第三十一話「覚悟と新能力」
“うさぴょん”のことは一旦棚に上げて、白い“すねこすり”らしい群れの元へ向かう。
すでにシロが対応してくれてるみたいだね。
みんな二十から三十センチメートルくらいのイタチっぽい見た目で……九匹の群れ。全員、被毛は白色で、瞳の色は黒色。
シロは瞳の色が赤色だから分かりやすいけど……ぱっと見、判別が難しいくらい同じような見た目だ。
「シロ、対応ありがとうね!」
「きゅっ!」
シロが私に向かってお返事し、そのまま「きゅーきゅー」と、その群れと何事か話し合っている。
元々は群れを追い出されたっぽいシロにしては、普通にコミュニケーションが取れてる気がするね。
やっぱり“春霞”周辺にいた“すねこすり”とは見た目、というか被毛の色が違うからなのかな?
初めて対等に接してくれる同族と、楽しくお喋りしているシロをぼーっと眺める。
やっぱり……シロも同族と一緒にいる方が……幸せ、なのかも……ね……。
「ミコト?」
「大丈夫ですか?」
心配そうな顔をしたにゃっぴーとヘレネに声をかけられる。
私は一度頭を振って、悲しくなってしまう現実を、深く考えないようにした。
今は、まだ……時間が欲しい……。
私の覚悟が定まらない……。
「……にゃっぴー、ヘレネちゃん、何でもないよ。少し疲れちゃったのかな……ちょうど良い時間だし、お昼ご飯にしよっか。……この子たちも一緒に、ね」
この子たちも追いかけ回されてお腹が空いてるだろうし……昨日、“牡牛座”に牛乳を出してもらっていたのは正解だったね。
「そうだ、六花ちゃんは何を食べるのかな?」
雪女ってことだし……暖かい物は食べれないよね?多分。
「わたしですか?基本的には果物を食べていますね……蜜柑や林檎を主にしています。ただ、生存に必要かというとそうでもないのです。この地域のように寒ければ、それだけで生存できますので……」
うーん……妖怪さんそれぞれで色々な生態があるんだなぁ……
「そうなんだ。じゃあ、にゃっぴー、私たちやすねこすりさんたちには牛乳を、そして六花ちゃんには……“間の宿”でいただいた蜜柑と林檎を出してもらっていいかな?」
「はいにゃ」
すねこすりさんたちには、木皿に移して牛乳を振舞っていく。やっぱり最初は警戒していたけど、シロが一番に口をつけて、何事か説明すると……他の子たちもすぐに飲み始めてくれた。
よほど美味しかったのか夢中で飲んでいる。
可愛いなぁ……
おっと、林檎の皮を剥かなきゃ……と思っていたら、六花ちゃんはそのまま皮ごと食べ始めていた。
こっちはだいぶワイルドだな……。
「にゃっぴーとヘレネちゃんも蜜柑と林檎食べる?」
「食べたいにゃ」
「私も食べたいです」
「うん、じゃあ少し待ってね」
林檎の皮を小刀でくるくると剥いて、切り分けた物を木皿に盛り付ける。
にゃっぴーの分の蜜柑は皮を剥いて、同じく木皿に盛り付けてから、にゃっぴーの前に置く。
みんなで牛乳と果物でお昼ご飯を済ませた。
*
「私たちは“鉄火”に向かっている途中なんだけど……六花ちゃんはどうする?一緒に行く?」
「いえ、わたしはこのまま山の方に戻ります。もちろんわたしもですけど……うさぴょんはもっと暖かいところは苦手でしょうし……」
うん……まぁ、うさぴょんはそもそも雪だからね。何故か動いているけど……。
「そっか……それじゃあ六花ちゃん、元気でね。うさぴょんと仲良くね!」
「はい!ミコトさん、色々ありがとうございました!わたしの力が必要な時はいつでも呼んでくださいね」
六花ちゃんはそう言うと、自分が作った雪兎とうさぴょんを大事そうに抱え、山の方へ去っていった。
……次はすねこすりさんたちだね。
「キミたちはどうしたいのかな?私たちについてくる?」
もし、そうしたいのなら牛車の中には十分なスペースもあるし。
すると、私の言葉が上手く伝わらなかったみたいで、シロが通訳してくれた。
……そういえば、“名付け”たからシロとは何となくコミュニケーションが取れていたけど……“名付け”ていない動物に近い妖怪さんには言葉が通じないのかも?
