第九十五話
足軽の一団を討伐してから何度か足軽と遭遇するが今度は足軽大将が伴っておらず苦労することなく進んでいく。矢は兎も角、鉄砲は脅威でありまともに食らったら命でもただでは済まず魔力障壁を絶やすことが出来ない。
この階層に出てくるのは足軽と足軽大将で豊富な武器を持って攻撃して来る。一体一体は脅威とは言えないが数が揃うと実力を発揮して油断したらやられかねない位には脅威である。
「また、来たよ……」
ぞろぞろと現れてきて道を覆う程、大量で流石にこの数をまともに戦っていたらどれだけ戦闘時間が長くなるか分かったものではない。するとアインが前に出てきて大剣を掲げると凄まじい量の魔力が纏われる。
振るわれた大剣から放たれたのは龍を象った斬撃でユニークスキルである龍撃であろう。大量の足軽の命を奪っていきその勢いは収まることなく貪欲に命を奪っていく。
たった、一撃であれだけ居たモンスターが半壊寸前であり流石のアインも少し消耗しているらしい。
「流石はドラゴンウェポン」
魔力消費は激しいがそれに似合っただけの威力を発揮している。バジレウスの紅蓮にも負けない威力であるがアインの魔力量では連発は厳しいようで命はアインに魔力を供給する。
ドラゴンウェポンのユニークスキルとは恐ろしいものを手に入れたもので残った足軽を十六夜たちが一掃している。
問題なく倒すことが出来て一階層のボス部屋にと辿り着く。そこには先程の足軽の群れよりも多く、少なく見積もっても50体は居るだろう。
「足軽だけじゃなくて足軽大将も数体居ると……」
最後方に足軽大将も居り、統率が取れているという事になり足軽の厄介さが増している。厳重に警護されており足軽大将を倒すのは難しそうである。
ならばとノワールを送還しバジレウスを召喚する。一気にブレスで足軽の数を減らした方がいいだろうと攻撃を指示するが足軽から一斉にバジレウスに向かって攻撃が放たれて動きを止められる。
バジレウスを脅威に思っているのか攻撃を集中しており攻撃をさせまいと妨害している。耐性を有するバジレウスは集中砲火を受けても大したダメージを受けていないが攻撃が出来ない。
「賢いな……なら、これはどうだ?」
「フリィー!」
フラウの詠唱が終了し大規模な嵐が巻き起こる。あまりに激しい嵐に足軽達は踏ん張ろうとするが吹き飛ばされており整然とされた隊列が乱れる。
「グォォ!」
攻撃が無くなったことでバジレウスのブレスが猛威を振るい、足軽の数を大きく減らしていく。隊列が乱れたことでアヴァリスが指揮官である足軽大将に向かって突撃し混乱を納めようとしていた足軽大将は接近するアヴァリスに気付かなかった。
その後は酷いものでアヴァリスが足軽大将を纏めて倒して指揮官を失った足軽達は動きが悪くなってしまいバジレウスの劫火によって焼き尽くされた。




