4話 帰ってからも地獄は続く
僕は目を覚ましたら、月乃さんが覗き込むように
「先輩!良かった目が覚めて、心配しましたよ」
「月乃さん、ごめん寝てしまって・・・所でこの体制って」
「膝枕ですよ〜」
僕は焦って起きようとしたが
「ダメですよ!ゆっくり休んでください!・・・それとどうですかぁ〜後輩の気持ちい気持ちい膝枕ですからねぇ」
「僕は子供じゃないよ」
「可愛いですよ」
「恥ずかしいからやめてください!それとどのくらい経ったの?」
「四時間くらいですかね」
「ごめんね、この体制きついでしょ」
「いいえ、痺れると思ってましたが案外大丈夫なもんなんですね」
多分嘘をついているかもしれない、だからまずはこの体制をどうにか
「今私が『嘘ついてる』と思ってましたね?」
「・・・月乃さんはお見通しか」
「私はこう見えてすごいのです!それに今はゆっくりしてくださいね」
「ありがとう、でも大丈夫だよ」
半端無理矢理起き上がった、月乃さんを見ると何かしゅんとしていた
「ありがとう月乃さん」
「いいえ、私も何か嬉しい気持ちになりました」
お互いありがとうと言って月乃さんが思い出して反応をした
「あ!そうだ優斗先輩、連絡先を交換しましょう!これがあればずーと話せますよ」
「ありがとう、よろしくお願いします」
そして僕達は交換した
「そろそろ帰るよ、ごめんね時間を奪ってしまって」
「全然大丈夫ですよ、いつでも頼ってください!何ならまだ堪能しますか」
ドキッとする事はやめてほしいなぁと思った
「嬉しいけど、今は大丈夫。おかげで生きる力が湧いて来た」
「なら良かったです、私も助けた冥利につきます!」
そして僕たちは別れた、月乃さんはぶんぶんと手を振って「何かあったらすぐ連絡下さいねぇ〜」と言って言ってしまった
そして僕は家に帰った
ー月乃視点ー
高校入学は緊張していたからこれから友達ができるか不安だった
だけど私は優斗先輩に会えた、公園で泣いている人がいたから気になってしまった。背丈だと私よりも十から十五センチくらい違う人だと思ったけど実際に背が高い!と思ってしまった
話してみるとすごい優しい人だと思った、私は人の考えを先読みするのが得意だからそれを使いながら話してみたら本当に心から癒されるようだった
先輩の話を聞き泣いてしまった、私は自然と決意していた
私はこの人を助けたいと自然と思った
寝ている先輩は可愛く、立って気合いを入れた先輩はかっこよかった!思わずドキッとして・・・あれ?
「私・・・何考えてるんだろう」
ち、違う違うこれは恋じゃないはず・・・でも、アリかもなぁ
もう優斗先輩と話したい、私はそう思ってしまう
高校楽しみだなぁ・・・それにしても八代?どこかで聞いた様な気がする
ー優斗視点ー
家に着きインターホンを鳴らしたら、すぐさま母さんが出て来た
「ようやく帰って来た、入りなさい!話があるから」
そう言われて僕は家に入ってリビングに行くとそこには父さんがいた
「帰って来たか、バカ息子」
「本当に世話のかける子よ」
父さんは銀行で働いている、多分僕の事を聞いて帰って来たようだ
僕は二人の前に座った
「話は『明美』・・・母さんから聞いたよ、愛佳ちゃんに暴力を振っていたそうだな」
「えぇ『隆二』さん、私もどうしたらいいかわからないわ」
「花には話すのかい?」
「それも迷ってるの」
二人が話し始めた、例え殴られても嘘をつく事はない
「ハァ、さて優斗お前はやったのか?」
「隆二さん!証拠もあるのに」
父さんは僕に問いかける、でも僕は言う
「やってません!」
母さんは僕の答えに頭に手を押さえた、父さんは
「本当のことを言え!お前がやったんだろ?」
強い口調で問いかける、やっぱりそうなんだ・・・父さんまで
「父さんは、僕を信じてくれないの?」
「・・・俺も信じたいが証拠もある、先生から聞いてみたが事実のようだ。それに本人・・・愛佳ちゃんまで言っているそうだ」
愛佳は本当にあの人が好きになったんだな、僕は本当に浮気されたんだ
「僕は・・・やっていない」
そして父さんは目を瞑り母さんは少し怒っているように見えた、父さんは
「優斗、お前は一人暮らしをしてくれ。学校は無理にでも行きなさい」
やっぱり父さんは信用してくれなかった、殴られるとは思ったが
「その方がいいわ、あなたは反省を兼ねてそこに住みなさい。これは学校からも愛佳ちゃんのご両親も願っての決断です」
僕は本当に信頼をされてないようだ
すぐに出ていきなさいとも言われ僕は引っ越しをする事になった
僕は部屋に引き篭もるように入ってまた寝てしまった・・・学校が下校時間の時くらいに起きて僕はスマホを見るとSNSで八田先輩の投稿を見た
こんな事をした覚えはない、それなのに僕の誹謗中傷が書いてあった
僕もSNSをやっているが、僕の所に誹謗中傷の言葉がすごい飛んでいる
〈女に暴力とか最低だ〉
〈俺もそれは思う、そいつがいたらマジぶん殴ろうかな〉
〈こうゆう奴がいるからニュースとかになって俺たちが被害被るんだよ〉
〈本当にそれ、死ねばいいよそんな奴〉
〈な!それな!死んじゃえよ!〉
僕の心はどんどん傷ついていく
そして僕は気づいた、月乃さんから連絡が来ていた
〈先輩大丈夫ですか〜?SNS見ました、本当に酷い人達ですね。私は直に優斗先輩と話したからこんな事をする人とは思いませんので大丈夫ですよ〜〉
僕は月乃さんに感謝しかない、僕の事を心配してくれるのはこの子だけだから
僕は帰ってからの事を話していた、そしたら
〈え!そうなんですか!?じゃあその時引っ越し祝いとかしちゃいますか?。私も気兼ねなく先輩に会いにいけますね!〉
可愛らしいスタンプも付けて言ってくれたが、それはそれで大丈夫なのか?わからないけど勇気をもらった
とりあえずありがとうと言って会話を終了させた、花は僕の事を信用しないと思うし誠司はどう思ってるんだろう
「高城 誠司」は僕のもう一人の幼馴染だ。身長は僕よりやや高く、ガタイもいい。性格は真面目な男だ
今日会う事ができなかったが多分誠司も僕を
(ぷるるる!)
「うわぁ!」
びっくりした、誰かなと思ったら誠司だった
噂をすればというがここまでとは、手が震えて怖かったが出た
「はい・・・もしもし?」
《もしもし!優斗か!よかった繋がって》
誠司はどこか焦っているようだった
《優斗聞いたよ、色々とな・・・大丈夫か?》
「え?」
誠司の言葉に耳を疑ってしまった
まだ僕の味方をしてくれる人がいるのかもしれない
誹謗中傷はダメ!絶対!
これをみている方はやってないと信じたいなぁ
さてまだまだ続くぞ