新たな発見について考えていると、すねこすりさんたちが、それぞれ私の元に向かって来て、脛にすりすりしてきた。何だろう?
それから、「きゅー」、「きゅっ」、「きゅっきゅ」と次から次にお礼を言ってくれているみたいに、一度私の顔を見上げ頭を軽く下げてくれる。可愛い!
そして最後に、一人一人がシロと鼻先を触れ合わせてから、逃げて来た方向に向かって去っていく。
……それをシロは、名残惜しそうに見送っている。
「あ……シロ……」
言わなきゃ……シロにもちゃんと伝えてあげなきゃ……。
本当は嫌だけど……シロ、も……同じ種族の子たちと過ごす選択肢もあるんだよ、って……。
「……シロ……その、もしかして……あの子たちと、一緒にいたい?」
本当はこんなこと言いたくない……。
でも、シロがそれを選ぶのなら……私の勝手で止めるわけにはいけないんだ。
シロは少し戸惑った様子になり……去っていく群れと私を交互に見比べていた。
そして最後に群れをちらっと見ると、未練を断ち切るようにして、私の脛に身体を擦りつけてきた。
私は歓喜に震える心をどうにか抑えて、冷静に状況を俯瞰した。
……たぶん、シロは私に気を遣ってくれている。
フウとの別れに、私が酷く悲しんでいた様子を見ていたから。私が“家族”と離れることを殊更に嫌がっているから……
でも、それでも――今は不甲斐ない私を選んでくれたんだ……。
私はそっとシロを抱き上げた。
「ありがとう、シロ。そして……ごめん。私の心が弱くて……ごめんね……」
「きゅー……きゅっ!」
シロは……気にするな、と言うように私の顔に頭を擦り付け……流れてしまった涙のあとを、ぺろぺろと舐めてきた。
今はまだ……覚悟を決めることができない。
だけど……今度は――
*
私はシロを抱いたまま深呼吸をして、今は先に進むことにした。
「……そういえば……にゃっぴーとヘレネちゃんって新しい能力を覚えたんだっけ?」
“うさぴょん”が動くという衝撃的な出来事があったから、すっかり頭から抜け落ちてしまっていたけど……新能力は気になる!
「……そうだにゃ。僕は“猫の首に鈴をつける”と“A grin like a Cheshire cat.(チェシャ猫のような笑い顔)”を覚えたにゃ」
「私は“牡羊座”と“山羊座”です。……特に“牡羊座”は、ミコトの影響を多大に受けて発現しています」
ヘレネちゃん……。
めちゃくちゃ私の影響って強調してくるじゃん……一体どんな能力なんだ……。
「うん……どっちの能力も気になるね。前みたいにサツマ呼んだ方が良い?」
その時は戦闘もある程度できるようになる能力だったから、サツマに手伝ってもらったんだよね。
「僕のはサツマがいなくても大丈夫にゃ」
「私の新能力も、特に誰かの手伝いを必要としませんね。この場でお披露目できます」
「おっけー。じゃあにゃっぴーの新能力から順番に見せてもらおうかな?」
“猫の首に鈴をつける”は、元々の機能はアラーム機能だったはずだ。
……猫の首輪に付ける鈴の音各種がプリインストールされた、非常にニッチな機能だった。
……ちなみに私には、各種の音の違いがほとんど分からなかったね……。
「では、僕の“猫の首に鈴をつける”から行くにゃ。この能力は僕が接触した相手に見えない“鈴”を付けるにゃ」
「見えない鈴」
「そうにゃ。付けられた相手には見えないし聞こえもしない“鈴”だけど……それを僕だけは見聞きできるにゃ。三つまで登録可能にゃ」
ふむふむ……シロの“追跡”と似たような能力ってことかな?
