6話 天と地とはこの事かな
僕は朝起きてからすぐ支度して出た、朝ごはんはコンビニ寄ってパンを買っていった
正直母さんや父さんは信じない事にした・・花は僕の事をどう思っているかわからない
とりあえず歩きながらパンを食べて登校した
学校が近づいてくると視線が痛くなって陰口も聞こえてくる
「あ!あいつだよ噂の男」
「本当だ!まだ生きてたんだ」
「あんな男に居場所なんてないよ」
「無視をしよ、てかあんな奴に話す奴なんていないよ絶対に」
「それもそうね」
「春山さんは?」
「今日は来てるみたいよ」
陰口の中の情報だと愛佳も来てるみたいだ
どうしようと思いながら下駄箱に行ったら
「待ってたぞ!優斗」
声が聞こえた方を見ると下駄箱の前に誠司がいた、それも僕の場所に
「ん?どうしたそんな驚いて」
「だってまさかここにいるとは思わなくて」
「ここにいたのはお前の下駄箱に何かするんじゃないかなと思ってな・・案の定やろうとして来た奴はいたがな」
誠司は自分から喧嘩はしないがこの学校で一度だけ喧嘩をした事がある、相手が全面的に悪かったがその時のことはとんでもなかった、結果圧勝だった・・誠司が
先生や僕も間に入って事は済んだからよかったが、下手をしていたら停学や退学になっていた
だからこそ裏では誠司は恐れられている、そんな事があったのに今の僕の立ち位置で一緒にいれば・・また・・・
「・・・ごめん、迷惑かけて」
「馬鹿野郎、迷惑と思うんなよ?幼馴染が困っていたら助けるだろ?」
誠司は僕の肩に手を置いて言ってくれた、僕もしっかりしないといけない
誠司は教室近くまで着いて来てもらって別れた
クラスに入るとやはり視線が痛い、それも昨日よりも
「うわぁ!あいつまだ生きてたんだ」
「何で来たのかな?いじめられたいとか?」
「キッモ!まじキモイんだけど」
「マジいらないだろう、早く死ね」
ありもしない事を言ったその分僕は心が傷ついていくのが分かる
友達だと思っていたのに・・・いや我慢だ
「春山さん大丈夫?」
「気にしなくていいよ、私たちが守る」
「頼ってね」
「う、うん。ありがとう」
愛佳も情報通り今日は来ている、何処か顔色が悪い
愛佳を見ていたら
「おい!こっち見んな!」
「そうよ!気安くこっち見るな!」
「っ!」
三人・・・相馬と江美は僕にこっちを見るなと言いい、薫子は睨んできた
三人はもう友達に戻る事はできないんだなと思う
「おーい席につけよ〜」
真中先生が入って来た、先生は僕の方を見て目を逸らした
出席の確認をしている時も何処か重い声で僕の名前を読んだ
辛いが何を言っても信じてくれない
授業の最中消しゴムから出た塗り消しを投げてきたり陰口を言われながらようやく昼休憩の時間が来たが相馬が突然
「ちょっと来い」
無理矢理僕を屋上の階段あたりに連れてこられた、そこには江美と薫子もいた。相馬は僕を壁に追い込む様にして胸ぐらを掴まれた
「お前さぁ、いい加減にしろよ?お前が春山さんに何をしたか分かってないのか?それなのに学校には来るし春山さんの事を見てくる・・彼女をどれだけ傷つければ気が済むんだよ」
「男として最低な事をしておいて・・・私達を裏切っておいてよく来れたものね!友達だと思ってたのに・・・何でよ!」
「私はあなたが何を考えているのかもう分かりません、春山さんも何とか学校に来れたと思います。それなのに・・・言いたくはなかったのですが、あなたの存在自体が春山さんにとっても私達にとっても邪魔でしかないです」
僕の事を好き放題言って来て僕は涙が出そうだった・・けれど僕は
「何度でも僕は言うよ、僕は愛佳に暴力を振ってない」
嘘をついてもいいんじゃないのかなとは思う・・その方が楽になるけど僕は出来ない、僕だって傷ついたんだから
僕は三人に睨まれ、相馬に殴られた
(ドン!)
