表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したけど、木こりをやってます ~斧と闘気で生きる辺境開拓ファンタジー~  作者: カンチェラーラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/81

効果

「うーむ。わずかだけど効果ありとみた。これは続けてみようかな」


 祝詞を用いた薪割りを終えた。

 使用した祝詞は二種類だ。

 『我、この経験を糧とし、力を得ん』と『汝、闘気を糧とし、力を得ん』だ。

 前者はもともとある祝詞だが、魔物との戦闘後に使うとされている。

 たいして、後者の祝詞は俺が自分で作ったオリジナルのものだ。

 どちらも効果があるかどうか半信半疑だったが、試してみた感触としては「もしかすると効果があるかもしれない」と思えた。


 その理由はいつもと同じように薪割りをしているにもかかわらず、少し早く終えることができたということにある。

 経験を力にするという祝詞の効果なのかどうかはわからないが、いつもよりも少し薪を割るときの動作が良くなったように感じた。

 薪割りというのもこれがなかなか難しい。

 薪そのものが一つひとつ大きさも形も違うので、どこにどんな力加減とスピードで当てるのがいいかが違う。

 毎回それをしっかり考えながら、それでも少しでも早く終えられるよう工夫しているが、その効率が少し良くなったのだ。

 これまでの薪割りの経験が生きた、あるいは最適化されてきたという感じなのだろうか。

 なんとなく「もう少しこうしたほうがいいかな?」という感覚に従うと、以前よりうまくいく気がした。


 それに、鉈の調子も良かった。

 それは薪割りを終えてからのほうが感じている。

 いつもは使用した刃物はメンテナンスのために砥石で研いでいる。

 その際に感じたのだが、今日は使い終わった鉈の研ぎが少し短い時間で終了したのだ。

 毎回必ずメンテはしているので、そこまで傷んでいるわけではないから早めに終わるというのはあるのだけれど、いつもならばもう少し気になるところがありそうなのに、あまりない状態だったためにすぐに終わった。

 また、闘気術・外纏を解いてからも、わずかだが鉈に俺の気が残っているように感じられた。

 これは、祝詞の効果が鉈に対して出ている、と考えてもいいんじゃないだろうか。


「よし、じゃあ次は採取のときにも祝詞を使ってみようかな」


 薪割りを終えた俺は、材木ギルドへと行き、今日の現場についていく。

 そして、そこで薪や柴を拾ったり、薬草やキノコなどを採取していく。

 木こりたちから離れすぎないように気を付けながら、森の木々や草をかき分けての採取だ。

 これも、魔物を倒すわけではないが、これも立派な経験の一つではないだろうか。


「我、この経験を糧とし、力を得ん」


 効果があるかどうかはわからない。

 が、それでもやって損はないと思う。

 この祝詞は薪割りに使った時に、主に俺の技術面を成長させてくれたように思う。

 逆に言えば、薪割りにこの祝詞を使っても肉体的に力を得たという感じではなかった。


 であれば、こういう採取でも効果はあるんじゃないだろうか。

 これは子どもの俺に許された小遣い稼ぎではあるけれど、意外と知識も技術もいる。

 どこに採取できるものがあるかを発見する早さだとか、それを正確に採る手法も細かな手先の動きが要求される場合だってある。

 あるいは、木の上に登ってその上にあるものを採取することもある。

 木々を痛めなければそういう採取も許されるが、木を傷つけたりしないで行う木登りも立派な技術の一つだろう。


 そうした経験を技術として俺の中に定着させてくれるかもしれない。

 というわけで、俺は採取中にも祝詞を唱えながら仕事に精を出したのだった。

お読みいただきありがとうございます。

ぜひブックマークや評価などをお願いします。

評価は下方にある評価欄の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけけますと執筆の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
頑張ってるね。両方
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