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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第1章 学園入学を目指して
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スライムメイドでやらかした

合格発表の翌日、ついに屋敷等の準備が整ったという報告とともに、王城から使者がやってきた。

屋敷のこと以外には、


1.特別科のリュートは貴族科の授業も受けられるはずなのでそこでマナーを学び、社交界に出てくるのは2年後でよい。婚約パーティーや屋敷のお披露目パーティーもその際行う。


2.リュートは今のところ土地を持たない法衣貴族であるが、今後の活躍によっては学園の卒業と同時に土地を与える可能性もあるので、学園ではそれを見据えて学ぶとよい。


という2点が話された。


屋敷は貴族街に入ってすぐのところにあった。

冒険者としても活動しているリュートにとっては、貴族街の奥の方にあっては移動が手間なので助かった。

以前使っていたのは騎士爵家だったらしく、屋敷のサイズは貴族にしては小さい方らしいが、25人くらいが住める広さがあり、鍛錬ができるような庭もある。


さて、屋敷を得たということは、管理をする人を雇う必要がある。

それなりの額が国から支給されるにしても、余計な人件費をかけたくないし、信頼できない人に任せるのも嫌である。


そこでリュートはとある試みをしようと思っていた。スライムメイドの作成である。


今日はアイカとレイは街で何やら用事があるらしいので、現在屋敷にいるのはリュート1人である。


数ヶ月前にリュートは【スライムゴーレム化 Lv1】というスキルを手に入れていた。

スライムの形や動きを人間や他の魔物に近づけるスキルである。

Lv1ではカクカクしたロボットじみた動きが限界であるが、Lvが上がれば滑らかな動きの再現や鳥になって空を飛ぶことができそうである。


ちなみにスキルレベルのアップはどうやらテイムしたスライム数ではなくスキルを使った回数が関係しているようだ。


これを使ってメイドを10体ほど作った。

不在のときに来客が来ることもあるので、1人は使用人を雇わなければいけないだろうが、屋敷の警備や家事は10体のメイドに任せれば大丈夫だろう。


(ふう。満足できる仕上がりになったな。)


満足げな顔でメイド達を見るリュートは、アイカとレイが屋敷の様子を見にくるまでとあるミスを犯していることに気がついていなかった。





「すごいけど...なんでこんなにスカートが短いのかな?」


いつもよりレイの視線が冷たい。これはボディーブローを食らう前のユキヒロに向ける目だ。


「なんで全員胸が大きいの?やっぱりリュートは胸が大きい方が好きなの?」


アイカは少し不安そうな顔でそう聞いてくる。


(しまった!作ったスライムメイドに願望が入ってしまっていた!)


ようやく気づいたリュートだが、時すでに遅し。2人の視線が痛い。

まだ13歳なんだから小さくて当たり前だよなんてアイカに言おうものなら2、3発はレイのボディーブローが飛んでくるだろう。


「い、いやあ、前に見たことある人をモデルにしただけで俺の好みとかじゃないよ。」


そう返すのが精一杯だったが、なんとか納得してもらい、急いでスカート丈と胸の大きさを修正したのだった。




後日、屋敷で雇う執事が決まった。

王城で働いていたこともある30代くらいのベイルという真面目そうな男である。貴族のしきたりやマナーについても教えてくれるらしい。


リュートがベイルに何か要望がないか聞くと、


「十分満足しておりますが強いて言うならば...もうちょっとスライムメイドの胸を大きくして、スカートを短くしていただければ...」


リュートは泣く泣く却下した。

次話からいよいよ学園に入る予定です。

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