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君のいない金曜日  作者: 風戸輝斗
「Friday without -Ito Kitahara-」

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2024/10/21(月曜日)1/5

 あの頃から今に意識が戻ってくる。


 なにがありがたいほうの記憶だ。完全に嫌なほうじゃないか。

 

 今にして思えば、あの日がすべてのはじまりだったのかもしれない。

 あの日、「ふたりだけの世界にいこう」っていう伊都の言葉をわたしが拒絶していれば、のちにあんな凄惨な出来事が起きることはなかったのかもしれない。


 ふわふわと次の記憶が迫って来る。

 ……あ、今度はまちがいなくありがたいほうの記憶だ。


 さっきから二カ月の月日が流れて、中学二年生の春の記憶。


 意識が薄れていく……。



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