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かわいい少女に癒されたい—転生したので、居場所を失った少女を拾うことにした—  作者: 夢見る冒険者
プロローグ

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第2話 メスガキに煽られるのって、ご褒美でしょ?

さて、転生して十四年がたった。もし、君が、神様に一つ、ものすごい武器か能力を与えられると言われて、転生したら。その先で、何を求める?


たくさんの美少女を侍らせてハーレムを作る。単純に強さを極めるために武芸の道に。それとも、はたまた、ものづくりに没頭して、歴史的に名を残すような作品を作る。うん、それもいいと思う。


色んな選択肢があって、色んな欲望がある中で、俺が求めたのは、美少女に癒されたい。それも"小さくて可愛い子に癒されたい"ってことだった。


前の人生、誰かに求められることなんてなかった。だから、奴隷でもいい。不憫な子を救ったら、少しは自分が求められるんじゃないかって。そう考え、自分好みの少女を救うことにした。


え?男の子は救わないのか?いや~、将来的に自分より身長が大きくなったら、危害を加えられそうで怖いし……。なにより、父に虐待された過去を思い出しそうなので避けることにした。


それにだよ、彼らが成長したことを考えて欲しい。将来的にむさっくるしい男性に囲まれて過ごすのか、フローラルな香りのする、美少女に囲まれて過ごすのか。そう想像した瞬間、即決だった。


屈強な胸筋や、鍛え上げられた大腿四頭筋が服を圧迫している姿を見るよりも、ニーソックスに締め付けられる、ふっくらとした柔らかいふとももを眺めたい!!


いまにも零れるかと思う程の胸を目で追いたいし、かがむ時にスカートがひらりと揺れてパンツが見えそうになる。そんな瞬間を僕は拝みたい。そこに、異論は認めない。


まぁ、そんな野望よくぼうを掲げた俺は、それを実現させるための潤沢な資金と、彼女たちを囲うための土地。そして、王様だろうと、俺の大切な存在が奪われないための地位を気づき上げた。自他共に認める、最強格の力を身に付けて、男爵でありながら、侯爵家に匹敵するほどに大きい屋敷を立てた。そして、そこに楽園を築き上げた。


結果的には他の貴族から疎まれたし、種族関係なく美少女を集めていたら、人類至上主義とする教会も敵に回した。まさしく何をやってるのかというものだ。俺はやれやれと肩をすくめ、両手を軽く広げて空を仰ぐ。……それでも。誓ったんだ。後悔のない人生を歩むと。手に入れたこの光景を誰にも奪わせないと。


そのためなら、すべてを敵に回してもいい。そう決めた。それにね……目の前の光景を見れるなら、その価値はあったのだと心から思える。


東京ドームほどもある広大な屋敷。その前に広がる広大な庭では、種族関係なく、少女たちが楽しそうに笑い合っている。奴隷という誰かに見捨てれた少女たちが今は、笑うことが出来ている。その事実だけで、自然と口元が緩んだ。


この場にいるのは、傍にいる子を含め全員で10人、屋敷の中に6人。計16人が今囲い込んでいる子達だった。まぁ、一人は例外的に男の子がいるんだけどね。あれは、妹の方が兄から離れられないので連れてきた。あの子を悲しませることはしたくないし、なにより、少女を悲しませる行為は俺の理想と反するから……。


改めて、目の前の女の子達を見つめる。真っ先に入るのは、ワーウルフの少女と龍人の少女。二人とも明るい性格で、よく競いあっている。今も屋敷から30m離れた位置で100mの距離を、どっちが早く走れるかで競っていた。


ワーウルフの子が負けたのだろう、悔しそうな顔をして、耳をピンと立てる。その表情を見て、もう一人の少女は勝ち誇ったように、満面の笑みを浮かべながら、嬉しそうに尻尾を振っていた。ワーウルフの子が「もう一回だー」なんて、30mは離れているというのに、ここまで聞こえるくらいの大きな声で宣言し。勝った方は勝者らしい勝ち誇った笑みを浮かべて、何やら応じていた。多分了承したのだろう、また、二人仲良くまた、スタート地点まで戻っていく。


