前へ目次 次へ PR 22/46 プロローグ〈結〉 金曜日は、醒めない夢のなかで溺れている。 夢を見て、目覚めて――。 また夢を見て、目覚めて――。 ただそれだけを繰り返している。 まぶたの裏に映し出される記憶は実体験しているかのように鮮明で、それがありがたいなって思うときがあれば、嫌だなって思うときもある。 うわさをすれば記憶が浮かんできた。 ……あぁこれはありがたいほうの記憶だ。 そう思いながら、わたしはそっと眠気に身を委ねる。 意識は瞬く間にまどろみに溶けていく……。