7話 八田と愛佳
ー八田視点ー
俺は今幸福の中に包まれている・・
春山愛佳はうちの学校は勿論他校にも人気の女、手に入れたいとずっと思っていたがその女には付き合っている男がいた
八代優斗・・・見るからに俺より劣っているくせに幼馴染という事で付き合ってる、だが学校ではアイツより人気のある俺には勝つ事はできない
SNSを使ってやれば俺の下僕どもに罵倒され罵られ絶望する・・・俺はこの世の終わりの様な顔を見るのが大好きなんだよ、特に女から浮気されて捨てられるその顔がたまんない
何度も何度もその光景を見ると笑いが止まらなくなるんだよなぁ
八代優斗をどう堕とすか考えていると、どうやら神は俺の味方してくれたようだ
愛佳自ら俺によって来たのだ
「実は私彼氏がいて、でも彼は私のことを凄く思ってくれて、私もどうしたら喜んでくれるかなと思っていたら友達から相談に乗るなら先輩がいいと言われて」
どうやら彼氏の喜ぶ事を経験豊富な俺に教えてほしいとの事、実にちょうどいいタイミングだ
「うん、了解・・・でも言葉で説明するより体験してみた方が効果的だと思うから、空いている日はある?」
俺は外でアドバイスやエスコートをしたりしてあまり危なくない所でもすぐに助けに入ったりしてた。お礼をしたいと言ってきたので勉強を教えてほしいという程で俺の家まで来てもらいアドバイス中口説いたりした
「うーむ彼氏くんは中々重いねぇ、でも少し分かるような気もするんだ。愛佳ちゃんは可愛いからね」
「え!?」
彼女は顔を赤くなっていた、もう少しかな?
それから何度か彼女を家に呼んでは口説き肩あたりを触り近寄らせたりした、そして四回目くらいで
「あの、先輩。この間少し喧嘩をしたんですが・・・」
「なるほどね、俺だったらこんなにも可愛い子を怒らせたり泣かせたりしないんだけどなぁ」
「え?・・・ん!」
そして俺は唇を奪った、可愛い反応をして最高だね。愛佳は状況を理解してすぐに離れた
「あの!困ります!私には!」
「愛佳ちゃん・・いや愛佳、君は多分彼とは相性が合わないんだ。これは俺の経験だがこのままだと大変だよ?」
「で、でも私・・・」
「君は気にしなくていい、俺に委ねて」
「ちょっ!ちょっと!・・」
愛佳は最初は少し抵抗したがすぐにその抵抗も止めて流れに任せる様に俺に抱かれた
それからは愛佳の生活も変わって来た、最初はやってしまったという顔でいたがだんだんとその顔は無くなっていく。彼氏とのデートを断って俺の所に来ては愛し合い大人の遊びも教えた
高校生だとバレなきゃいい、だから大学生のように見える方法を教えて夜の街に歩いたりした。愛佳の家族には友達の家に泊まると嘘をついたりして
そして次第には
「翔吾さんと話してると刺激的な事ができて楽しいです・・・それに比べて優斗は愛情が重くて困っちゃうんですよね。なんかドロドロしたような」
「愛佳〜他の男の話をするのは嫌だよ、今は俺を見てくれよ」
「はい♡」
順調に俺なしではいられなくなってきてる
そんな暮らしをしていたら
「え?・・・・・あ・・・愛佳?」
「え?・・・ゆ!優斗!何でここに?」
俺はこの日を待っていた!犬が待てをされ良しと言われるまで待つように
そして俺は彼女を守る発言をして彼を殴り絶望を埋め込ませた
あぁ・・・いい顔するよ・・・だけどまだ終わらないよ後輩くん
俺はその日に愛佳に提案した
「愛佳、アイツが何をするか分からないから頼みがある」
「ど、どうしたの翔吾さん?」
少し詰まったように俺の名前を呼んだ愛佳、やはり彼の事を引きずってる
「あの元彼が何をやるか分からないから、昨日の付けた背中のアザを写真に撮らせてくれ」
「え?何でアザを」
「いいから」
愛佳の背中には俺が付けた跡がある、勿論暴力ではく愛し合って付けたものだ
俺は愛佳の背中を無理矢理撮って、写真編集をして俺のSNSに投稿した