「ぐっ!」
「この!また嘘をつきやがって!」
さらに相馬は僕を殴ろうとした時・・・三人の後ろの方で(ドゴンっ!)と言う音がした
三人が音の方に向いて僕も何とか音の方を見ると誠司がいた、音の正体は隣にあるロッカーを殴る音だった
「テメェら・・・俺の大事な幼馴染に何してんだ!」
久しぶりに見る・・・誠司が本気で怒ってるところは
「せい・・じ・・」
「っ!ごめん、遅くなった」
僕を見て誠司は怒りから悲しい顔になっていた、謝ることなんてないのに
「誠司!幾ら幼馴染だからって何でコイツを庇うんだよ!」
「誠司!邪魔しないでよ!」
「高城くん!こんな人を庇うなんて有り得ません・・・まさか!この人に助けろと頼まれたんですか?」
「・・・」
誠司は最後まで聞いて一呼吸してから僕の方を見た
「優斗、もう分かったろ?コイツらはお前の事何にも理解できてないんだ。お前の事を見て来たら分かるはずなんだよ、お前がそんな事しない奴だって事を」
三人は誠司の言葉に何も言えなかったようだった、誠司が僕に近づき肩を貸してもらい起き上がった
「保健室行くか?」
「・・・大丈夫」
「わかった・・・じゃあ行くか」
そして三人を置き去りにしようとしたら、相馬が
「じゃ!じゃあ春山さんが嘘をついていると言いたいのかお前は!」
誠司は歩みを止めて相馬を見た
「それは分からないな、愛佳もそんな事はしないと思っているが・・・俺が一番疑ってるのは愛佳を助けたって言う先輩だよ」
「はぁ?何で先輩を?・・・」
「その先輩、悪い噂もあると聞いたからだ。それと・・・お前たちはもう後戻りできないところまで来ている事を忘れるなよ。あっ!忘れてた事があった、優斗少しいいか?」
誠司はそう言うと僕を壁にもたれさせてから相馬に近づき
(バコン!)
「ガァ!」
相馬を殴り飛ばした、相馬は江美と薫子の方に飛んでいって二人は「きゃあ!」と言う声を上げた
そして誠司は睨んだ
「次優斗に手を出したら、こんなもんで済むと思うなよ?」
そして僕を連れて教室に戻った、江美と薫子は相馬に寄り添い相馬は殴られた所を抑えながら睨んでいたが誠司は気にしていなかった
教室に戻ってきたらクラスのみんなにくすくすと笑われながらも席に着いた
「大丈夫か?」
「ありがとう誠司、ごめん」
「だから気にするなって・・・あ、そうだ!」
「どうしたの?」
「月乃さんと喋ってみたい、いいか?」
「あ!そうだ忘れてた・・・ちょっと待って」
月乃さんに連絡を入れたら、すぐに連絡をもらえた
二度手間だが 一旦教室を出て、月乃さんと電話で連絡をした
《もしもし先輩!?、早速頼って来てくれて嬉しいです!》
「昨日はありがとう月乃さん」
《いえいえ、私がしたかっただけなので全然気にしないでくださいね》
「それでもありがとう、所で話したい事があるんだ」
《どうしたんですか?》
そして僕は
「実はまだ、君のように僕の味方がいてくれたんだ」
《え!そうなんですか!良かった〜、どんな人ですか?》
隣を見ると誠司はなんか照れていた
「僕のもう一人の幼馴染でね、今隣にいるんだ。そしてお願い何だけど僕の幼馴染を紹介したいんだ」
そう言うと月乃さんは即決に
《是非ともお願いします!》
やっぱり月乃さんは優しい子だなと思った、誠司を見てみると彼も何処か安心した雰囲気だった
「それじゃあ変わるね、誠司」
「あぁ・・・電話変わりました、八代優斗の幼馴染の高城誠司です」
《初めまして、日守月乃です。よろしくお願いします、所で高城さんが優斗先輩と幼馴染と言う事は同い年ですよね?》
「そうだよ」
《私も今度星林に入学しますので高城先輩と呼びますね》
「おぉ!うちの学校に入学するのかぁ!ならよろしくな後輩」
《はい!高城先輩!》
息が合っていて少し羨ましく思ってしまう・・・あれ?僕は何を考えているんだ
「とりあえず電話越しの自己紹介はここまでにして、すまないが今日の放課後空いているかい?、出来れば直接話したいんだ」
《なら私は大丈夫ですよ、学校ももう終業式は終わっているのでもう行かなくても大丈夫ですからね》
あまりそこは聞いてはいないが珍しい学校だなと思った・・・あれ?そう言えばこの時期にくらいに終業式をやったところって・・・あれ?
「そうか、なら放課後カフェで話そう・・優斗もいいか?」
「僕も大丈夫だよ」
《私も大丈夫です》
「よし!じゃあとりあえずもう授業が始まるからまた後でよろしく、えっと日守さん」
《呼び捨てで大丈夫ですよ、こちらこそよろしくお願いします高城先輩!それとまた話しましょうね優斗先輩♪」
そして、通話を終了した
「まだ対面してないから分からないが、いい子だな」
「うん!」
そして僕達は各々クラスに戻った
救われる人が1人いるだけで世界は変わる・・だけど優斗はまだまだ救いの女神が降りてくるはず
僕も頑張ろ




