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日常系ネガティブワールド  作者: 神楽坂かぐら
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第三十一話 他人事より自分事  自分事より他人事

 ふと、時計を見るとそこにはアラームの五分前の時刻が表示されていた。

 久しぶりにアラーム前に起きれた気がする。

 昨日は熟睡することが出来たので、体も頭も軽い。

 月曜日といえば、憂鬱さがマックスなはずなのだが今日は何故だかそこまで憂鬱さを感じない。

 やはり睡眠って大事だな。と心の底から思った。

 いつも通りに顔を洗って朝食をとるためにリビングへ向かう。

 リビングには既に父親と母親が座っていた。

 俺も椅子に座り、朝食を始める。

「あれ?夏海は?」と、俺は母親に聞く。

「それがまだ起きて来ないの」と、心配そうに話す。

「俺が起こしてこようか?」と、言った所でリビングへ口に手を当ててあくびをしながら夏海が入ってきた。

「あら、夏海おはよう。遅かったわね」

「おはよう。昨日夜更かししたからねー」

 母親の言葉に呑気にそう返す夏海。

「早くしないと遅刻するぞー」

 と、俺は優しさで言ってあげた。

「ふんっ!」

 と、そっぽを向く夏海。

 あくまでも俺と口を聞かないってわけか。

 これは謝るまで口を聞かないパターンだな。

 夏海にも謝らなければいけないとなると、俺は色んな人に謝らなければいけない人間ということになる。

 いつから俺は人に謝るようなことをする人間になったのだろうか。

 そんなことを考えている間に、朝ごはんを食べ終わり、ごちそうさまをして食器を片付ける。

「あっ、やばい。遅刻しちゃう!!」

 夏海がそう言って、慌てて朝食を詰め込む。

「だから言っただろ」

 と、俺はここぞとばかりに夏海に強気で言う。

「ふんっ!」

 食べながらそっぽを向こうとした直後、

「んんっーー!!」

 と、言って胸を叩く夏海。

「おほっ、おほっ、ゲホッ!ゲホッ!」

 どうやら口に物を詰め込みすぎたようだ。

「大丈夫?夏海」と、母親が心配する。

 しんどそうにしているが、一応首を縦に振っている。

「焦って食べたら喉に詰まらすぞ。じゃあ、遅刻するなよー」

 むせる夏海に喉を詰まらせてから忠告する。

「いってきまーす」

 俺はそのままリビングを後にして、母親のいってらっしゃいを背に家を出て学校へ向かう。

 登校の最中、コンビニに寄り新しいノートを一冊買った事以外は、普段通りに登校した。

 学校に着いて思ったのが、少しずつ桜が散り始めていること。

 綺麗なものはいつまでも綺麗なままではいられない。そんな事をつい思ってしまった。

 教室に入ると、いつも通りの喧騒に包まれていた。

 すぐさま自分の席に座りチャイムが鳴るまでは本を読もうと思っていた。

 自分の席まで行き、椅子に座ろうとするとそこにはーー

 クラスの人と話をしている天道の姿があった。

 挨拶をすべきか迷ったが、周りに人がたくさん居たので辞めておいた。

 席につき、鞄から本を取り出して予定通りに読書を始める。

 それから間もなくしてチャイムが鳴った。

 その後もいつも通りの授業が行われた。

 こうやって、いつも通りの日々が流れていくのだろう。と、思えるくらいに二年生の新学期は二週目から定着し始める。

 ただ一つを除いてはーー

 そう、事件が起こったのだ。

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