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今日は4人で露店だ。だいたい場所を四等分してみる?手前が酒、テーブルにアクセサリーと傷薬とドーナツとクッキー、なんか変?まぁいいや。とりあえずお試し!!
「これは?なんですか?」
最初のお客はいつも歌を聞きに来てくれている例のおかっぱ頭のリエナさんだ。ちょっと興奮した顔をされている。お菓子ってこの街あんまり売ってないもんね。女の子はやっぱりスイーツ!!
「これは、クッキーとドーナツというわたしの国のお菓子です。」
「これ、く、下さい!!おいくらですか?」
「ドーナツは1個1銅貨、クッキーは3枚で1銅貨です。はい、どうぞ。紙に包むけど、ドーナツはまだ少し熱いから気をつけてね。」
甘い香りに耐えられる女子はいないだろうと見ているとやはりリエナさんもすぐに食べだした。それでいいよ。美味しいものは美味しいんだもの!!
「お、美味しい!!!神の食べ物!!!こんなに安いのになんてこと!」
あっという間にドーナツ食べてしまって、クッキーを食べるかどうか悩んでいたリエナさんは、ぐっと我慢して、今度はジュンさんの傷薬のコーナーに体を向けた。
「こ、これは、なんですか?」
リエナさんは少し緊張しているように見えた。トモさんが隣で睨んでいるように見えるからだろうか。
「これは傷薬です。擦り傷や切り傷、アカギレなどに使ってみてください。」
「い、いただきます!!おいくらですか!」
「これは1個3銅貨です。まだ作り始めたばかりだから拙いものだけど。」
「こっちに素敵なアクセサリーもあるよ、見ていって!!」
レンくんの声掛けに、ぎぎぎぎって音がしそうなぐらい固まったままリエナさんはレンくんの方を向いた。レンくんは王子様みたいだから照れているのかなぁ。
「このネックレスいただきます!!!」
「ネックレスは銀で作ったんだ。1銀貨だよ。いつも、ありがとねー。」
にっこり笑うレンくんに、やられたのか顔が赤いリエナさん、罪作りだなレンくん。
「おう、こっちの酒も旨いぞ。」
ここまで来たら、全部買わせるつもりの悪い笑顔のトモさんだ。
「これは、お酒ですか?」
「そうだ、めいいっぽう旨いぞ!」
「買います。このお酒も買います!!」
「コップは持っているか?入れてやるぞ。」
「はい。スープを買うつもりで器を持ってきています。」
「じゃ、入れるぞ、1杯3銅貨だ。」
リエナさんは全部買って、興奮した感じで帰られた。1人目のお客様が凄いテンションで買われたので、それを見ていた周りの方が興味を持って次々を買いに来てくださった。
「な、なに!これお菓子!?お貴族様が食べているものみたい。ふわふわで美味しい!」
「ん-。めちゃくちゃ美味しい。初めて食べたわ!!」
「この傷薬は切り傷が瞬間に消えたわ。なに、これ凄い!」
「このアクセサリー綺麗。品があって繊細で異国風でとても良いのにお安いわ。」
「酒!酒だ!!旨いぞ!!!」
「何、酒?!旨いのか!!!」
「酒だ、酒だ。酒だ!!」
ということで、あっという間に完売してしまった。とりあえずお試しにということで、あまり在庫もなかったのもあって、1時間ぐらいしか売っていない。もちろん、昨日約束した商業ギルドのリタさんと、何故か商業ギルド長と御者のおじさんも買いに来てくれたというのか、残っていた在庫を根こそぎ買っていったような気もする・・・。
「成功だったけど、もう少し在庫がいるな。」
「僕、気にいってくれた人がたくさんいて嬉しかったから、また作るよ!」
「わたしも喜んでいただけて嬉しかったです。」
「わたしもー。作って良かったー。」
「酒は予想どおりだった。この街はあまり美味しくないエールと火酒しかないからな。ウイスキーと日本酒は絶対いけると思っていた!ふふふふふ、次回もっと仕込むぞー。」
「「「おおー!!!」」」