「……せっかくだし、一つは念の為にミコトに付けておくにゃ。迷子になる可能性があるにゃ」
おい、おかしいだろ。
成人女性に対する心配じゃないぞ!
にゃっぴーが私に軽く身体を擦りつけてきた。
……私は本当に迷子になる心配をされているようだ……。
少し遠い目をしていると……次の能力のお披露目に移るみたいだ。
「次にゃ。ミコト、杖を構えるにゃ。今度は戦闘で使う能力にゃ」
おぉ!にゃっぴーの護衛らしさが増すね!
一旦シロを頭に乗せて、杖を構える。
「“A grin like a Cheshire cat.”」
にゃっぴーがそう言うと……にゃっぴーの隣にニヤニヤ笑いの猫さん、チェシャ猫が現れた。
……なんだろう……目が離せない。
「ミコト、僕に当たるように、軽く杖を振り下ろしてみるにゃ」
「うん。やってみるね」
にゃっぴーの目の前まで進み、真正面からにゃっぴーに当たる軌道で、本当に軽く杖を振り下ろす。
「……あれ?」
確実ににゃっぴーに当たる軌道で振り下ろしたはずの杖が、何故か隣のチェシャ猫に吸い込まれるようにずれてしまった。
すると……チェシャ猫はさらに馬鹿にするような笑い顔を残して、虚空に消えていった。
「なに、今の?」
「それがチェシャ猫の能力にゃ」
詳しく教えてもらうと、にゃっぴーの視界内の指定した位置に、チェシャ猫の幻影を出現させる能力らしい。
そして、にゃっぴーが“対象”と定めた相手の攻撃が向かう先を、強制的にチェシャ猫の幻影へと逸らすことができる。
同格以上の相手には一度の戦闘につき一回のみ有効で、格下相手には何度でも使用できるとのこと。
「……つまり、相手が格上でも一度は攻撃の矛先をずらすことができて……格下相手であれば、ほぼ無敵になれる能力ってこと?」
「そうにゃ。ただ、広範囲に攻撃されると多少攻撃をずらせたとしても、結果的に当たってしまうことになるにゃ」
「それでも、すごい能力だよ!これでさらに旅が安泰になるね!」
にゃっぴーを抱き上げて、頬擦りする。
「ミコト、嬉しいのは分かったから下ろすにゃ。次はヘレネの新能力を確認するにゃ」
おっと、そうだ。そっちの確認も大事だよね。
にゃっぴーを一旦下ろして、ヘレネちゃんと向き合う。
それじゃあ、やたらと私フィルターがかかっているって言ってた能力を見せてもらおうか!
まぁ、そこまでの影響はない筈だけどね!
私は“ダイダラボッチ”と不意の遭遇をした時に、しっかり反省したんだ!大丈夫大丈夫……な気がする!
「じゃあ、次はヘレネちゃんの新能力をお願いね!」
「……何故、ミコトが自信満々な顔をしているのか分かりませんが……百聞は一見にしかず、です。まずは“牡羊座”から。来なさい、“牡羊座”よ」
虚空から現れたのは……何故か全身の毛を燃え上がらせた子羊さんの幻影だった。
「大丈夫なのこの子!?」
私の反省で大丈夫な能力になったはずなのに、見た目が大丈夫ではない子が出て来てしまった!
羊さんは平然とした顔をしてるけど、それどころじゃないでしょ!?
「ヘレネちゃん!?消火しなきゃ!」
「……ミコト、驚いているところ申し訳ないのですが、“この状態”がこの能力の通常形態なんです」
えぇ……マジで……?
