引きこもりの理由、転生の理由、パーティー追放の理由
いったん、ギルドの宿屋に戻り、休養する。再開するときは、セーブしたところからのスタートになる。
前世の記憶がよみがえる。
その時、やっと自分の本当の名前を思い出す。自分の前世での名前は、野呂田敏夫といった。
引きこもりの理由は、中学の時に、言葉では言い表せないような、ひどいいじめを受けていたことが、全ての元凶。
親は学校に相談したが、学校は何も対応してくれなかった。学校にとっては俺よりも、あいつらの方が大事だった。そうに決まっている。
この頃のことは、記憶から消していた。
だから、ついさっきまで名前すら思い出せずにいたんだ。
その後、中学には行かず、形ばかりの卒業証書を受け取り、さっさとおさらばした。
その間、この時期はフリースクールに行っていた。
高校に行けば、希望ある学校生活が、今度こそ送れると思ったが、高校でもいじめられた。
結局、どこへいってもいじめられる、と思い、高校を中退、そこから、引きこもりが始まった。
そんな中で出会ったのが、『バトルマスター・オブ・ファンタジア』だ。
プレイし始めた瞬間から、その面白さに
ハマってしまった。
だけど、当初はもっと、気ままにダンジョンの探索とか、お宝探しを楽しめるような感じだった。それが、プレイヤーのレベルが異常なほど上がってきたということで、現在のような形になっていったようだ。
そんな中、母が心労で倒れ、そのまま、あっけなく死んだ。
俺がずっと、引きこもり生活を続けてきたからだと、その時初めて思った。
父は、母が死んだショックから立ち直れないでいた。それからまもなく、父も母の後を追うように、死んだ。
俺は天涯孤独になった。
今さら後悔しても、もう遅い。
それから、家賃滞納で追い出され、路上生活へ。冬の寒い夜、失意のうちに、俺は死んだ。
俺は死んだ。はずだった。
気がつくと、『バトルマスター・オブ・ファンタジア』の世界に、そっくりな世界にいた。
いや、ここはどう考えても、『バトルマスター・オブ・ファンタジア』の世界だろう。
いったいどうして、こんなことになっているのか?と、その時は思ったよ。
ある時、とあるダンジョンに、レアアイテムがあると聞いて、パーティーを結成した。
その時の、パーティーのメンバー。
戦士 アラン
回復役 僧侶 ミイ
魔法戦士 攻撃魔法担当 ナツミ
そして俺は、錬金術師として、パーティーに参加した。
そこに割って入ったのが、自称勇者のレイドだ。
レイド「ほう、これがお前たちのパーティーか。
私は、国王陛下の命により、このダンジョンのレアアイテムである、黄金の腕輪を入手せよという使命を背負っている。
期限内に黄金の腕輪を入手し、城に持ち帰らないといけないのだ。よろしく頼むぞ。」




