↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~   作者: 出雲大吉
第8章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
310/329

第310話 予定


 話をしながら待っていると、昼食が来たので食べだす。

 ただのパスタだが、やはり美味い。


「ジーク君の方はどうだったの? ケンカしてない?」


 レオノーラが聞いてくる。


「ケンカなんかしない。ただ話を聞くだけだ。あ、でも、隣町の錬金術師と話をしたぞ。ネピアの町のマリアンネって奴」

「おー、マリアンネか」

「マリアンネさんですか」


 レオノーラとエーリカは知っているっぽい。


「私も知ってるわね。3級の人でしょ」


 アデーレまで知っているようだ。

 もしかして、有名人か?


「アデーレも知ってるのか?」

「電話かかってきたしね。毎回、必ず、マリアンネ・アールクヴィスト3級国家錬金術師って名乗ってくるから覚えた」


 あー、受付嬢時代か。

 じゃあ、サシャも知ってるのか。


「お前らは隣町だからか?」


 エーリカとレオノーラに聞く。


「ええ。やっぱり近いところは情報が入ってきますからね」

「それでいて、3級だもん。しかも、私達よりちょっと上の歳の人だからね。天才だよ」


 25歳で3級だからな。

 本部でも聞いたことないレベルだ。

 あ、俺は除く。


「優秀なのか?」

「優秀は優秀らしいですよ。実際に見たことはないですけど」

「噂は聞くね。見たことないけど」


 見たことないのか……


「まあ、隣町とはいえ、別の支部だしな」


 ちょっと距離があるし。

 歩いていける距離ではない。


「昔は交流会や勉強会があったらしいですよ。先輩方に聞きました」

「さすがにもうないけどね。理由は察して」


 新人2人になったからか……


「じゃあ、またそういう話があるかもね。リートは私とジークさんが入って4人になったし」


 まあ、4人だけども。


「どうですかねー?」

「まだ4人じゃん」


 サシャが来てくれたら5人だ。

 いや、どっちみち、少ないか。


「しかし、交流会なんて何をするんだ? 別にいらないだろ」


 必要性を感じない。


「大事ですよー。各支部にはその町に特化した技術があるんです。ウチで言えば、船ですね。でしたって言った方が良いかもしれないですけど」


 俺がいるから断言していいぞ。


「他にも色々とあるんだよ。何かあった時に助け合ったりね」


 まあ、それはわかるな。

 知らない奴に頼まれるより、知っている奴からの方が受けてくれる確率は上がるだろう。

 でも、別にいらない気がする。


「そんなもんか。まあ、当分、話は来ないだろうな。あ、それとこれは言ってはいけないんだが、俺、サシャの実技を見ることになった」

「言っちゃうんですね……」

「試験は明日だし、別にいいだろ。もうサシャには会わないし、そもそもお前達とは受ける試験が違うからな」


 変に気を遣うこともない。


「まあ、そうですけど。でも、サシャさんはどう思うんですかね? さあ、実技試験だって思ったらジークさんがいるわけですし」

「プレッシャーに感じないと良いけど」

「大丈夫じゃない? サシャはジークさんのことを怖いと思ってないし、普通に先輩として慕ってたから。それよりもサシャの担当で良いの? 普通、知り合いは外さない?」


 外すな。


「その辺も念入りにしてたっぽいが、担当になったな。多分、関係性まではわからなかったのだろう。マリアンネも言っていたが、本部の受付のサシャってほとんどの奴が知ってるし」

「あー、そうかもね。さすがに親族や一門は外すけど、交流関係までは調べないか」


 だと思う。


「あとな、試験中は受験生と一切、話をしてはいけないそうだから声はかけるな。ヘレンもホテルに置いていくことになった」

「あー、まあ、それはそうですね」

「了解。多分、10級を担当するなら会わないでしょ」

「話をするのは終わった後にしましょう」


 3人娘が頷いた。


「頼む。それとアデーレ、本部に行った際にサシャと話をしたんだが、相談したいからちょっと付き合ってくれって言われた」

「相談? 私?」

「俺とお前」


 魔法学校の先輩。


「なるほど……良いわよ。いつ?」

「まだ決めてない。それをちょっと話し合いたいんだよ。実はこっちに来てから色々と決まった。まず明後日は本部長と一緒に陛下に会いに行くことになった」

「陛下!?」

「おー、ついにジークヴァルト・フォン・アレクサンダーになるわけかー」

「あながち変とも言えないのよね……」


 変だよ。

 貴族なんかになるか。


「本部長がいつものお茶会に行くからそれについていくだけだよ。それで例の金属探知機のことなんかを話すんだ」

「ほー……」

「あれか……」

「さすがに陛下に説明がいるわよね」


 面倒なことだ。

 ありすぎる才も困ったもの。


「そういうわけでその日はちょっとダメ。あ、その次の夜もダメな。例のレストランに行く」

「おー、明々後日かー! 楽しみ!」


 良かったな。


「次、頑張りましょうね」

「そうね。ちょっとコツがわかってきたし」


 エーリカとアデーレが顔を合わせて、頷き合う。

 わかっていたことだが、やはりあと2回行かないといけないっぽい。

 しかし、エーリカは本当に行きたいんだろうか?

