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「ウインナーとソーセージの違いって何だろう?」


「ハル、何悩んでいるんだ。」


 既に起きてきているトモさんは筋トレをしていて、ジュンさんは白湯を飲んでゆっくりしている。2人にウインナーとソーセージとはどう違うのか問うてみる。


 朝、今日の討伐用のおにぎり弁当を作っている時、街で買ったソーセージの大きなものを炒めている時に、レンくんからたこさんウインナーがあれば嬉しいと言われて、この大きなソーセージでたこさんを作るのはどうしようと悩んで思ったのだ。ウインナーとソーセージって何が違うんだろう?


「確か、ウインナーソーセージと言った名前だと思いますよ。」


「え?ウインナーとソーセージって一緒なの?」


「細いのがウインナーソーセージ、太いのがフランクフルトソーセージだったと思います。」


「ジュンさん、凄い知識!」


「まぁウインナーでもソーセージでもどっちでもいいんじゃないか。美味しければ。」


「ああ、そうですね。たこさんウインナーはいずれわたしがレンくんのために1から作りましょう!わたしのスキルなら作れそうです。」


「ハルさんのスキルも凄いですね。どんどん進化していますね。わたしも調薬頑張りますね。」


「俺の酒造も進化していっているかも。ウイスキーにハイボールにエールが造れた。次は米があるなら日本酒作りたいな。今日は稼ぐためにシルバーフォックスだが、明日は草原ダンジョンへ行ってもいいな。」


「草原ダンジョンの1階はスライム、2階は角うさぎだと聞いているので楽勝ですね。」


「草原ダンジョンへ行くなら薬草も採取したいです。」


「じゃ、明日は草原ダンジョンにするか。」


「おーはーよー。ねえねえ、草原ダンジョン?明日行くの?」


 少し寝ぼけながらも頑張って起きてきたレンくんが目を輝かせる。


「ああ、今日は森でシルバーフォックスを倒して、その毛皮で金を稼ぐ、そして明日は草原ダンジョンの2階で米を探すぞ。」


「「「おおー!!!」」」


おにぎりと卵焼きのソーセージを焼いたお弁当らしいお弁当にしたので、朝はフレンチトーストにしてみた。甘いものがそれほど好きではないトモさんには目玉焼きとかりかりベーコンをつける。逆に甘いものが大好きなレンくんにはホイップクリームをつける。ジュンさんとわたしはバターとはちみつぐらいにしておいた。


「たぶん、後少しでレベル6になると思うよ。前回もシルバーフォックス結構倒したしね。それにシルバーフォックスに会う前に、スライムも角うさぎも見つけたらどんどん狩っていくよ!」


 いつものように、レンくんが一番前を歩き、そのすぐ後をトモさん、そしてジュンさん、わたしと歩いていく。森の中を歩くのもようやく慣れてきた。同じく少し慣れてきたジュンさんが、森の途中で薬草や咳止め草を見つけては採っている。歩くだけで精一杯の時には気づかなかったな。これが傷薬の材料になるんですよと、ジュンさんが教えてくれる。


 その先でレンくんがバシュバシュとスライムを倒している。もう躊躇いがない。さすがメンタル強い。角うさぎを倒した時はなるべく早く行って解体をする。わたしも解体に慣れてきたかも。角うさぎの肉で唐揚げしたり、シチュー作れるなと材料扱いにしちゃっている。これはいいのか。生き延びるためにはいいんだろうな。


「シルバーフォックスだ、気をつけて!!」


 レンくんの声に身構える。シルバーフォックスはレンくんの1撃じゃ倒れないんだよね。トモさんも一太刀入れている。ジュンさんは風魔法で支援している。わたしはまだおろおろするだけだ。やっと倒されたら解体に勤しむ。今回も良い毛皮になりそうだ。


 慣れた頃が一番危ないって言うよね。確かにそうだ。レンくんもトモさんもシルバーフォックスまでなら絶対負けない討伐できるっていう自信が出てきた、わたしもジュンさんも、レンくんとトモさんなら大丈夫だって少し気を抜いていた、その時、目の前に巨大な影が出た!!


