パーティの話!
勇者たちへの話というのは他でもない。
今日1日の働きぶりと、見た限りではあるが間違いないであろう役割分担。要はパーティ内の職業の話だ。
「全員、遊び人では魔王は倒せん。ウサギちゃんは非常に惜しいがやむおえない。勇者がゴミなのもやむおえない」
「別に遊び人じゃないんだけど。私は本当にカジノで働いてたんだけど……」
「──えっ、コスプレじゃなくて本当にウサギちゃんだったの!?」
新事実。ただ、それも分類的には遊び人だと思う。だから話を進める。
「元の職業の話は置いといて、今のパーティに話をします。まずは勇者は勇者で」
「……俺はゴミとか言われていても勇者から変わらないのか?」
「勇者力は足が付く。魔王力と一緒で誤魔化せない。なった時点で逃げられない。勝つか死ぬかしか選択肢は無いと思え」
不用意に勇者になんてなるからだ。
先に待つのは生き恥を晒すのか、戦って死ぬのかのどちらかだ。普通ならな。
「勇者力ってなんですか?」
「めんどくさいから説明しない! きっと誰かが教えてくれるよ」
ゴッドは……ないな。
来ると言ってたし魔王に説明させよう。あと忘れずにシメなくちゃ。
「残りの3人。アンが後衛。スケさんが前衛。カクさんが中衛。これはそれぞれの立ち位置であり、役割の位置でもある。前衛2人。後衛2人のパーティ編成でいく」
「俺は後衛だな! 任せろ!」
「勇者は前衛に決まってんだろ。中衛が後ろに含まれてんだよ! お前は最前列だから!」
「──そんなっ」
何故、後ろにいればいいと思っているのか。お前がリーダーなんだから率先して前に出ろよ。
「勇者は後ろもフォローするんだからな。お前だけは全部の役割をこなせないとダメだ。本物には及ばないのは分かってる。だから仲間の力を借りるんだ」
魔王が単騎であるように勇者も本当は単騎。
しかし、1以下の勇者力では不可能。補う仲間が必要なんだ。
「ゲームふうに言うと、勇者、戦士、僧侶、魔法使い。と言う具合になる。ゼロからのスタートではあるが編成だけちゃんとしてれば雑魚はなんとかなる。問題は魔王並びに、その優秀な部下たちだ。どこを狙うのかも決まってないからひとまず置いといて……」
「「置いといて?」」
「各々の職業別の鍛錬も置いといて……」
「それも置いておくの?」
「──お前らには、そもそも体力が足りない! 畑仕事はちょうどいい。ないものが全部詰まってる。明日からはもっと厳しくなると思え! 以上!」
今日の働きぶりではまず不可能。
魔王への道のりは遠い。遠すぎる。全然見えない。
とりあえずフィジカルの強化が必須。
役割の技術はあとからでもつけられる。
「「えーーーー!」」
「えー、じゃない! 明日からヤロウたちには筋トレも追加だ。鍛えて鍛えて鍛えろ! 見せかけの筋肉ではなく本物の筋肉をつける。やりたくないヤツには個人的に指導してやるからな?」
「……私は?」
「アンは家事前半を覚えろ。料理は特にいい。料理と魔法は通じるものがある。アンに必要なのは、ある程度の体力と女子力!」




