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私がチームを焼き尽くしたことのすべて  作者: 島流しパプリカ


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8/10

八 解散

半年後、北浜商事向け運用高度化チームはなくなった。


正式には、三つの機能に分かれた。

顧客対応はカスタマーサクセス部門へ。

運用基盤はプラットフォーム部門へ。

レガシー連携の一部は、縮小された保守チームへ。


解体ではない。

再編である。


会社の発表にはそう書かれた。


最後の日、私は小さな会議室で、残っていたメンバーに話した。

大げさな送別会はしなかった。誰も望んでいなかった。


「長い間、お疲れさまでした」


言った瞬間、あまりに軽くて嫌になった。

長い間、とは何だ。

私は半年しかいなかった。


宮下さんが、机の上に一冊のファイルを置いた。


「北浜商事 運用判断集」


表紙には、そう書かれていた。

手書きではなかった。

テンプレート化され、検索でき、タグがつき、インシデント管理標準の形式に揃えられていた。


「完璧ではありません」


彼は言った。


「でも、燃やしても煙が少ないくらいにはなりました」


私は笑いそうになった。

笑えなかった。


「ありがとうございます」


「佐伯さん」


「はい」


「私は、あなたのやり方は今でも嫌いです」


会議室が静かになった。


「はい」


「でも、あのままだったら、たぶん誰も読まないノートを抱えたまま定年になっていました」


彼はファイルを軽く叩いた。


「これは、少しだけましです」


少しだけ。

それで十分だった。

それ以上を望む資格は、私にはなかった。

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