「レンくん!!!トモさん!!!!」


 その影は思ったより素早くレンくんの近くに行く!!大きい、大きい。2m?それ以上?ぞっとして足が動かない。どうしよどうしよ。パニックになる。大きな影が頭上からレンくんに振りかぶる。


「レンくん!!!!」


 レンくんから血が噴き出して、吹き飛んで倒れる!!

トモさんが、その巨大な影を足蹴りした。ジュンさんが声にならない叫び声をあげ、レンくんに走り出す。そしてレンくんに覆いかぶさると回復魔法を連呼した。


レンくん!!レンくん!!!


トモさんは長剣を地面に捨てて素手で戦っている。凄い素早い。一撃ずつだんだん速くなる。何度も蹴りも入る。トモさんの攻撃は空手だ、とても綺麗で鋭い流れだ。


ジュンさんの体から黄金の光が出てきた。え?ええ??ジュンさんと覆いかぶさっているレンくんが黄金に光る。レンくんの傷がみるみる間に治っていく?凄いなんだこの光景!!レンくんが呻き声を上げる。小さいけどしっかりした声だ。もう痛くないよと。


「レン!!」


 レンくんが大丈夫だったことを知って、トモさんの攻撃が終った・・・いや、大きな影は倒されていた。頭の中にレベルアップの通知が響く。わたしも震える足をぺしぺし叩いて駆け寄った。


レンくんは見事傷が無くなっていた。ジュンさんは大泣きだ。トモさんがほっとした顔をしている。わたしはトモさんが倒した巨大な影を見ることになった。大きな熊?だ。鑑定してみると、マックスベアと出た。レベル10推奨の魔物だ。こんな森の浅いところに出るなんて。


 わたし何も出来なかった。悔しい。怖くてびっくりして震えているだけだった。情けない。ぎゅーっと握りしめた拳が力を入れ過ぎて白くなる。噛んだ下唇が痛くなる。トモさんがわたしのところへ来てくれて、そっと肩を抱いてくれた。


「さぁ、今からハルの出番だ。解体してくれ。」


「・・・うん、頑張る。」


 巨大な熊を解体するのはスキルがあっても大変だった。でも、自分だけ何も出来なかった分、ここで取り返したい。レンくんは、『びっくりしたなー。いきなりだったもん。驚いたなー』とのんきに話している。それを泣き顔のままのジュンさんがうんうんと聞いている。


 わたしは必死で解体し、トモさんのインベントリに収納していく。何でこんな浅い場所にマックスベア出てきたんだろう?と思いながら解体していたら、あ?何か最初に発見した場所に違和感がある。


「トモさん、あそこ、あれ、見えますか?」


「ハル、なんだ?」


「ほら、最初にマックスベアを見た場所の木の上。」


「あ?ああ。あれか。あれのためか。」


 木の上には大きな蜂の巣があった。マックスベアが狙ったのはわたしたちではなくハチミツだったんだ。運が悪かったのか、勝てたから運が良かったのか。


「どうする?」


「欲しいです!レンくんにそこらへんの枯葉に火をつけてもらって、煙で蜂の動きを止めてもらいます。」


 その作戦は上手くいった!大量のハチミツをわたしのインベントリに入れていた陶器製の壺の中に入れた。全部は採らなかったよ。蜂に悪いからね。

 これで、レンくんの好きなスイーツをたくさん作ってあげよう。


「レンくん、ありがとう。服結構破れちゃったね。家帰ったらわたしが修復するよ。レンくんの服とジュンさんの服の血の汚れも全部洗うからね。」


「ハルさん、ありがとう!本当びっくりしちゃったよ!」


 ジュンさんがまだレンくんから離れていなかったけど、火魔法を使って枯葉に火をつけ煙で燻した後、ハチミツをいただいた。ハチミツが大量に採れて喜んでいるレンくんを見て少し安心してきたようだ。


