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異世界転移の真実

 部室にいた全員が一度固まり、その後、叫び出す。


「「「「「「えぇぇぇぇっ!!」」」」」」


「皆さん、驚いていますね」


 特にイサミ達の話を信じ切れていなかった1年生の2人が心情を吐露する。


「マジっすか……、話、ホントじゃん」


「マジで、PCが勝手にしゃべってる。マジでいるのか、女神」


「マジですよ、不動久美、神山美依沙」


 幾分か落ち着きを取り戻したイサミがメイに質問する。


「女神様、話が出来るようになったんですか?」


「ええ、ですが、今はそんなに長く話は出来ません。勇木イサミ、茂在翔と話をしても良いですか?」


「分かりました」


「助かります。では、茂在翔、【あれ】が見えていますか?」


「……、【あれ】とは芝タワーにいる。灰色の靄を放っている何か、でいいのか?」


「そうです。それです」


「今のスキルの力じゃ、まだ見えなかった」


「そうですか……」


 一時、部室を静寂が包む。


「正直に言うと、あまり時間がありません。皆さんも薄々気づいていると思いますが、あれの正体はこちらの世界の魔王です」


 思わず、イサミが発言する。


「やはり、そうなのですか?」


「ええ、実はこちらの世界の神のガイヤ=メイヤーが戦ったのですが……」


「負けたのですか?」


「いえ……、彼女、ガイヤの力自体も弱っていた為、倒すことが出来ず。魔王の力を封印することがやっとだったと聞いています」


「そうなのですね、そのガイヤ様は今どうなっているのですか?」


「今も魔王を押さえ込んでいます。ただ……、彼女自身の力も弱まっており、非常に危険な状況です。そんな状況の中、ガイヤが私に助けを求めてきたのです、力を貸して欲しいと」


「それで女神様はどうしたんですか?」


「ええ、私自身もガイヤに助力をしたかったのですが、私の世界でも運悪く魔王が発生しており、手一杯でありましたし、こちらの世界に送る魂の器を作る力をガイヤが持っていませんでした。そこで私はガイヤに提案をしました」


「なんと?」


「ガイヤの世界の魂を私の世界に転移させ、経験を積ませ、鍛えた後、こちらの世界に戻し、魔王を倒す戦力としてはどうかと?」


「……成る程」


「……幻滅しましたよね。分かってはいたつもりです」


「では何故、私達に魔王討伐を伝えなかったのですか?」


「それは、ガイヤの封印自体が意外と持たなかったという誤算と封印を解く力を持つ者がまだ十分に育っていなかったからです。ガイヤの封印を解くには……」


 メイは目を伏せ、次の言葉を放った。


「茂在翔のスキルが必要だからです」


 皆がショウを見つめ、ショウは意外そうな目で女神を見つめる。


「「「「「えっ???」」」」」


「そうなのか、女神?」


「ええ、そうですよ。茂在翔」


「そうか……」


「でも、女神様。今、封印を解いたとしても、私達にはスキルがありません。戦うなんて無理ですよ」


「それは大丈夫です。私が貴方達に与えたギフトはスキルに変換できます。貴方達の頑張りもあってこの世界でも、使用できるようになってきています。勇木イサミ、今、貴方のスキルを解放しました」


 その言葉と共に、イサミを青白い光が包む。

 イサミは得意であった雷魔法を放つと小さな雷が大きな音と共に発生し、床に落ち、PCの映像が歪む。


「本当だ」


「勇木イサミ、この身体(PC)は雷に弱いようです。気をつけて下さい」


「あっ、すいません」


 イサミがPCに向かい頭を下げる。


「ええ、ですので他の英雄達にも同じ話を伝えて頂けませんか? まだこの建物にいるのであれば直接伝えます。その方が良いでしょうし」


「分かりました。すぐに伝えます。……ミホ、モロ、モザイ君悪いがクラスの皆に伝えたい、手伝って貰えないか?」


「了解」


「分かった」


「ああ、すいません、勇木イサミ、私は茂在翔とスキルに関して2人で少し話をしたいのです。宜しいですか?」


「分かりました。では、モザイ君は話をしててくれ、悪いが、クミとミイシャも手伝ってくれ」


「了解っす」


「分かりました」


 そして、ショウと女神(PC)以外は部室から出ていった。

面白いと思って頂けたら、嬉しいです。


道 バターを宜しくお願いします。


他にも作品をアップしています。


作者ページを見て頂くと、なんと!?すぐに見つかります(笑

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