↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君の中の私は。私の中の君は。  作者: 奇神 歌実花
2/3

1話 手紙の中身

私の目覚ましが鳴ったのは7月20日の7時30分であった。

まだ寝足りないと思いながらも、目を開ける。

カーテンから差し込む光に目を細めながら、私は眼鏡をかけた。

この時間に起きるといつも、一階から秀斗の声が飛んでくるのだが。

「おーい、加鳴ー、起きたかー?朝ごはんできてるよー」

ほら、呼ばれた。

私の平日はいつもこんな感じだ。

朝ごはんはいつも彼氏の秀斗が作ってくれる。


 私は甘いジャムの匂いに誘われて1階に降りた。

「おはよう、加鳴ちゃん、朝にポスト見たら加鳴ちゃん宛に手紙がとどいてたよ。」

と、秀斗のイケメンボイス。私は朝からまたキュンキュンしてしまった。

この胸のたかなりは、いつまで続くのだろうか、私の心臓が持ちそうに無い。

私はおはようと、ダイニングテーブルに置いてある朝食を見渡し、手紙に手を伸ばした。

誰からだろう。封筒には私の家の住所と風森 加鳴 様と書かれている、私宛なのは確かだが、差出人は書いていない。

差出人不明で不安ながらも、封筒をペーパーナイフで開けた。中には一枚の手のひらサイズの白い紙が入っていた。

 「風森 加鳴様へ このたびは、突然なお手紙、失礼します。あなたに伝えねばならないことがあります。あの方が来たら屋根裏にある、エメラルドグリーンに輝いた石を渡してください。 」

「は?」っと思わず声が出てしまった。あの方とは誰のことだろう。そもそも、私の家には屋根裏がない。エメラルドグリーンに輝く石、そんなのが、家の屋根裏にあるなら、やねを開けてでも探して見ようかな。

でも、そんな事したら大家さんに怒られるのは間違えなし。

「んー?どうした、手紙誰からだった?」と朝ごはんを黙々と食べている秀斗が言った。

「これ、差出人どこにも書いてないのよね」

どれどれと、秀斗が手紙を広げる。

ふむふむ、とまじまじと手紙を見て

「明日にでも、屋根裏見てみるか?なんかも面白そうじゃん。」

秀斗は宝をこれから見つけ出す子供のように、目をキラキラと輝かせた。

私はその手紙を寝室にあるタンスの中にしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。