「わたし、推しはお釈迦様なので、自分が死ぬことについてそんなに怖くなかったのです。親がもし亡くなっても四苦八苦の世界から逃れられて良かったねと言えたと思ったと思っていましたが、レンくんが危ない、レンくんが亡くなったらどうしよって思うと、お釈迦様の教えよりも、先に感情が爆発しました。自分でもびっくりです。こんな感情を持っていただなんて。レンくんを失いたくないと思いました。回復魔法が使えて本当良かったです・・・。」


「ジュンさん、回復してくれてありがとうございます。一瞬大きな影が迫ってきたら、痛くて熱くて血が沸騰しそうで脳が止まって真っ白になったら、何も考えられなくなったよ。その後体が温かくなって痛みもするする消えて息が出来るようになってみんなの声も聞こえるようになって助かったなって。一瞬時間が消えた時、僕死んじゃうかなと思った・・・。不思議な時間だったよ。」


「わたし、自分の回復魔法がやっとわかりました。心臓さえ動いていれば助けられそうです。今回はとっさにびっくりしたので最大級で回復魔法使ったけど、最大級なら手足がちぎれていても復活できそう・・・。とんでもない力です。


でも。この力をスキルで頂けて本当に良かったです。レンくんを助けられて良かった。レンくんが助かって良かった。生きるって四苦八苦の連続だけど、レンくんが欠けたらと思ったらぞっとしました。わたしはまだまだお釈迦様の境地には程遠いことを実感しましたが、みんなと一緒にまだ居たいとも思いました。」


「俺も、シルバーフォックス倒せるようになって、少し思い上がっていた。悪かった。どこかでゲームみたいだと思っていたようだ。レンの体から血が噴き出したのを見た時自分が何考えているのかわからなくなった。冷静さに欠けていた。いい年した大人なのに悪かった。  マックスベア、倒せて良かったよ。あと、ジュンさんの回復魔法の凄さ、ジュンさんに感謝、そして回復魔法をくれた管理人にも感謝だな。」


「わたしは何も出来なくてごめんなさい!!」


「ハルさん、僕だって、やられただけだよ。今回はこの世界がゲームみたいだけど、ゲームじゃなかったって知る事が出来て良かったよ。僕たち狭間に落ちて、精神耐性貰って、ふわふわ異世界で魔物討伐出来てお金儲けること出来て上手くいきすぎていて調子に乗っていたのかもしれない。だから、今回良かった。僕はちょっと痛い目にあったけど、それでもみんな生きているから良かった。生きているだけで丸儲けだよ!!」


「そうだな、反省会はまた家でしよう。みんなで帰ろう。」


 予定外のマックスベアのせいで、お弁当も食べずに家に帰ることにした。また、出てきたらと思うと、みんな少し怖くなってしまったんだ。ゲームに似ているけど、ゲームじゃない。レベル10推奨のマックスベアが森の浅いところに出ても自然な環境では無いわけじゃないんだと知る事が出来た。もっと気を引き締めて討伐に行かないとね。


わたしも何か攻撃できる方法を探したい。わたしの持っている生活魔法は、『点火』『浄化』『微風』『洗浄』『剃毛』『乾燥』『治癒』『給水』だよねー。家事スキルは料理、洗濯、掃除、裁縫、育児、修繕だ。んんんん-。あ、そういえば土魔法も持っていた!!


 土魔法で戦えない?石弾とか、アーススパイク、ストーンショット、石槍?石壁とか?ん。練習しょう。練習。


「魔法の練習したいなぁ。」


 森から家への帰り道、そんなことをずっと考えていたら、独り言がぽちんと出てしまったらしい。その声を拾ったのはレンくん。


「僕も練習したいです。もっともっと強くなりたい!」


「そうだな、もっと強くなった方がいいな。俺も一緒に練習するぞ、」


「わたしもご一緒します。今日、わたしも自分の実力不足実感しました。」


「明日は草原ダンジョン行くが、午後から飯喰ったら、家の近くで練習すっか。」


「「「了解!!」」」


 シルバーフォックスの狩場から家までは森の中を40分ほど歩く。この森は日本の四国ぐらいの大きさがあるらしく、奥へ奥へ行くと強い魔物がいるらしい。徒歩40分は浅い部分だと思ったんだけどな。マックスベア恐るべしだ。


