第九十三話
色々と挨拶周りをしてから命は遠征先であり兵庫へと向かう。最近は都道府県間転移ポータルが存在しているため、旅なんてものはなく直ぐにポータルで転移させられるので風情がない。
しかし、便利なのは良いことであり設置当初は色々と問題があったようであるがポータルを使うには厳しい審査が必要であり命がポータルを使えるのは探索者学校の生徒であると言うのが大きく犯罪を犯した犯罪者はポータルが使えないようになったりと確りと法整備が整っている。
「此処が兵庫か」
地元の出雲や東京とは違った雰囲気でありダンジョンがあるからかかなり栄えている様で多くの人が往来しており探索者らしき人も少なくない。
色々と観光したい気分であるが取り敢えず荷物をホテルに預けるのが先で宿泊するホテルは安城におすすめされたもので確りと探索者割が効くところで施設も確りとしているという事らしい。
「意外と立派な所じゃないか」
確か安城の親が運営しているグループの傘下だという話で受付を済ませると直ぐに態度が急変して偉そうな人物が億から出てくる。
「安城様からお話は聞いております!ご案内させていただきます」
「はぁ……」
泊まれれば割とどこでもよかったのだがこんなに歓待されるとは思わなかった。案内されたのは最上階のスイートルームで他の部屋でもいいのにと言ったらとんでもないと是非ここを使ってほしいとのことであった。
探索者学校の寮にも負けないレベルの豪華さでありスイートルームであるとはいえ流石に豪華すぎはしないかと呆れてしまう。命は持ってきたキャリーケースを置くと兵庫を観光することにする。
今いるのは姫路ダンジョンがある姫路市で観光をすることにする。
「どこを周ろうかな……」
一番の目玉と言える姫路城はダンジョンと化しており観光所ではないので必然的に他の場所となる。取り敢えず当てもなくぶらぶらと歩いてみることにする。
明日から姫路ダンジョンダンジョンに潜るので今日のうちに観光しておこう。
ダンジョン目当ての観光客が多いので出店が多く並んでおり適当に買いながら歩いていく。
「あれが姫路ダンジョンか」
石垣の上に立っている巨大な城が見える。ダンジョン黎明期に多くの魔素を受けてダンジョンとなってしまい今では兵庫を代表するダンジョンとなっている。
多くの観光客が姫路ダンジョンを撮影しておりこんな遠くからでも魔素の濃さが感じられる。魔法職として魔力の扱いに長けている命だらこそ分かることで世田谷ダンジョンの深層に近い魔素を感じる。




