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私がチームを焼き尽くしたことのすべて  作者: 島流しパプリカ


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7/10

七 変化

変化は、劇的には進まなかった。


北村さんは二か月休んだ。

復帰後、私とは目を合わせなかった。

彼女は結局、カスタマーサクセス部門へ移った。送別会には来なかった。

後日、共有フォルダに「問い合わせ初動整理テンプレート」というファイルを残していった。作成者は北村。更新日は、退職でも異動でもない、ただの水曜日だった。


宮下さんは、週に二回、標準化ワーキングに出るようになった。

最初の一か月は、ほとんど私の案を否定するだけだった。


「それは現場では使えません」

「その分岐は足りません」

「通知先が違います」

「顧客が怒るポイントはそこではありません」


私は何度も苛立った。

何度も「では案を出してください」と言いそうになった。

実際、一度言った。

宮下さんは「出しています」と言った。

私は黙った。


小野寺は新しい部署で苦労していた。

クラウドの用語がわからない。会議の速度が速い。英語のドキュメントが多い。

一度、夜遅くにメッセージが来た。


> 自分は、古い運用しか知らなかったんだと思います。


私はしばらく考えて、こう返した。


> 古い運用を知っている人が、いまの運用を作ったほうがいい。わからないことは、わからないと言っていい。


送信してから、偉そうだと思った。

消したかった。

でも、既読がついた。


彼から返事はなかった。

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