5.お前たち、誰だ?
へ〜、ここがアレクのお気に入りの場所か。
ボク、フレッシュはアレクに紹介された高台に上り、景色を眺める。
この高台は山の上にあり、ここから村全体を眺められるらしい。
さっきの雪が軽く積もり、辺り一面が真っ白だ。
今もなお雪がパラパラ降っていて、それがキラキラと輝いている。
ここに書かれている文章では、十分表せないほど綺麗な景色だ。
アレクのお気に入りの場所だけある。
「あれ、アレクじゃない。」
そんな声が聞こえたかと思うと、スタッと、フルトくんが目の前に降りてくる。
「!?」
多分高台の屋根から降りてきたんだろうけど…、気配がしなかったことを考えると、さすがウベル殿の一番弟子だなと思う。
「どうしてここにいるの?」
「アレクを探しに来たんだ。
ちょっと話があったんだけど……。お前でも別にいいか。」
お前……? そういえばまだ身分明かしてなかったっけ。
「? ボクが答えられるものであれば。」
それを聞くと、フルトくんは真面目な顔になる。
「お前たち、誰だ?
そのことが知りたい。」
「!?」
「お前、昼に会った時、自分のこと『アレクの上司』って言ったよな?
そして、ペデットたちを『護衛』だと言った。
護衛は4人で、お前の弟もアレクの上司だとした、半分に分けても2人ずつだ。
アレクの仕事は城の使用人。
その上司に2人も護衛がいるとは思えない。」
「つまりボクらが、嘘をついている……と?」
「あぁ。」
「悪いけどボクらは、いや、ボクは、本当にアレクの上司だよ。」
「じゃあ、なんで」
「別に答えてもいいけど、それはアレクを望んでいないことだと思う。それでも聞きたい?」
「!? あ、あぁ。」
多分、フルトくんは、真実を聞いて後悔するだろう。
でも本人が聞きたがっているんだ。
ここで隠すのもよくない…よね。
「君は……アレクの本当の姿を知らない。」
「アレクの本当の姿? どういうことだ。」
「アレクは、君たちと同じ庶民じゃないんだ。」
ボクはフルトの様子を伺う。
ふうたはボクの話をなんだかんだ真剣に聞いてくれる。
ここで話は止められない。
ボク自身も覚悟を決める。
「アレクには……トライヤン王国の王族の血が流れているんだ……。
アレクは、ボクの父の妹……なんだ。」
この言葉は、ボクの正体を明かすものにもなる。
できればしたくはなかったけど、中途半端に説明していい話でもないよね。
ボクは心の中で言い訳をする。
「アレクが…王族……?
もしかしてお前は…トライヤン王国王……?」
フルトは自分が導き出した答えを、口にする。
「うん、そうだよ。」
「ご、ご無礼を……!」
「ううん、いいよ。……大丈夫?」
ボクも、アレクがボクの従兄妹だと知った時、とても驚いた。
そしてフルトは、ボクよりも長い間、アレクと家族のように一緒に過ごしていたんだ。
そんな人がいきなり存在が大きくなった。大きなショックを受けたのではないだろうか……?
「あぁ、大丈夫……です。
答えてくれて、ありがとうございました……。」
本当 に、大丈夫なのだろうか……?
どうも、こんにちは。
少し寝不足のあぷりこっとです。
寝る時間としては、いつもより10分程度遅い日が続いているだけなんですけどね…、蓄積されたのか、寝ても寝たりない、といった感じです。
たまに意識が飛ぶと、ヤバイな…と思いますよ……。
さて、話は変わって、「ロミオとジュリエット ~バッドエンドは回避してみせます!~」という昨日更新されて小説は先々週終わりを告げ、昨日から新しい小説がスタートしました。
「シンデレラ 〜馭者は〇〇でした〜」という、皆さんご存知シンデレラをモチーフにしたものです。
ふっ、と浮かんだので描いてみているという感じなので、同ストーリーが転ぶか、自分でも未知の領域もなっている気がします。
少しワクワクしています!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
「シンデレラ 〜馭者は〇〇でした〜」も、よろしければ読んでみてくたさき。
では、また次回、お会いしましょう。
バイバ〜イ!