「流石にそれは・・・」
「いいかい愛佳・・・もう君はあの男の彼氏じゃない。君の彼氏は俺だよ、だから俺は何でもする・・・君を守るために」
愛佳に抱きつきながら言うと、愛佳は顔を赤くしたけれど完全にとは言えない。これから俺の虜にしてやる
そして俺は学校に行きバレないように彼の様子を見た
「友達と思っていたのに!」
「最低だよ!」
「見損なった!」
「消えろ!」
全員から罵倒され彼にはもう仲間はいない・・・ハッハッハ!最高だよ・・・後輩くん
君のおかげで俺は幸福感に包まれているよぉ
ー愛佳視点ー
どうしよう、私はとんでもない事をしてしまったのかもしれない
優斗が登校してきた時、みんなから罵詈雑言が放たれる
私が翔吾さんを選んだ事によって、優斗の立ち位置が天と地の差ほど逆転した
翔吾さんが投稿したのは私の背中、だけどアザが暴力を振られたような大きいものになっていた
編集をして投稿したのかもしれない、自身でも顔色が変わっているのが分かる・・
「愛佳大丈夫?」
クラスメイトの人が私の顔を見て声をかけてきた
「う、うん大丈夫だよ」
「無理しないでね、愛佳は本当によく耐えたよ。私達があんな暴力男から守ってあげるからね」
その言葉は私の心を抉っていく、私はどうしようない世界に足を踏み込んだのかもしれない
そして優斗は3人に連れて行かれた、私は耐えられずトイレに駆け込んで吐いてしまい更に気持ち悪くなってきた
何分経ったかわからなかったが私はトイレから出てクラスに戻ろうとしたら
《もしもし先輩!?、早速頼って来てくれて嬉しいです!》
「昨日はありがとう月乃さん」
《いえいえ、私がしたかっただけなので全然気にしないでくださいね》
「それでもありがとう、所で話したい事があるんだ」
《どうしたんですか?》
聞こえてきたのは、電話越しの女の子声と・・・優斗の声だ、気になって私は隠れて聞くことにした
「実はまだ、君のように僕の味方がいてくれたんだ」
《え!そうなんですか!良かった〜、どんな人ですか?》
「僕のもう一人の幼馴染でね、今隣にいるんだ。そしてお願い何だけど僕の幼馴染を紹介したいんだ」
《是非ともお願いします!》
幼馴染・・・誠司のことだ、見る事が出来ないけど幼馴染という言葉で誠司だとわかった
「それじゃあ変わるね、誠司」
「あぁ・・・電話変わりました、八代優斗の幼馴染の高城誠司です」
《初めてまして、日守月乃です。よろしくお願いします、所で高城さんが優斗先輩と一緒にいると言う事は同い年ですよね?》
「そうだよ」
《私も今度星林に入学しますので高城先輩と呼びますね》
「おぉ!うちの学校に入学するのかぁ!ならよろしくな後輩」
《はい!高城先輩!》
誠司が話し出したけど、話の内容的に新しく入ってくる後輩だ。すぐに打ち解けている・・・
「とりあえず電話越しの自己紹介はここまでにして、すまないが今日の放課後空いているかい?、出来れば直接話したいんだ」
《なら私は大丈夫ですよ、学校ももう終業式は終わっているのでもう行かなくても大丈夫ですからね》
「そうか、なら放課後カフェで話そう・・優斗もいいか?」
「僕も大丈夫だよ」
《私も大丈夫です》
「よし!じゃあとりあえずもう授業が始まるからまた後でよろしく、えっと日守さん」
《呼び捨てで大丈夫ですよ、こちらこそよろしくお願いします高城先輩!それとまた話しましょうね優斗先輩♪」
私は最後の言葉に心が砕けそうだった、電話越しだけど分かる。あれは恋をした声だ
優斗の事を一番知っているのは私なはず・・・私は何を言っているの?・・・許さない!・・・どうして裏切ってしまったの?
私は二つの感情に押し付けられる感覚を持ってしまいまた吐き気がした
私はもう戻る事ができないの?・・・
過ちはやってしまった後に気づく物だと思います、だからこそ予測能力は結構社会でも必要になるかもですね




