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忍びたちの暗躍です。

那古野城へ帰って来たらまさか、常滑城が手に入っているとは……

しかも、大高城までも手に入れているとは……


少し前に私は小姓たちに情報収集の重要性を説いていた。

調略、謀略を成功させるには重要なのは情報であり、その情報を集めて調略、謀略を実行してくれる者たちが忍びたちと言う事をしっかりと教え込んだ。


情報を活用し、調略、謀略を行う事により、兵たちの死者が少なくなる事になると告げると小姓たちは皆、肯定する感じで頷いていた。


わかりやすく説明する為に私が水野家の常滑城を手に入れる為に忍びたちをこう動かすと、一例を披露した。


その場に百地 三太夫、森田 浄雲、町井 貞信もおり、共に話を聞いていた。

小姓たちへの教育が済んだ後、三太夫、浄雲、貞信たちが興味を持ったらしく、常滑城を手に入れる為の私の謀略を詳しく聞かせてほしいとやって来た。


西山 十右衛門が既に水野 忠政の筆跡を完璧に真似る事が出来る事。

雨宮 存鉄は変装の名人なので、偽の伝令、使者などに変装して、偽の情報を与え敵を私たちの思惑通りに動かせるように命じてみるのも面白いとか。


山口 教継は史実では調略で鳴海城と大高城を手に入れている事を私は知っているので道案内に土地勘もあり、知略にも長けている、教継を使うのも良いかも知れないとも告げておいた。


最初は私の話を聞いているだけの3人だったが、途中からは自分の意見を出したりしながら気付いたら結構な時間、語り合っていた。


世鬼 政棟が私と三太夫、浄雲、貞信とのやり取りを見ていて、私の述べた案を3人にこの作戦を実現化して実行してみるかと尋ねたところ、是非やらせてほしいとやる気を見せたので条件を出してやらせてみたそうだ。


条件は犠牲を前提に作戦を立てない事と、お屋形様の名を貶めない事。


お屋形様の名を貶めなければ、私の名などどうでも良いのだが……


十右衛門、存鉄も積極的に協力しており、富田 善左衛門、秋山 十郎兵衛も協力していたという。


私の披露した作戦では織田 信秀、斯波 義統殿、織田 達勝殿の事には触れていなかったのだがしっかりと対応していたと言う事みたいだ。


信秀、義統殿、達勝殿の耳に入るように流言を広めた。


信秀が三河国の松平 信定と手を組み、達勝殿の居城である清洲城を東側から守山城の織田 信光と信定が、西の勝幡城から信秀が同時に攻め込むつもりだ。


知多郡の水野 忠政と今川 義元の家臣となっている佐治 為貞が裏切り義元を引き付け、その隙に清洲城を落城させるつもりだ。


義統殿が信秀に命じて達勝殿の討伐を命じて、尾張守護代に信秀を任命するつもりだ。


岩倉城の織田 信安殿と信秀が手を組み、達勝殿を排除するつもりだ。


達勝殿が重臣である【坂井 大膳】【坂井 甚介】【河尻 与一】【織田 三位】を信秀の力を借りて排除するつもりだ。


大膳、甚介、与一、三位が義元に寝返っており、隙を見て清洲城を手に入れるつもりだ。


佐治水軍を唆した信秀と津島に吉原水軍が市江島の【服部 友貞】率いる服部水軍と共に攻めるつもりだ。


義統殿が勢力を伸ばしすぎた信秀を達勝殿、信安殿、義元と共に攻め滅ぼすつもりだ。


などの流言を世鬼忍軍の人数を動員して広げていったので流言が広まる速度はかなり早かった。


その結果、私が那古野城に戻るまで義統殿、達勝殿、信秀はお互いを警戒し合い、大きな動きは無かった。


信秀だけは前田城にちょっかいを出してきたらしいが古渡城に入っていた飯富 虎昌が出陣したら兵を引いたようだ。


那古野城に戻ってから政棟から全ての流れを聞いて、私は唖然とした……


まさか、私の戯言を実行しているとは……


世鬼忍軍のお陰で今回は怪我人は出たが死者は出なかった。

死者を出さずに大高城と常滑城を手に入れた事で家臣の中で世鬼忍軍を忍びだと言う事で蔑む者は居なくなったのは嬉しい事だ。


大高城の今川家の物になったので大高城と大野城の間にある、水軍を率いている寺本城の【花井 信忠】が降伏し、家臣となった。


これで知多郡の西部は今川家の物となった。


知多郡に残った、大きな勢力は2勢力だ。


1つは東部の緒川城の水野家だ。

水野家は三河国の刈谷城も領している。


もう1つは南部の河和城の【戸田 繁光】と富貴城の【戸田 法雲】の戸田家となった。

繁光は河和戸田家と呼ばれており、本家は田原城の【戸田 康光】で有り、三河国の渥美半島を統一している。


お屋形様がいつ三河国に兵を進めるのかわからない為、河和戸田家に援軍を送る余裕はないだろう。


河和戸田家は圧力をかけて降伏させ、家臣としよう。

水野家とは取り敢えず、戦を継続かな?

信秀は色々動きそうなので守りを固めないといけないか……


前田城の前田 利昌は虎昌がすぐに兵を出してくれた事で虎昌の事を信頼しているらしいので、そのまま虎昌に古渡城を任せる事にして信秀に備える事にする。


古渡城を築城した松山 重治には悪いが末森城に移ってもらい城下町の開発をお願いしよう。

重治には事前に安定した勢力になるまでは、色々な城を転々としてもらうと思うと告げておいたから、大丈夫だと思うが……


大高城には工藤 昌祐を入れ、鳴海城の佐久間 信晴、沓掛城の佐久間 盛経と共に知多郡の平定を任せよう。






















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