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少し早めに火縄銃を入手です。

お屋形様からの使者が那古野城にやって来た。

松井 宗信殿が使者として来たので重要な用件だろうな。

宗信殿は年齢が割と近い為、私が今川館へ出向いた時には宗信殿の屋敷に顔を出している仲だ。


いつも笑顔で話しかけて来る宗信殿の顔が若干固いな……

私に対し、申し訳無さそうに話始めた。


話をまとめると水野 忠政が駿府に出向き、御屋形様に降伏したそうだ。

その際、大高城と常滑城の返還を求めて来たとの事だ……


なぜ、大高城と常滑城を返還しなければならない?

水野家から仕掛けた戦いで、水野家が負けて私が大高城と常滑城を手に入れたに過ぎない。


第一、水野家を滅ぼせば緒川城と刈谷城も手に入る。

勢力が縮小し、影響力も低下した水野家を滅ぼすのは容易い事だ。


今の私にとっては!!と思ってしまう。


なぜなら、佐田 彦四郎が世鬼 政棟が倭寇と酒と交換した物を政棟の実家から持って来た。


それは私が求めていた火縄銃その物だった!!

早速、八板 金兵衛に複製を命じた。


もちろん、夢男からしっかりと情報を得ており、しっかりと改良も同時に行なっていく予定だ。


早く完成しないかと待ち切れずに、火縄銃の開発の為に臨時に那古野城内に作られた金兵衛の仕事場に頻繁に顔を出すのだが金兵衛は集中していて、相手にもされない……


金兵衛の弟子であり娘である【若狭】が私に進行状況を丁寧に伝えてくれる。


問題がある事や気になる事があり、金兵衛と話したい時は若狭が金兵衛に道具を投げ付けて呼んでくれる。


金兵衛も慣れたもので集中していても飛んでくる道具を手で掴み、振り返り私に気付き、そこから私と金兵衛の会話が始まる。


本当に火縄銃の完成が楽しみだ。


しかし、残念ながら硝石の生産まであと数年かかる……

領地を得てから世鬼忍軍の非戦闘員たちの協力を得て硝石を生産を始めたのだが5年という年月が必要だ。


一応、硝石は輸入されているので少しずつ購入している。

火縄銃の完成はもうすぐだが、戦でのは実用は数年先だ


しかし、私は相良油田の存在を知っていた。


相良油田の石油は城攻めに使えると思い、世鬼忍軍を使い密かに取り寄せていた。


石油の事を燃水と呼んでいる。

燃水を壺に入れて蓋をしておき、それを建物に投げ付ける。

建物に当たり壺が割れて燃水が建物に染み込んだ所に火矢を放ち炎上させる。


単純だけど効果はあるはずだ。


今回の水野攻めに効果を検証する為に使用予定だったのだが……残念だ!!


そんな事を考えていたら、宗信殿が慌ててお屋形様は忠政の要求を却下したと私に告げた。


お屋形様は忠政の要求にに対し、冷めた目で今の状況で満足出来ないのならば水野家は滅ぼした方が良いか……と自問自答するように呟いたそうだ。


御屋形様は表情をガラリと変え、笑顔で忠政を見ながら、今川家で結果を出せば他の地に領地を与えるとして忠政を納得させたとの事だ。


忠政としては交渉して少しでも領地を取り戻したいと思ったのだろうが、お屋形様の水野家に対しての印象をさらに悪くするだけで終わった。


お屋形様はそこで吉良 持広殿と共にやって来た、松平 広忠の事を思い出し、広忠を忠政に預ける事にし、松平 信定を攻めて岡崎城を奪還するように命じて退室した。


お屋形様が下がった後に、三浦 氏員殿と朝比奈 泰能殿が散々と忠政に対して、しっかりとした働きをしなかった場合は解っているな?と脅したそうだ。


宗信殿の表情が固かったのは私か水野家攻めが出来なくなる事に対し、申し訳なく思ったようだ。


確かに水野家は攻めれなくなったが水野家に松平家の対応を任せられるのなら、私は尾張国の平定に集中出来るのでそんなに気にはしていないと告げると宗信殿はいつもの笑顔を私に見せてくれた。


そして最後に一言、しばらくの間お世話になると……


お屋形様から私の与力となり、支えるようにという事らしい。

あと、宗信殿と呼ばれるのはむず痒いので宗信と呼ぶようにと言われてしまった。


宗信は私に対しての目付みたいな者かな?

お屋形様から付けていただいた富士 信忠は松永 久秀の下で河東の領地の統治で活躍していて私の目付けとして機能していないからかな……


まあ、宗信は有能なので有能な人材はいくらいても困らないから大歓迎だ。


尾張国内からも有能な人材もガンガン登用するつもりだ。


小姓も贅沢な人材が揃っている。


岡部 五郎兵衛は史実の岡部 元信で桶狭間の戦いの後に鳴海城開城と引き換えに私の首を取り返した忠義の男だ。


柳生 伸介は史実の柳生 宗厳で晩年は石舟斎と号した。

柳生新陰流の流祖と言われる事もある。


瀬名 勘十郎は史実の瀬名 氏次であるのだがよくわからない。


荻 小次郎は史実の【荻 君誉】であり、のちに武田家に降伏した。


宇喜多 八郎は史実の宇喜多 直家であり、日本三大梟雄に数えられている。


久野 三郎左衛門は史実の久野 宗能であり、桶狭間の戦いの後に徳川家の家臣となった。


秋山 善右衛門は史実の秋山 虎繁であり武田の猛牛の異名を持つ。

武田二十四将に数えられる。


金丸 平三郎は史実の金丸 虎義であり武田家の軍中使番十二人の1人。

佐久間 半介は史実の佐久間 信盛であり、織田 信長の筆頭家老を務めた。


佐久間 久六は史実の佐久間 盛次であり、信盛の従兄弟にあたる。


佐々 孫介は史実の佐々 成経であり、小豆坂七本槍の1人。


岡田 助右衛門は史実の岡田 重善であり、小豆坂七本槍の1人。


うん、やっぱり贅沢な人材が揃っている。

皆、立派に育ってくれ!!








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