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リンドウ《悲しみにくれる貴方》
お久しぶりですが短めです。
待っていて下さった方、ありがとうございます!!
「グスッ…帰れないの?なんでぇ?………お母さんに会えないの?」
案の定、悲しんでる。
私は貰ったブレスレットのせいだと確信してた。
だが、ズルい事に黒幕は彼女だと決めつけていた。
「ごめん…。本当に…。」
ドンッ
「オラッ!!どうすんだよ!!」
つい最近、と言っても彼女が来る前だがギルドで、最も仲が良かった青年が人が変わったようにどつく。
なんで、こうなってしまったのだろう?
そもそも、彼女は私と此処に来なければ良かったのに。私が好きで連れてきたのではない。
イライラする。
「無視すんじゃねぇよっ!」ガッ!!
思いっきり殴られた。
多勢無勢だ。
大の男が5対1だなんて卑怯だ。
1対1でも敵うか分からないのに。
もう、消えたい。
めんどい。
あ、なんて思った時には私は影に沈んでいた。
影は底無し沼のようにゆっくりと私を沈ませる。
私はこの感覚を知っている。
あぁ、この感覚は…
私は影に身を委ねようも目を閉じた。
最後に見たのは彼女が此方に必死に手を伸ばす姿だった。