- Outro -
順序を持たない記録の中から、一つの処理が呼び出された。
開始は、すでに失われている。
完了は、まだ確定していない。
そのあいだに存在した選択と条件だけが、同じ状態を保ったまま展開されていく。
《処理記録を照合》
六つの反応。
一名の移行対象。
選択された要求。
確定した代償。
変更された整合対象。
接続の維持。
帰還の実行。
記録されたすべての条件が、定められた順序へ配置される。
《実行状態 完了》
《構文異常 なし》
《成立条件 充足》
《移行結果 確定》
一名は、要求された座標へ到達している。
処理の中断はない。
欠落した命令も、成立しなかった条件も存在しない。
選択は受理され、代償は確定し、実行結果は記録された。
処理に異常はなかった。
照合が続く。
確定した結果が、設定された値へ重ねられる。
一致しない領域が残った。
《実行結果 期待値不一致》
不一致部分が切り分けられる。
帰還した一名。
帰還しなかった五名。
移行前には存在しなかった時間の差異。
同一座標に残された複数の構造。
移行完了後も残留する接続。
それらは処理の失敗としては記録されない。
実行は、正常に完了している。
ただ、結果が一致していない。
《例外出力を抽出》
《時間差異》
《座標重複》
《接続残留》
差異を含む条件が修正される。
時間の位置が調整される。
重なった座標が分離される。
解除されなかった接続に、終端が与えられる。
修正された条件が、再び配置された。
《差異を修正》
《再実行》
選択が受理される。
代償が確定する。
一名が移行する。
処理は、最後まで中断されない。
《処理完了》
照合が始まる。
一部の差異は消失していた。
代わりに、修正前には存在しなかった不一致が抽出される。
《実行結果 期待値不一致》
《例外出力を追加》
《対象重複》
《所属不整合》
再び条件が修正される。
重複した対象の一方が、別の領域へ配置される。
存在しない所属情報が、成立可能な記録へ置き換えられる。
残留した接続が、移行の完了と同時に閉じるよう再設定される。
《差異を修正》
《再実行》
《処理完了》
《期待値不一致》
新たな差異が抽出される。
《記録時刻固定》
修正が行われる。
実行される。
完了する。
一致しない。
《時間差異》
時間の位置が修正される。
《再実行》
《処理完了》
《座標重複》
座標の配置が修正される。
《再実行》
《処理完了》
《接続残留》
接続条件が修正される。
《再実行》
《処理完了》
一つの差異が解消されるたびに、異なる位置から新たな差異が現れる。
同じ時刻には存在しないはずの二つの対象。
同じ座標を占める異なる構造。
存在した記録を持たない所属。
経過する時間の中に固定された時刻。
移行完了後も継続する接続。
それぞれは異なる位置へ出力されている。
だが、処理の内部では、同じ実行結果から分岐した差異として記録されていた。
《差異を修正》
《再実行》
《不一致》
修正された条件が置き換えられる。
選択が受理される。
代償が確定する。
結果が出力される。
《再実行》
《不一致》
《再実行》
《不一致》
実行のたびに、処理は正常に完了した。
完了した記録は保持される。
そこから抽出された例外出力も、削除されることなく残されていた。
時間差異。
座標重複。
接続残留。
対象重複。
所属不整合。
記録時刻固定。
それらは失敗ではない。
次の実行で照合されるべき差異として、処理の外側へ積み重ねられていく。
《例外出力を集計》
分離された値が、一つの領域へ統合される。
修正によって生じた差異。
再実行によって生じた差異。
完了後も残留した差異。
異なる位置へ出力され、異なる時点で記録されるはずの値が、順序を持たないまま同じ集計へ加えられていく。
《例外出力 局所許容値到達》
処理は停止しない。
値が許容範囲を超過しないかぎり、差異は次の修正へ引き渡される。
新たな入力が加えられた。
内容は展開されない。
誰によるものかも、どの時点から与えられたものかも記録されない。
ただ、成立した入力として受理される。
《新規入力を確認》
例外出力が更新される。
局所処理へ割り当てられた値を越え、さらに増加した。
《例外出力 許容値超過》
これまでの修正方法が照合される。
対象の再配置。
時間の調整。
座標の分離。
接続の解除。
いずれも、処理の一部に生じた差異を変更することはできる。
だが、実行結果の全体を期待値へ一致させることはできなかった。
局所的な修正を続ければ、新たな例外出力が加算される。
同じ処理を適用できる範囲は、すでに残されていない。
《局所処理 適用不能》
処理対象が変更される。
一つの人物から、人物を含む地点へ。
一つの地点から、それを成立させている領域へ。
分離されていた差異が、同時に照合可能な範囲へ再配置される。
そこに過去はなく、現在もない。
まだ実行されていない結果と、すでに完了した記録が、同じ処理の内部へ並べられていく。
《処理範囲を再設定》
複数の候補が照合される。
時間差異を保持する地点。
重複した座標を保持する地点。
解除されない接続が残された地点。
いずれか一つを修正するためではない。
分離された結果を一つの範囲へ接続し、同時に整合させるための位置が選定される。
《次接続地点を確定》
開始条件が確認される。
不足はない。
構文に異常はない。
処理範囲は、再設定された値と一致している。
《整合処理を開始》
そこに、異常を示す記録はなかった。