ヘレネちゃんが言うには、羊さんの炎は攻撃には使えず、周囲へ燃え移ることもない、と。
私たちが利用する分に限って“火”として扱うことができる、“生活用の炎”なんだって。
ふむふむ。松明への着火、繊維や焚き付けへの火移し、調理などに利用可能で、近くにいることで暖を取ることもできる、ね。
常冬のこの地域で大変助かる能力だ!ミケちゃんも来てくれないし……。
そして羊さんは、自身の毛が燃え尽きるまでその場に留まることができるみたい。留まることができる時間は一日八時間まで。零時を過ぎると再使用可能になるって!
「すごい能力じゃん、ヘレネちゃん!この地域では必須とも言える能力だよ!」
実際この地域で野営するのは不安だったんだ。
牛車の中で風を遮ることはできるけど……それでも常冬の地域で、この気温の中眠るのは怖い。
「そこです。ミコト、ミケちゃんが来てくれないってなった時に“こう”思いませんでしたか?常冬の地域で野営はどうするのか?と」
「思ったね!」
あ……
「語るに落ちましたね。私がミコトの意識が反映されているようだ、と言っていた意味が分かりましたか?」
「……はい……これは私のせい、だね……」
でも……仕方ないと思うんだ!火だって、いつまでも“射手座”に頼るわけにもいけないし、ここは寒いし!
「うん、でも役に立つでしょ?人間の私がこの地域で生存するためには、必須と言っても過言ではないねっ!」
私は開き直った。
「はぁ……まぁ良いでしょう。事実、便利ではありますし」
すでににゃっぴーは“牡羊座”の隣で暖をとっているし、なんなら頭の上のシロもそっちに行きたい雰囲気を醸し出している。
うむ……みんな助かる良い能力だ。
私が、うんうんと頷いていると……ヘレネちゃんが一度咳払いをして、話を戻した。
「んんっ!……では、次の能力の確認に移りましょう。これは“山羊座”と名がついていますが、変幻自在の能力です」
「変幻自在?」
どういうこと?
「“山羊座”の幻影を出した後、変身して欲しい“動物”を指定すると、その動物の幻影に変身できます。動物は私に準じた程度の知能があり……また、変身した動物の身体能力や特性を有するかたちとなります。そして、別の動物に変身してもらうためには、一度能力を解除して、改めて呼び直す必要があります」
「おぉ!すごい能力だね!ちなみにカーバンクルとかにも変身できるの!?」
額に宝石が付いた可愛い感じの幻獣さん!
私がわくわくしていると……ヘレネは否定するように首を振った。
「いえ、さすがに幻獣などの地球に実在しない生物には変身できません。あくまで“地球に存在している動物”のみ、です。絶滅した種にも変身できないようです」
恐竜さんとかステラーカイギュウさんとかには変身できない、と。
それでも……色んな用途が思い付くね。
例えば、トナカイさんに変身してもらって、雪道の中で牛車を引いてもらったり。
ということは……!
「“牡牛座”の裏技から解放される……!」
あの哀愁に満ちた顔で、痩せ細りながらも牛車を引いてくれていた牛さんが解放される……!
「良かった……!牛さんが……牛さんが、自分のお仕事に専念できる……!」
まぁ、そっちのお仕事でも最終的には痩せ細るんだけど……そこは私たちが調整すれば良いのだ。
「……ミコトはどの部分に喜んでいるのですか……何度も言っていますが、あの“牛”は私の能力であって、次の日には元に戻るでしょうに……」
「それでも……良心が痛むのよ……。それを見なくて良いってだけで、だいぶ助かるよ」
おそらく牛さんも喜んでると思う。切実に。
「……その反応を見て確信しました。“山羊座”もミコトの認識に依る能力になっているようですね」
……うん……これに関しては否定できないね。
*
新能力を確認していたら、辺りが暗くなってきていた。今日は一旦ここで、野営することにしよう。
“間の宿”でいただいた食材の中に鶏肉があったはず。いくら寒い地域とはいえ、生肉は早めに消費した方が良いと思う。にゃっぴーの“収納”能力が外気温の影響を受けるかたちだから、“常冬”のこの地域ではより活躍してくれるね!
