圧倒的後輩運
圧倒的手際の良さにショウは思わずつぶやく。
「何気に凄いなこの部」
「そうだねモザモザ」
ミホも同意見だった。
「そう言えば大洗さん」
「何?」
「昨日は何か準備してるって言ってたけど何なの?」
「あぁー……、明日には準備が出来そうだから待ってて、お楽しみ」
そう良いながら、ミホは微笑んだ。
「そうか」
翌日、ショウが教室に入って数人のクラスメートと挨拶を交わし、席に着くと、関係者として見ると露骨にヒカリに近づく、イサミとミホの姿が見えた。
対するヒカリはムードメーカーらしく笑顔混じりで対応している。
正直、二人には頑張って欲しい。
その後、見た感じ1日を通してほぼどちらかが、べったりとヒカリをマークしていた印象だった。
本日、苦行(体育)もあり披露困憊気味の中、ショウは多目的教室の鍵を借り、一番に部室に入った。
鞄を机に置き、イスに座る。
ショウは久しぶりにつぶやいてやろうかと、携帯端末を取り出そうと、鞄を引き寄せようとしたとき、イサミとミホが二人して、部室に入ってきた。
「ああ、お疲れモザイ君」
「お疲れモザモザ」
「お疲れ、勇木さん、大洗さん。どうだった月野さんは?」
「ああ、その話は皆、揃ってからにしようか、クミは?」
「まだ来てないな」
「そうか……」
そうして、少し静かになって気づく程度の争うような声が廊下から聞こえる。
「いいから」
「やです」
「いいから」
「やですって」
「や、とか分かんないから」
ショウは声の主を見に廊下に出ると案の定、クミとミホより縁がやや太いメガネでボブヘアーのクミよりやや背の低い始めて見る顔の女子生徒がもめていた。
「どうした不動」
「ああ、モザイ先輩、手伝って下さいよ」
「手伝うって何を?」
「見て分かんないっすか? この子を部室に入れて下さい」
「……何かその子、凄く嫌がってないか? 大丈夫なのか?」
「大丈夫です!!」
「大丈夫じゃないです!!」
「そうか……、というかその子、誰?」
「分かんないっすか?」
ミホとイサミも廊下に出てくる。
「誰?もしかして……イラスト描いた子?」
「さすがミホ先輩」
「この子なのか?」
メガネの子がミホとイサミを見た瞬間、叫びだした。
「はっ!?」
「なんだどうしたんだ彼女は?」
「あぁ~たまにあるんっすよね、大丈夫ですよ」
そう言いながら、クミが彼女の拘束を解いた。
拘束を解かれた彼女は真っ直ぐにショウの方に早足で接近し、口を開く。
「すいません!!」
「はい?」
なんなんだろう、凄い圧を彼女から感じる。
「そこ退いてもらえませんか?」
「え?はい」
思わず退くと彼女はショウの後ろにいた二人に話しかける。
「先輩方、お名前は?あっ、すいません。私は神山美依沙と言います。不動さんとは同じクラスです」
「そうか、私は勇木イサミ。2年だ。そして女神研究会部長でもある。隣に居るのが同じクラスの大洗美保だ」
「どうも」
「勇木先輩と大洗先輩ですね。よろしくお願いします。取りあえず、教室に入りませんか?」
「ああ、良いが。(この子)大丈夫か、クミ?」
「さあぁ」
クミが珍しく曖昧な返答しているとミイシャが言う。
「不動さんも早くして」
「うん、モザイ先輩も行きましょ」
「ああ」
教室に入るショウの姿にミイシャが一瞬不快そうな顔をしたような気がしたが、直ぐに真顔になる。
面白いと思って頂けたら、嬉しいです。
道 バターを宜しくお願いします。
他にも作品をアップしています。
作者ページを見て頂くと、なんと!?すぐに見つかります(笑




