スキル「チートなし」は、チートな異世界転生者たちの天敵でした

何でも斬れる最強剣士、極大魔法が連発できる魔導士、何でも作れる創造魔法、最強武器が作れる生産スキル、何でもいい方向に転ぶ超幸運…。
チートのおかげで世界最強になってうれしいか？
チートが目覚めたおかげで「ざまぁ」できて満足か？
自分の実力じゃなくて貰ったチートで成り上がりなんて恥ずかしくないか？

で、ちょっと違う視点で考えてほしいんだ。
周りのモブたちの気持ちになって考えてみてくれ。
自分では絶対に敵わないチート持ちが周りにいるって怖くない？
魔王や邪神なんかも簡単に倒せるヤツらなんだよ。
普通の人間なのにチートのおかげでイキっているなんて妬ましくならない？
オレだったらチート持ちを見たら、間違いなく恐怖と嫌悪感で避けて通るだろう。

…そう思っていた青年が異世界に転生するときに授かったスキルは「チートなし」。
普通の一般人として生まれ変わったアリスタッドは普通に成長し、普通に魔導具技師となり、ときどき冒険者となり、普通に生活していた。
だがスキル「チートなし」の意外な能力が判明。
それは様々なチート能力を持つ異世界人たちのチート能力を無しにする（封じる）力だった。
大きな力を持ってしまったことで増長したチート持ちイキリ異世界転生者を成敗し、大きな力を持ってしまったことで苦しんでいるチート持ち異世界転生者を助ける、そんな普通の魔導具技師の物語。
　
※サブタイトルつけました。