よし、じゃあ今日は豚汁ならぬ鶏汁にしよう!火も思いっきり使えるし。
“水瓶座”で手をよく洗って、大根、人参、白菜、長ねぎ、さつまいも、ヒラタケも一度洗って、一口大に切って、生姜を千切りにする。
野菜を切った後は鶏肉を一口大に切って、椿油を引いた鍋に移す。鶏肉を切った際に使った小刀とまな板は“水瓶座”でしっかりと洗浄する。
……カンピロバクターが怖いからね……。
次にヘレネちゃんに“牡羊座”を使ってもらい……これって火を別の可燃物に移してから火として使う感じ?
あ、そう……料理で使うって意識したら直火でOKなのね。……絶賛全身の毛が燃え上がっている羊さんの上で鍋を扱う私……絵面がひどいな。
そう思いながらも調理を進める。
まずはこのまま鶏肉を炒めて色が変わってきたら、火が通りにくい野菜を順番に入れてさらに炒める。
最後に生姜を加えて軽く炒めたら、たっぷり水を加えて一度沸騰させて、それから弱火でアクを取りながらゆっくり煮込む。ちなみに火力は、羊さんに都度体勢を変えてもらい、鍋との距離によって調整した。野菜が柔らかくなったら、最後にお味噌を加えてひと煮立ちさせれば……
「はーい、鶏汁が完成したよ!みんなはどのくらい食べるかな?」
「大盛りにゃ!」
「私も大盛りでお願いします。良い香りですね!」
「きゅーきゅ!」
はいはい、全員大盛りね。木のお椀にたっぷりと具と汁を盛る。
……私も大盛りでいくか……
自分で作っておいてあれだけど、この寒い中で食べる鶏汁はとても美味しそうだ。
「「「いただきます」」」
「きゅう〜きゅ!」
みんなで一斉に口をつける。
鶏肉にヒラタケ、各野菜からの出汁とお味噌が渾然一体となった複雑な味。
美味しい。
長ねぎや白菜のしゃくしゃくとした食感、大根や人参、さつまいもの柔らかくなってほくほくとした食感。そしてぷりぷりとした鶏肉の味。
身体も暖まるし、とっても美味しい。
みんなで先を争うように無言で食べて……いつの間にか、結構な量を作った筈の鶏汁を完食してしまっていた。
「めちゃくちゃ美味しかったにゃ……ご馳走様にゃ」
「ミコト、とても美味しかったです。身体も暖まりましたし……さすがでした。ご馳走です」
「きゅ、きゅきゅ〜きゅう!」
「うん。みんなすごい食べっぷりだったもんね。喜んでもらえて良かったよ。ご馳走様でした」
手早く後片付けをして、みんなで早々に牛車の中に引っ込んだ。そして改めて“牡羊座”を使ってもらって牛車の中を暖める。
「羊さん、本当に助かるね」
「暖かいにゃ」
「このまま日付が変わる直前まで使い続けましょう。日付が変わったら、その日のことも考えて都度オンとオフを切り替えますね」
オンとオフ……そんな家電的な扱いはちょっと……
そう思いながらも、暖かい室内にいると……だんだんと眠くなってきた。
シロはすでに丸まって眠っているようだ。
「ミコト、眠いにゃ?」
「うん……なんだかんだで今日も色んな出来事があったからね……」
「それなら早めに休みなさい。“鉄火”までは、まだまだ距離があるのですから。体調を崩さないように休める時は休むべきです」
そうだね……
私はそう答えようとしたんだけど……
眠気が強くなりすぎていて……
もうだめだ。おやすみなさい――