 家まで着いて、今日お昼に食べようとして作っていたお弁当を広げる。おにぎり、卵焼き、焼きソーセージだ。おにぎりの中には鮭っぽい魚と肉の佃煮を入れている。早く海苔を作りたいし、梅干しも作ろうと思っているけど、梅に似た実をまずは探さないと。草原ダンジョンにないか。鑑定かけまくって探したい。


 魔法の練習は家から10分ぐらい、少し開けた広場みたいな場所で行うことにした。わたしは石礫とか石槍とか試してみたけど、なんていうのかわたしはそれほど運動神経が良いわけではないのだー。岩の壁みたいなのを出してみることにした。これはいけるかも。


 隣でレンくんが火魔法でファイヤーボールとか出している。レンくんはちょっと中二病っぽいところがあるのか、火炎花吹雪とかビックボムとか小さく呟いてお試ししているようだ。この声はトモさんに聞こえていなかった。良かったね。聞かれたら絶対いじられていたよ。火炎花吹雪ってわたしでも微笑ましく聞こえるからね。


 トモさんは水魔法でウォーターカッターとか練習している。トモさんは水魔法で氷まで出せた男だ。『氷結!』とか叫んで足元の草を凍らせたりもしている。とっさに出せるんだったら良い武器になるだろう。凄いなぁ。トモさんはお酒が好きだから『氷結』は凄い威力になるだろう。


 ジュンさんは、風魔法でウインドカッターも使っていたけれど、回復魔法も練習するのだと、わたしやレンくんやトモさんが森で作った擦り傷や切り傷を治していく。もう少し怪我を治す練習がしたいなって言っている。


「街の治療院や兵士の練習場で練習させてもらうとかどうですか?」


「街仕事で出ていたら、一度行ってみます。この世界の回復魔法のレベルも知りたいですし。」


「それにしても、僕、異世界で死んでいたらどうなっていたのかな。」


「どういうこと?」


「僕ら若者は、日本で死んだら異世界転生するって思っている子、多かったし、僕もそれある意味信じていたんだ。だから今回の次元の狭間に落ちて異世界来たのも割と簡単に受け入れられたところがあったんだけど、異世界で死んだら日本に転生するのかなぁ。」


「地球の輪廻の輪から外れたって言っていなかったか。」


「あーなんかそんなこと言っていたっけ。」


「若い子は、死んだら極楽浄土ではなく、異世界へ転生なんですか?」


 かなり驚いた表情でジュンさんが聞く。初めて聞いたっていう感じで動揺が隠しきれていないが、レンくんはあっけらかんだ。


「うん、死んだら異世界転生だと思うけど?極楽浄土って何?」


「え?!レンくん、極楽浄土を知らないんですか?」


「うん、極楽浄土って何?」


「簡単に言えば、仏様のいる、とても安らかな世界です。苦しみも悩みも病気も老いもなく。阿弥陀様がいらっしゃる世界ですね。」


「異世界じゃないの?」


「違いますね・・・。」


「ジュンさんたちは死んだらそこへ行くわけ?」


「浄土に生まれるという考え方ですね。」


「うんーん。ジュンさんの言う極楽浄土って苦しみも悩みも病気も老いもないって刺激の無い世界なんだねー。僕はこうして異世界に転移できたからこっちの方がいいや。」


「今の世界ですか?」


「うん、魔物もいるし、魔法もあるし、スキルも貰った。もっともっと強くなれる。新しい世界にどきどきわくわくしているよ。死んで何の刺激もない世界へ行くより、今の方がずっと面白いよ。」


