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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第2章 楽しい?学園生活
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ジャイアントアント

「私はびびってなんかないわよ。ほら、あなた達付いてきなさい。」


そう言いながらどんどん前を歩いていくニーネ。


「おい、後衛が前を行ってどうすんだよ。」


リュートが咎めるが、耳に入らない。


「こういうときって敵とばったり出くわしたりするのよね。」


レイがそう言い終わった直後、「ひゃあ!」という可愛い悲鳴が聞こえてきた。


(ジャイアントアント!う、うそ!体が動かない。)


ニーネは幼い頃調子に乗って巨大な蟻の魔物、ジャイアントアントに挑み、大怪我をしたことがあった。

今の実力なら1匹くらいは1人でも倒せるが、そのときのトラウマで体が動かなくなってしまったのだ。


ジャイアントアントは腰を抜かしたニーネに襲いかかろうとしたが、次の瞬間、一瞬驚いたように硬直したかと思うと、スライムの剣に両断されていた。

リュートがキノコ研究室で新しく覚えた状態異常魔法の1つ、【ダーク】の効果で急に視界が暗くなったため硬直したのだ。


「ほら、危ないだろ、無茶すんなよ。」


そう言って手を差し出すリュート。

ニーネはしばらく硬直したあと、


「ふ、ふん!今のは作戦よ!余計な手出しは無用だったわ!」


そう強がりながらリュートの手を振り払い立とうとした。


「ひゃ、ひゃあ!」


立とうとするニーネだったが、また可愛らしい叫び声を上げて腰を抜かす。


前からもう1匹ジャイアントアントがやってきていたのだ。


これはすでに気づいていたレイが素早く対応し難なく片付けた。


「苦手なんだな…この階層は休んでていいぞ。」


そう言ったリュートは今度は手を差し出すのではなくニーネの背中に手を回し、支えあげる。


「ちょ、ちょ、ちょ、触らないでよ!自分でできるわよ!」


ニーネは顔を真っ赤にしながらそう言うのがやっとだった。


「また腰を抜かされても困るだろ。」


ニーネを起き上がらせたリュートはさっさと前に進んでいく。


「羨ましい…」


ボソッと呟いたアイカの声は誰の耳にも入らなかった。


(なんなのよ!男の人にこんなことされたの初めてなのに!ってそれは関係ないわね!とにかくムカつく!)


ニーネの心の中には、ニーネ自身もよくわからない感情が渦巻いていた。


25階層のボスにジャイアントアントを束ねる嬢王蟻、クイーンアントが出たとき、ニーネは無意識にリュートの服の裾を掴んで震えていた。


「大丈夫だ。俺たちが軽く倒してくるから端で待ってろ。」


リュートはそう言ってニーネの頭にポンと手を乗せるとすぐにボスへと向かっていった。


「な!」


ニーネは恐怖を忘れて恥ずかしさで硬直する。


「あらあら、ほら行きますわよ。」


意味深に微笑むセイラに連れられて端の方でリュート達を見ていた。




25階層のボスが煙と魔石に変わったあと、ニーネが口を開く。


「ようやく私の出番みたいね!リュート、今度から気安く触ったりしないでよね!」


さっきまで震えていたくせにというツッコミは飲み込み、リュートが答える。


「どう扱おうが勝手だろ、ニーネは俺の奴隷なんだし。」


「な、やっぱりムカつくわね!」


今度は怒りで顔を赤くするニーネであった。




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