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私がいない間に色々有りました。

太原 崇孚、柳生 家厳、松永 久秀、松山 重治、世鬼 政棟、大林 勘助の重臣や馬廻り、小姓などが私と共に婚儀の為に今川館へと向かうので甲斐衆、尾張衆などの者たちに愛知郡を私たちが戻るまで守ってもらっていた。


本当ならば重臣の誰かに残ってもらいたいのだが皆が私の婚儀に出席したいと、嬉しい事を言ってくれたので、出来るだけ皆の希望を叶えたいと思ってしまった結果だ。


那古野城は宇喜多 興家任せる事にした。

築城中の末森城に工藤 昌祐を入れて、比良城の佐々 成宗、大野木城の塙 右近と共に織田 達勝殿に備えてもらう事にした。


荻 清誉は堅苦しいのは苦手だからという事で残る事になり、大野城へと入ってもらう事にした。

今、一番兵を動かしそうなのは水野家なので私の配下で一番の猛将をおく事にした。


古渡城には飯富 虎昌を入れ、前田城の前田 利昌と共に西の織田 信秀に備えてもらう事にした。


三河国に対しては岩崎城には清誉の推薦で若いが柴田 勝家を入れ、沓掛城に入っていた佐久間 盛経と共に三河国に備えてもらう事にした。


鳴海城には沓掛城と連携しやすいように佐久間 信晴を入れ、大高城の水野家に備えてもらう事にした。


このような配置で婚儀の為に今川館へと向かったのだが、帰って来たら……


常滑城の【水野 監物】が大野城が手薄と見て攻め寄せて来た。


監物の元には佐治 為貞が水野家に寝返ると水野家当主である【水野 忠政】より書状が届いていた。


書状には既に為貞から人質を預かっており、今の大野城は兵も少なく、城壁が崩れているので攻めるなら今との事だ。


大野城に着陣したら為貞が兵を率いて城より打って出るのでその隙に大野城に乗り込み占領するようにとの事だ。


その為、監物は大野城に直ぐに意気揚々と出陣した。


忠政の書状は忍びである西山 十右衛門が書いた偽書であり、十右衛門は一度見た書状の筆跡を真似る事が出来る才能を持っている。


その者が書いた書状を見る種類の枚数が増えれば増えるほど精度が高くなる。


監物に書状を届けた者は忍びの雨宮 存鉄であり、変装の名人であり、人の仕草、癖などを模写する事に長けている。


つまり、監物に届けられた書状は偽書であり、勿論、為貞は寝返っておらず、忠政もこの書状の事は知る訳がない。


何せ、忠政は義元と事を構える気など微塵も無いのだから……


勝利を確信している監物に対して、清誉が寡兵ながら嬉々として大野城より出陣し、そのまま本陣まで突き抜けて油断している監物を討ち取り、そのまま常滑城に向かい常滑城を占領していた。


監物が攻め込んで来た時点で大野城にいた日向 源藤斎は鳴海城へと使者を出した。

監物が大野城に攻めて来た場合は速攻で大高城へ向けて兵を向ける手筈になっていたので、使者からの報告が着くと同時に準備をしていた者たちが兵を率いて大高城へと向かった。


地理に詳しい桜中村城の山口 教継を案内に百地 三太夫、森田 浄雲、町井 貞信が兵を率いて大高城へと向かっており、伊賀の忍びの協力もあり事前に大高城下には流言を広め、大高城主の【水野 忠氏】に猜疑心を持たせている。


忠政は信秀と手を結び、義元と敵対するつもりだが、実際は信秀は水野家を捨て石にして、その隙に達勝の領地に勢力を伸ばすつもりだ。


常滑城の監物は既に信秀に内応しており、義元が婚儀の為に留守にしている時に大野城へ攻め込んで水野家と義元を互いに争わせる切っ掛けを作り、最終的には水野家を乗っ取るつもりだ。


義元は水野家との戦になれば総力を上げて大高城に攻め込んで来るつもりだ。


既に信秀の手が城内に伸びており、忠氏を亡き者にして大高城を乗っとるつもりだ。


既に義元の手が城内に伸びており、忠氏を亡き者にして大高城を乗っとるつもりだ。


信秀と義元は手を結んでおり、信秀は達勝に、義元は水野に戦を仕掛けるつもりだ。


様々な噂が忠氏の元まで聞こえており、鳴海城、大野城周辺に配下の者を配置していた。


その配下から大野城へ忠氏が攻め込んだとの報告があり、重臣たちを集めて評定を行う事にした。


重臣たちが集まりきる前に鳴海城周辺に配置していた配下から鳴海城から大軍が大高城へ向かっていると報告があった。


忠氏は城下に流れる噂を思い出した。


監物が信秀に付いて大野城を攻め込んだ事で水野家は義元と敵対した。


攻められた義元は水野家に出兵する大義名分を手に入れた事になる。


噂を通り、信秀と義元が手を結んでいるのなら信秀は達勝領へ兵を進め、大義名分を手に入れた義元は全力をもって大高城へと攻め寄せる。


鳴海城からの出陣が早すぎる……

つまり、信秀と義元が手を結んでおり、手筈通りに事が進んでいると言う事になる。


さらに噂では城内には既に信秀か義元、または両名の手が伸びており、城主である自分を亡き者にして城を奪うと言う物も有った。


未だに現れない重臣の中に自分のを亡き者にしようと兵を率いてやって来るのではないのか?


この場に来ていない重臣は自分に対して良い感情を持っていない者たちだ……


全てが繋がった!!

側近に対し、忠氏は興奮しながら自分の考えを告げると側近は顔を青くして震えている。


話を聞いていた重臣たちも顔を青くしている者が多い。

重臣の中から一刻も早く緒川城まで引くようにとの意見が出たので忠氏は頷いて撤退の準備を命令した。


重臣の中には大高城に留まるべきだと進言する者もいるが忠氏は無視をする。


一刻を争うので皆が殺気立っているところに、忠氏に対して良い感情を持たない重臣たちが遅れて現れた。


この重臣たちは気に入らない忠氏に対して嫌がらせの為に遅れて現れたのだが、殺気立つほどに皆がイラついているのを確認して、してやったりとニヤついてしまった。


この表情を見た忠氏は恐怖をおぼえ、直ちに討ち取るように命じて側近たちに守られながら緒川城へと落ち延びて行った。


遅れて来た重臣たちを討ち取った重臣たちも忠氏を追うように緒川城へと落ち延びて行った。


大高城へと留まるべきと進言した者たちも、全て計画されている事だと確信し、このままだと義元に容赦なく攻められて皆殺しにされると緒川城へと落ち延びて行った。


こうして私が那古野城に帰って来た時には常滑城に続き、大高城をも手に入れていた。













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