2.隣国からの手紙
あ~、何度食べても、流石王城と言うしかない。
昼食が美味しい~。毎日これが食べられるようになったことは、母上に感謝だな~。
今、私たち7人は昼食を食べている。
「あ、そういえば。」
フリッシュが何かを思い出す。
「皆に伝え忘れてた。明日から隣国のバルン王国に行くからそのつもりで。」
「はい。わかり……ん?!」
私はいつも通り返事をしそうになる。
え!? なにフリッシュ、ちょっと城下行こう~ぐらいのノリで明日隣国行こうとか言ってるの?
き、聞き間違い?
「ちょっと待て、フリッシュ。平然と食べるな。」
「ん?」
セイブルの言葉に、フリッシュの手が止まる。
あ、このセイブルの反応、マジっぽいな……。
「どうひたの?」
「『どうひたの?』じゃないです…ないよ。
納得のいく説明をしてもらってない。」
「あ、そうだったね。」
そう言いながら、フリッシュは胸ポケットから1枚の手紙を出し、私たちに見えるように置く。
「バルン王国から届いた書状だよ。」
え~っと、なになに……。
あ~、なるほど。って、これだけじゃわからないよね。
簡単に言うとバルン王国の隣国である(トライヤン王国の反対側に位置する)サルクス王国の近くの沿岸部の、治安がとても悪いらしい。そして、バルン王国の国王に息子が産まれ忙しいため、自分が調査しに行くのが難しい。ということで、トライヤン王国に手伝ってほしいとのことだ。
「あれ? でも、王妃はともかく、国王は調査に行けるんじゃないですか?」
ラリネが言う。
あ、そうか。
「ラリネは陛下と会ったことないんだっけ?」
「はい、そうですけど……」
「陛下は女性だよ。」
「じょ、女性!?」
つまり、産まれたばかりの時期国王の母である。
まぁ、ラリネの気持ちはわかる。
国王って、ほとんどが男性だもんね。
「先王のご子息はおられなかったから、ご息女であられたラフォン様が国王になられたんだ。
今はご結婚されてるけど、あのお方は…、偵察とか向かなそうだからね…。」
「そうなんですか。」
にしても、ご出産か。
機会があったら、お祝いの言葉だけでも言いたいな。
「ところで、フリッシュ。
この書状、一週間以上前の日付が書かれているが?」
「……。」
あ、ホントだ……。
「……、と、いうわけだから、準備しといてね。」
フリッシュは、セイブルを無視し、残りのパンを一口で食べる。
「でも、どうして、明日出るの?」
この書状には来てほしい日付などは書かれていない。
「ん~、まぁ、早く行った方が良さそうな案件だし…?」
「ほぅ、書状を一週間近く出し忘れてた奴がよく言う。」
「セイブル、顔、怖いよ…?
美しい顔が台無しだよ…?」
私は静かに怒られるフリッシュを横目で見ながら、食事を再開した。
その後、私たちは各々、バルン王国に行く準備をした。
形はどうあれ、故郷であるバルン王国に行けるのは嬉しい。
私は少しワクワクしながら、荷物を詰めた。
どうも、こんにちは。
フリッシュがセイブルに怒られたら面白いだろうな~っと思い、描いてしまったあぷりこっとです。
いや~、ごめんね~、フリッシュ。
「ごめんじゃないよ! セイブルが怒ると、結構怖いんだよ。あぷりこっとは見たことないからそんなことが言えるんだ!」
ん? 何か聞こえましたが、多分気のせいですね。
さて、茶番は置いといて。
今回の話で隣国に行くことに決まりました。
そう、今回の舞台は隣国であるバルン王国。一体どうなるのでしょうね~。
あ、もしかして、前回描いていたトランプの城、どうなったか気になる人います?(多分いないと思う)
実は昼食の後、トランプの城だけアレクたちは見に行きます。なんと、トライヤン城の形をしているんです。凄いですよね!(伝われ、この気持ち!)
そして、それを近くで見ようとセイブルがそっと1歩部屋に足を踏み入れます。
「それ以上、近づかないでください!」
と、テナーが思わず叫んでしまい、まさかのそれでトランプの城が崩れるというオチがあったそうです。
セイブル以外、部屋の外にいたので、そう考えると、どんだけ大きい声出したんだよ…、テナー……。
はい、以上、描ききれなかったプチストーリーでした(笑)。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう。
バイバ~イ!