 俺達庶民には縁のない超が付くほどの上級の店だぞ。


「あとは具体的な日数を決めていないが、採点も手伝うことになると思う。どうする?」

「うーん……ジークさん、結構、忙しいですね」

「そだね。結局、仕事ばっかりだ」

「その採点は終わるまで付き合う気?」


 アデーレが聞いてくる。


「いや、そもそも本部長に採点まではいいって言われている。ただ、運営委員会にできたら手伝ってほしいって頼まれたんだよ。空いている時にはやろうと思っている。お前達と出かけるって話もあったし、マルティナに土産を持っていくのもある。その辺の日程を詰めたいんだ」


 ちゃんと冷凍魚介セットを買ってある。


「うーん、どうします?」

「試験翌日はダメだし、次の日に本部でマルティナちゃんと会って、その後に出かけない?」

「良いかもね。その時に受付でサシャに会って、相談の日を伝えましょう。ジークさん、相談はいつにするの? サシャは仕事だから夜になると思うけど」


 あ、そうだ。

 サシャは普通に仕事だ。


「その翌日でいいだろ。俺は試験の採点に行くが、さすがに夕方には帰る。お前らは俺抜きで出かけろよ」


 買い物にでも行ってくれ。


「そうしますか。あとはいつ帰るかね……」


 そうなるな。


「ちょっと様子を見よう。試験の採点の進捗もある。最悪は先に帰ってくれ」

「わかったわ。そうしましょう」


 今後のとりあえずの予定を決めると、昼食を食べ終えたので午後からは最後の勉強をすることにした。


書籍を購入してくださった方、ありがとうございます。

まだの方は是非ともご購入頂ければと思います。

また、1~3巻の電子は期間限定でセールをやっておりますのでこれを機会に是非読んで頂ければ幸いです。


本作はこれからも続いていきますし、色々と書いていきますが、これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【このライトノベルがすごい!2027】
投票先

【新作】
終末世界の帰還錬金術師 ~日本に戻ったら人類と悪魔が戦争をしていましたが、異世界で勇者になれなかった俺達はスルーして適当に生きたいと思います~

【予約受付中】
~書籍~
10/20(火)発売予定
週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~(3)

11/14(土)発売予定
魔法なき世界の異端魔導士 ~冤罪で捕まりかけた大魔導士は異世界で自由気ままに旅をします~(1)

11/30(月)発売予定
宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~(2)

【新刊】
~漫画~
その子供、伝説の剣聖につき(1)
web版(カクヨムネクスト)はこちら

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(1)
35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(2)

左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)

~書籍~
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(2)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(3)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(4)

覇王令嬢の野望 ~絶対平和主義の少女に転生した最強女帝の帝国再建譚~(1)
web版はこちら

宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~(1)

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜(2)

【現在連載中の作品】
スマホ転移で始める異世界ゆるゆる生活 ~日本の商品が高値で売れたのでスローライフを目指すことにしました~

魔法なき世界の異端魔導士 ~冤罪で捕まりかけた大魔導士は異世界で自由気ままに人生をやり直すことにしました~

元暗部の英雄、再び暗躍する ~娘のために正体を隠して無双していたら有名になっちゃいました~

宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~

その子供、伝説の剣聖につき (カクヨムネクスト)

週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~

バカと呪いと魔法学園 ~魔法を知らない最優の劣等生~

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜

【漫画連載中】
その子供、伝説の剣聖につき
コミックグロウル

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~
カドコミ
ニコニコ漫画

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~
ガンガンONLINE

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜
カドコミ
ニコニコ漫画

【カクヨムサポーターリンク集】
https://x.gd/Sfaua
― 新着の感想 ―
クリストフさんが26歳で3級だっけ? いつ取ったかは不明だけどそれより上の可能性もあるのか(ジークの記憶は当てにしない
10日の0:00に購入しました。電子版は直ぐに買えるのがいい!
購入しましたゼ。 ン〜、やっぱマルティナとマルティナ母、好きになれぬ...
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。