前へ目次 次へ 2/3 自殺未遂 蛙 この時期になってくると田舎は割と五月蝿くて でも都会のような喧騒ではなくて 所謂虫の声っていうのがこの辺を偃蹇っていて 夜道なんか歩けたもんじゃない 生きる為に鳴き合っているのが執拗くて つい拳を振り上げてしまった でも 蛙を殺してやりたい程には思えなくて そんな中自分を殺したくて 堪らなくて 拳は行き場が無くなった いや そもそも無かったのかもしれないが 何やってんだろうと また嫌気が刺す 心の中の自分の声が酷く木霊していて また死ぬ気が削がれてしまった