表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/46

私、多分結婚します。

今川館に着くと北条 長綱殿と北条 氏康には私がお屋形様に報告を行う間、別室でのんびりとくつろいでいてもらう。


富士 信忠に接待を頼んで私はお屋形様の所に向かう。


今回はすでにお屋形様は部屋におり、早速報告を始めた。


太原 崇孚と世鬼 政棟と松山 重治も同行している。

お屋形様の他に母上と朝比奈 泰能殿、葛山 氏広殿がいた。

氏広殿は今川館に着くなり、私に長綱殿たちを案内するように頼み、すぐにお屋形様と話し合いをする為に消えていっていた。


氏広殿は北条 氏綱殿から今川家と北条家で婚姻関係を結び、同盟をより強固にしたいとお屋形様にその旨を伝えたようだ。


そう言えば、歴史では氏康の正室は私の妹だったな。

多分、妹の【華】の事だと思うけど、やっぱり政略結婚に可愛い妹がつかわれるのは悲しいな。


恋愛結婚はこの時代は少ないと理解しているけど…


その頃、氏康は厠を借りる為に瀬名 勘十郎に厠に案内されていた。

廊下を進んでいると中庭で女中たちと遊ぶ少女が目に入った。

氏康はふと、自分の妹たちと重ねて、最近は遊んであげてないなと小田原に戻ったら遊んであげようと考えていたのだが、少女が振り向いた瞬間に女子の姿をとらえた氏康の全身に衝撃が走った。


この瞬間、氏康はその少女に一目惚れしてしまった!!


氏康は慌てて勘十郎にあの少女は誰なのか訪ねると勘十郎に尋ねた。

勘十郎は義元様の妹の華姫と答えた。


氏康は少女の名前を知る事が出来て、名前の可愛らしさに自分の世界に行ってしまっている。


華姫は氏康の存在に気付くとにこりと微笑み、近づいて氏康に挨拶をした後に勘十郎に氏康の事を訪ねた。


ここで正気を取り戻した氏康は華姫に自己紹介をして暫くの間、華姫と立ち話を楽しんだ。


華姫は女中にそろそろ時間ですよと言われ、女中たちとともに去っていった。


しばらく、氏康は華姫と会話が出来た幸せ感を噛み締めていたが、ふと尿意を思い出して慌てて勘十郎に厠まで案内してもらった。


部屋に戻った氏康を見届けた勘十郎はそのまま、父である瀬名 氏貞の元に行き、氏康が華姫に一目惚れした事を報告した。


勘十郎が見た限り、華姫も氏康の事を良い人だと思っている。

小田原から義元とともに氏康と接しているが勘十郎は氏康の事を人間性に問題の無い、善人と判断して氏康の力になれればと氏貞に報告した。


氏貞はそのままお屋形様が話し合いをしている部屋へと向かった。



お屋形様様と話し合いをしていると外から後屋形様の小姓の声がした。


どうやら勘十郎の父親である氏貞殿が至急、北条家関連で伝えたい事が有るとの事。


お屋形様はすぐさま氏貞殿の入室を許可した。


氏貞殿が告げた内容に私は驚いた。


氏康が中庭で遊んでいた、華に一目惚れとは…

しかも華も氏康に対して満更でも無い態度だ。


華は興味が無いものには全く興味を示さない性格なので自分から氏康に近付き、話をするとは普通なら考えられない事だ。


氏貞殿からその報告を聞いたお屋形様は氏康と華の婚姻を決定した。


崇孚も氏康の事をかなり評価しているのでこの婚姻は喜ばしい事だと喜んでいる。


まあ、氏綱殿が承諾すればの話だけど、氏綱殿に拒否されても氏康が頑張って説得するだろう。


氏康とはまだ短い付き合いだけど、だいたい性格はつかめたから間違いないだろう。


氏貞殿は退室しようとしたがせっかくなのでそのまま話し合いに参加する事になった。


話は武田家との同盟の話となる。


すでに同盟締結の為に三浦 氏員殿が使者として向かっているとの事だ。

そこで私に告げられたのは武田家との婚姻を結ぶ事になったら私の正室に武田 信虎の娘を迎えるとの事だ。


お屋形様は、京より左大臣である【三条 公頼】様の次女を正室に迎える事に決まったばかりだそうだ。


うん、公頼様の次女って【三条の方】と呼ばれる今川家が仲介して武田 信玄に嫁いだ人物だのね?


お屋形様の正室になってしまったか…


私は歴史通りの【定恵院】に決定かな?

実名はなんて名前なんだろうな…



今川家から武田家に同盟締結の為の使者として、今川双頭家老の1人と数えられる、三浦 氏員がやって来ている。


儂にも頼もしい宿老【板垣 信方】【甘利 虎泰】がいる。

儂も2人に武田双頭宿老と名乗るように言ったのだが今川家の二番煎じと笑われてしまいますと拒否されてしい、イラッとしたが確かに言う通りなので怒りを鎮めた。


武田家としては駿河国、遠江国を支配する今川家と事を構えるよりも、多数の勢力が割拠する信濃国に攻め込んだ方が領地を増やせると考えている。


今川家の領地の海は魅力的だが、武田家が力を付けてから奪えば良い。


儂の娘と今川 氏輝の弟である今川 義元との婚姻を提案して来たが悪くないな。


氏輝は京より、公家の娘を正室に迎える事になっているということ言う事で弟への嫁入りとなる。


また、武田家と北条家との同盟も魅力的だが北条家と同盟を締結したら扇谷上杉家とは手切れとなるだろう。


扇谷上杉家との手切れはは避けたい。


そう考えていると氏員は今川家を介して北条家と密約を結べば良いのではと、発言した。


さらに氏員は北条家としての考えを述べた。


今川家と武田家との同盟締結は北条家も承認しており、武田家と北条家との同盟締結も北条家としては問題無く、武田家の現状を考えると密約でも良いと考えていると。


氏員がなぜ、北条家の方針を知っているのか?

風魔忍軍と世鬼忍軍が協力して今川家と北条家の意思を氏員が信虎の居城である躑躅ヶ崎館に到着する前に伝える事が出来たのだ。


政棟の配下も氏員と顔見知りであるため、氏員も偽情報では無いと判断出来た。


すでに信虎の心の中では今川家との婚姻同盟と北条家との密約を結ぶ事は決定事項になっており、今はどう信濃国を切り取るかを考え出していた。


一応、信方と虎泰の方を見て確認したが反対する気配は感じられなかった。


氏員に家臣たちと相談するので別室でしばらく、くつろいでいて欲しいと氏員を別室に案内した。


信虎は家臣たちの前で今川家との婚姻同盟締結と北条家との密約を結ぶ事を宣言した。

今川家との同盟を反対する者には信濃国を切り取った後に今川家を飲み込めはよいと説いた。


北条家との密約に反対する者には密約など所詮、密約だ。

北条家が不利になったら攻め込めばよい事だと説いた。


こうして氏員は今川家と武田家の婚姻同盟と武田家と北条家の密約の承諾を得て駿河国へと帰って行った。





















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