そんないつもの光景につい笑みが零れる。必死に汗をたらしながら、ふとした時に汗を拭う仕草とか。勝利のために、ただ真っすぐに相手を見つめる視線とか。必死に息を切らしながら走っている姿っていいよね。なんか、こっちまで元気を貰える。


そこから視線を左にずらすと、目に入るのは。兎人にハーフエルフ。それにフェアリーと人魚の少女。穏や性格の子たちが人形遊びをしている。互いに持ち寄った人形を手にしながら会話して、にこっと笑いあう。その姿が凄く可愛らしい。今すぐに抱きしめたい、膝の上に抱きかかえて、ふわふわした感触を味わいたい。できれば、ぽっぺをすりすりしたい。


……まぁ、あのぽわぽわした空間を壊したくないからしないから踏みとどまっているけど……。


そこから更に左に視線をずらす。すると、巨人の女の子が目に入った。いつも通り、草原をクッションにして、横向きに寝転び、気持ちよさそうに眠っている。


ハーフパンツだからだろう。ふと、寝返りを打つ際にパンツが見えそうになる。いけないと思っていながらも、その無防備なその姿についつい視線がいってしまう。これは男の本能だからしょうがないよね……なんて言い訳しつつ、少女の顔に視線を戻す。


規則的に上下する肩。気持ちよさそうな穏やかな表情。そして時折、ふふっと笑う姿も見られ愛らしいとも思う。ほんとマイペースだな。なんて思いながらつい釣られて頬が緩む。


ただ、やっぱりが体が大きいので、ふとした拍子に怖いと感じる時はある。どうしても自分より体格がいい相手には、本能的に身構えてしまう癖は前世から抜けてきれていない。


急に立ち上がって見下ろされる時って、想像以上に大きく感じるだよね。まぁ、本人の性格が穏やかだから、そこまで恐怖を感じてはいないんだけど。


それでも、なぜ彼女を購入したのか?


そう聞かれたら、単純な話、戦争に巻き込まれるのが可哀そうだと思ったからだ。あの体躯だ、当然戦場に駆り出されて将来は殺し合いのとして扱われるにきまっている。巨人族という、強さを誇りとする部族で、ただ寝ることが好きという理由だけで、置いてかれたのだ。普通に可哀想だろう?


そんな生い立ちを知ってしまったら、彼女を見捨てるなんて出来なかった。


これで七人。後の二人は……そう首を回して確認すると、有翼人と鬼人の子が何やら喧嘩している姿が見うけられる。いつものように、鬼人のニィナの態度に何か思うところあったんだろうな。そう思いながら、彼女達に近付いていく。


ニィナは、人を揶揄って好意を確かめる所があるからな。それを有翼人のリュミエラがよく咎めていた。今回もそういう関係だろう。そんなことを考えながら、改めて二人のことを見つめる。


ニィナの特徴を一言で表すなら、Theメスガキという感じの黒髪のツインテールが特徴的な少女だ。いつも相手を侮るような口角をにやりと上げた笑みを浮かべている。年齢は10歳になるものの、体形はどこか幼児らしさがある。むっちりとした太もも、子供らしいぽっこりとしたイカ腹。骨盤が前傾傾向で、手足が短い。全体にむちっとしている。彼女を見かけた時、ついついふとももに目がいってしまう。


煩悩を振り払い、有翼人のリュミエラに視線を向ける。この子はどこかアイドル子役を連想させる。いつも明るくて、笑顔を振りまく少女。ピンク色の髪先にゆるくウェーブが掛かったショートボブの女の子だ。白を基調とし、髪色と同じピンクをアクセントカラーとして使用したフリルのついたワンピースを着用は……なんというか、サンリ〇好きのあざとい系女子を連想させる。普通にいい子なのにね……。