「極楽浄土は苦しみから解放された先にある安らぎの世界なんです。今は苦しくても死んだら幸せになれるという世界です。」


「なんていうのか、僕らの、『死んだら異世界転生』強くはニューゲーム。もう一度生まれ変わって今度こそ自分の手で幸せを掴むためのものかな。極楽浄土の話を聞くと、そこへ行けば苦しさから解放されて悩みも何もないってもう人生終わっているじゃん、何も自分で掴めないままぬるま湯で幸せって言われてもなんか物足りない気がするかな。」


「年を取った年配の方からすれば、何十年も苦労をしてきているから、もうこれ以上苦労をしたくないっていう気持ちになるから、ただただそこへ行けば幸せになれる場所が必要だったんでしょう。でも、レンくんたち若い子は、安らぎより、可能性なんですね。」


「そう、人生終了ではなくて、次のゲーム開始っていう感じかな。」


「うーん、良い勉強になります。死後に求めるものがこう変化してきているとはわたしは知りませんでした。お釈迦様が推しなのに、勉強不足です・・・。」


「まぁまぁジュンさん、若い子全員がそうでもないし、いろんな選択肢が増えているっていうことで良いじゃないか。」


「ハルさんはどっちなんですか?」


「わたし?ですか?わたしもライトノベルは読みますし、異世界転生ものも好きです。死んだら異世界転生できるといいなっていうほのかな望みはあります。確かにありますね。」


「極楽浄土って人気なくなってしまったのでしょうか・・・」


「たぶん、昔は今よりもずっと日常生活が過酷だったから、もう頑張らなくて良い、もう苦しまなくて良い。老いもなく穏やかに暮らせる場所に行けることが魅力的だったんだろう。それが今は、自分の経験を持ったまま別の人生を送りたい。もっと凄い自分になりたいっていう気持ちが大きいんじゃないか?

 極楽浄土がもう苦しまなくて良いっていうスタンスなら、異世界転生はまだ知らない自分になれるっていうやつだ。救済そのものの形が変わったんだろう。」


「なるほど、若い子にとっての救済が『もう苦しまなくて良い』ではなく、『もっと凄い俺になりたい』という可能性を与えてくれる場所になったのかもしれないのですね。いい勉強になりました・・・。」


「なんかジュンさんは難しく考えすぎじゃねえ。死後の世界なんて実際誰にもわかんないわけだし。」


「わたしは好きなことができているなら、どこでも幸せです!」


 4人で顔を見合わせて、ちょっと笑う。


「確かに誰にも確かめられないのであれば、今をちゃんと生きるしかないですよね。わたしも今みんなとの生活幸せだと思います。」


「僕も!!」


「ああ、俺もだ、この現状が異世界転移かもしれないけど、俺たちは俺たちで幸せになればそれでいい。だから、俺は後、日本酒とワインと焼酎を作る!!」


「トモさんはほんとカッコいいのに、残念なところがあるねー。」


「いいんだよ、この程度の大人で。」


 今度は4人で爆笑する。死んだ後のことなんて誰にもわからない。ってレンくんが言ったとおりだ。今が幸せならそれでいいよね。今日は今日のことだけを考えて生きる。わたしもレンくんの江戸っ子の考え方が少し移ったのかも。でも、それがちょっと楽だ。



「今晩は先日魚介買ったから、あさりっぽい貝の酒蒸しと、しらすっぽい小魚でしらすご飯です。浄化した生卵も乗せます!魚介は全部鑑定してから買ってきているので衛生的には大丈夫ですよ。意外と獲れたてのものは日本のスーパーばりに新鮮でした!海鮮の味噌汁も付けます!!」


「ああ、やっぱり日本酒早く造りたい!明日は絶対草原ダンジョンで米を探すぞー。」


 美味しいご飯を食べて、気の置けないメンバーと笑いながら話をする。朝早くから夜遅くまで無機質な仕事をして終わっていた前より幸せじゃないだろうか。大好きな歌をみんなで歌って終わる一日。合宿のようなこの生活が苦にならない。


 レンくんが死んじゃったらどうしようって焦って動悸が止まらない日だったけど、終わってみれば良い一日だった。こうした日を今後も積み重ねていきたい。



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