り回っていた。
たった一人の写真嫌いの為に。
ーん? 写真嫌いてのは、僕は一人しか思い浮かばないな、一体、だ……
ーははは! ジョージ! その一人が指名手配犯だぜ!
ー…………
ー どうかしたかい? ジョージ。
ーいやなに。僕も逃げ出したら、だれがこんなに必死に探してもらえるのかな、ってね。
ー…………
ーははは! じゃあ、ここで探している奴らと、指名手配犯に僕の好きな曲を流すとしょう!
放送からガタ、ゴソゴソ、キュイーンと雑音が漏れる。
ーそれでは聞いて下さい。あ! 探す手は止めちゃいけないぞ!
ー…………ははは。
ー次世代の歌姫、桃色が歌う【青春】を!
放送スピーカーから流れ出した曲に、何人かの足が止まった。
有留も、その一人だ。
そして口ずさみ、力強く地面を踏みしめ、階段を駆け上がっていく。
「ほんの些細なことだよ! もう、わかってんだよ! ……ああ、もう! 新垣どこだぁああ!」
指名手配犯の新垣正は、どこにいるのだろうか?
近日完結予定……予定。