そんなことを考えているうちに、二人の声がはっきりと届く距離まで近づいていた。


案の上、リュミエラがニィナに対して、注意をしている。それも俺の事でだった。彼女は、自分を救ってくれたことに恩を感じていて、俺を悪く言うことが許せないらしい。別に気にはしていが、庇ってくれるのは少し嬉しくも感じる。


けど、少し潔癖すぎるきらいもあるので、いつかもう少し自然体な彼女を見てみたいな、なんて思う。


「リミュエラどうかしたの?」

「あっ、ご主人様」


声を掛けると嬉しそうにこちらを満面の笑みで微笑む。人を好まない有翼人なのに、俺を避けることなく近寄ってくる姿には、どこか犬っぽさを感じる。かわいい。思わず撫でると、彼女は目元を緩めながら、ふふっと笑う。


やがて、堪能したのか、少しむっと頬を膨らませながら、ニィナを見つめた。


「ニィナがまたご主人様のことを悪く言っていたんです。イケないことなのに」


そう一生懸命伝えてくれるリュミエラとは対照的に、ニィナは一瞬だけ影のある表情を見せる。視線を少し下に落とし、その気持ちを振り切るように、口元にωマークを浮かべながら煽るように告げる。


「ご主人様って言っても、私達にいやらしい視線を向けてるだけじゃん。さっきだって、私達のことじろじろ見てたし」

「失礼でしょ、ニィナ!!」

「事実だし!」


ニィナの挑発に応じるように、リュミエラも負けじと睨み返す。俺を守ってくれようとするリュミエラ。少しメスガキ感のあるニィナ。二人ともかわいい。確かに、ニィナの心の内を知らないリュミエラからすると苛立つのだろう。責任感の強い彼女だからこそ、自分の受けた恩を返そうとしてくれる。


でも俺は知っている、ニィナが本当は自分の気持ちに素直になりたいけれど、伝え方が分からず悩んでいることを。それをメイド長のエレナに陰でこっそりと相談していることを。それを知っているからこそ、俺は可愛いと思ってしまう。


なにより、メスガキに煽られるというのはご褒美なんだよね。引かれそうだから言わないけど。


「確かに、事実かもね」


俺はとわざと煽られるように伝える。決して欲に負けたとかではなく、事実的な部分もあるからそう答える。俺が肯定すると、ニィナは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。それに反感するように、リュミエラは両手を腰に当て堂々と告げる。


「それの何が悪いの、私達のご主人様なんだから、当たり前でしょ!」


ニィナの態度に、リュミエラは当然のことだと告げる。けどね、リミュエラ。それ、結構傷つくんだよ。暗に俺がいやらしい目線でみんなを見ていると肯定してるからね!


……うっ。俺ってそんなに気持ち悪い視線向けてたっけ。なんて、無自覚でダメージを与えられる。……そうだな。気持ち悪がられないくらいに気をつけよう。見るのは、止められないんだけど……。


だって、そうでしょ。可愛い少女がいたら見ちゃうよね!普通だよ……ね?そんな俺の葛藤を知らずに彼女達は会話を続ける。ご主人様なら称えるべき派のリュミエラと、許可してくれてるんだから、思ったことを言っていいじゃんというニィナ。


互いに意見は平行線のまま、最終的に俺に判断を求められる。


「ご主人様、ニィナに罰を与えた方がいいです!」

「前に、自由にしていいっていったのに、まさか意見なんて変えないよね~、ご主人様?」


と煽ってくれるニィナ。もちろん、言わないよ。当然でしょ。ただ、このままだとリュミエラが傷つくんだよな。上手い落としどころは……なんて考えながら、返答する。


「俺のためを想ってくれていつもありがとう。リミュエラ」


そういって頭を撫でると、嬉しそうに頬を緩ませる。


「でもね、俺はニィナらしい、素直に気持ちを伝える部分も好きなんだ。リミュエラが俺のために怒ってくれるのと同じくらいにね」


そう伝えると、少し不服そうに頬を膨らませる。……どうしよう、怒っていると分かっていも、いますぐ膨らんだほっぺをつついてみたいという欲望が湧いてくる。


……流石にダメ……だよな~。


そんなことを考えていると、今度はニィナが勝ち誇ったように告げる。


「ふふっ、ほら言ったじゃん」


そう胸を張って見下すようにリミュエラに笑いかける。それを悔しそうにリミュエラが見つめ返した。……流石にこのままだと、リミュエラが可哀そうだし。それにいずれ他の子からニィナが距離を怒れる可能性もある。


