聖念書(せいねんしょ)の塔
メインダンジョンの地下4階まで攻略。
いったんセーブしたところで、地上では動きがあったようだ。
ダンジョンから地上に戻ってきた、その瞬間に、その塔は目の前に現れた。
リリー「ちょっと、何なのよ、あの高い塔は!」
それが『聖念書の塔』だった。
天まで届く高さだ。たぶん、スカイツリーよりも高い。
中東のドバイに、ブルジュハリファという、
高さ828メートル、163階建ての超高層ビルがあるが、それよりも高いだろう。
なんと、500階まであるという。
「無理だ、メインダンジョンの地下100階も、
まだクリアできていないのに。」
他のプレイヤーは意気消沈。
それにしても、次から次から、いろんなダンジョンが登場してくる。
まるで、攻略できるものなら、攻略してみろよ、とでも言わんばかりに。
しかも、力、素早さ、体力、賢さ、運の良さの、
5種類の聖念書があるからか、5つの塔がそびえ立っている。
力の塔
素早さの塔
体力の塔
賢さの塔
運の良さの塔
そして、このうちのいずれか1つを、100階まで
攻略すると、新たに3つの塔が現れるという。
会心値の塔
根気値の塔
防御貫通の塔
会心値とは、会心の一撃でどれだけダメージを
与えられるか、というもの。
会心値が高くなれば、会心の一撃でより多くの
ダメージを与えられるという。
根気値とは、敵の攻撃に耐えられる力だという。
防御貫通は、相手の防御力を無視してダメージを与えられる数値だという。
『バトルマスター・オブ・ファンタジア』のプレイヤーにとっては、ダンジョンの攻略こそが、人生の目標であり、生きがいであり、たとえそこで命が尽き果てようとも、悔いは無いという。
しかし、いくら命知らずの魔物ハンターでも、今回ばかりは、さすがに攻略に向かうことをためらったようだ。
「500階までなんて、そもそも全クリアできるやつがいるのか?
あんなところまで、たどり着く者がいるなんて、とても思えないな。」
それならば、自分がその最初の一人になってやろうかと、冗談交じりに言った。
力の塔の1階に入った。敵は、インプという小悪魔がいる。
ザシッ!
インプを斬る。すると、ミスリル鉱石が、
5個手に入る。
ミスリル鉱石は、錬金素材として欠かせない。ミスリル鉱石があるか無いかで、錬金が進むかどうかが違ってくる。
まさかここで、ミスリル鉱石が手に入るとはな。