「ニィナも煽らない。リミュエラが注意をしていることはもっともだし、相手の気持ちも考える。……少しは自分の素直な気持ちを伝えた方がいいよ」

「分かったように言わないでくれる。ニィナの何が分かるの。ずっと見てるわけじゃないじゃん」


少し拗ねたように伝える。……え?もしかして、ここ最近構っていなかったから拗ねてたのか? え?最高過ぎない?


内心では今すぐ彼女を撫でまわしたい気持ちに抱えつつ、"極めて"、"冷静に"俺は伝える。


「知ってるよ。自分より年下の子のごはんが少ない時には、自分のお皿と交換してること。嫌いな食べ物は、『これ、も~らいっ」なんて言って食べてあげてること。ニィナ自身も苦手なのにね」


そう伝えると、恥ずかしそうに頬を赤くして、右手でツインテールを両手で触り出す。神!!


「へぇ~、そんなにニィナのこと、気になるんだぁ~」


顎をくいっと下げてこちらを覗き込み、わざとらしく舌先をぺろりと覗かせる。にやりと口元を歪めたその笑みは、なんというか体が熱くなるのを感じる。その返答に迷いつつ、俺は正直な気持ちを伝える。


「うん、みんなと同じくらいにね」


そう伝えた瞬間、悔しそうに表情を歪ませる。そして不機嫌そうに、地面を向いて、ふとももをぷるぷると震わせていた。やがて、顔を上げた彼女は、不機嫌そうなまま、悪態をつく。


「そっ、相変わらず子供好きの変態ね」

「そうだな」


俺は穏やかな笑みを浮かべて、同意する。


本当に欲しい言葉は何か分かっている。それでも、俺は好きという言葉を伝えられない。愛を求めているのに、それを向けられた時に、踏み込むことが出来ない。なにより、誰かを特別扱いしたら、この関係が壊れそうで、誰かが悲しむような気がして、特別だとは言えなかった。


だって、ここに居る少女は皆、"誰かに見捨てられた過去"を持っているのだから。


暗くなった感情を切り換えるように俺は内心で首を振る。


……にしても、ロリっ子に罵られるのってやっぱりご褒美だよね。もう少し、蔑んだ目線で見下ろされるとよりいいんだけどな~。などとつい、膝を突きそうになった。流石に、引かれそうだからなやらないけど……。


「こら、ご主人様に注意されたばかりでしょ」


頬を膨らませ、声を荒げてリュミエラが注意する。ニィナは一瞬彼女に視線をやると、悔し気な表情を浮かべる。


「うるさいっ、バカ!」


そういって、走り出してしまった。流石にさっきのは回答を間違えたか。……けど、やっぱり特別扱いはできない。他の子を悲しませることにもなるから。取り残されたリミュエラは、走り出したニィナと俺を交互に見て、


「ごめんなさい。ご主人様」


そう頭を下げて、ニィナを追いかけて行った。きっと、慰めにいってくれるのだろう。ついさっきまで言い争っていた相手だというのに、それでも気にかける。常に相手の表情を見て、気持ちを汲み取ろうとする。そんな少女だから、俺は好きなんだろう。


二人を見つめながら、追いかけるか躊躇う。それでも、結局はリュミエラに任せることにした。それに、おそらくニィナはエレナのもとへ向かうはずだ。こういう時は、いつも彼女に任せることにしている。俺が《《唯一》》信頼できる彼女に。


さて、約束もあることだし、一度屋敷へ戻るか。そう決めて、俺は一歩を踏み出した。

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