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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第1章 学園入学を目指して
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再会

リュート達が魔王軍との戦いの様子を見てから1年が経った頃、リュート達はダンジョン第50階層のボス、3体の牛頭人身の怪物、ミノタウルスと戦っていた。


レイがミノタウルスの斧をあっさり躱して聖剣ゼラフィードを振るう。


剣は急所を外したがミノタウルスの肩に傷をつけ、ついた傷の部分が凍っていく。

ミノタウルは驚きと不快感をあらわにし、思わず隙をつくってしまう。


レイがすかさず間合いを詰め、今度は心臓を突くと、心臓が凍ったミノタウルスはバタッと倒れすぐに煙となった。


レイがリュート達を見ると、リュート達も1体ずつ倒したところだった。


「結構余裕だったな。」


とリュートが言う。


「そうね、【ファイヤーウォール】で足止めした後、【フレアエクスプロージョン】一撃で倒れてくれたからね。1人で戦うときここで倒しきれないと大変なのよね。」


アイカが言った。1人で戦うと苦戦するときも多いが今回はあっさり倒せたようだ。


「一撃目の急所を外してしまったからまだまだ鍛錬が必要だわ。」


レイは少し反省していた。



あれから毎日のように依頼を受け続けた3人はAランク冒険者になっていた。

ついに冒険者ランクでリュートの姉ライリの所属する勇者パーティーのメンバーと並んだ。


勇者ユキヒロは今、Sランク冒険者になる試験に挑んでいる。

この試験は毎月始めに行われ、ユキヒロは先月と先々月もこの試験を受けたが、二度とも失敗している。

この試験、合格者が出ることすら数年に1度なのだから、才能ある冒険者でも何度も失敗するのが普通である。いや、受けられる時点で全く普通ではないのだが。



Sランク冒険者になるための試験を受けるのに必要なのはダンジョン60階層の攻略と、Aランク依頼30個の達成。

Aランク冒険者が全員攻略しているダンジョン40階層までとは違い、40~60階層は1階層に1日かかるほどの広さがあり、凶悪な罠も多い。

リュート達の場合、スライムを数匹先行させるので罠はあってないようなものなのだが。



ちなみにランザーク王国は暦も季節も元いたニホンという国に近いのだとレイが言っていた。今は4の月の始め、季節は春である。



リュート達3人がダンジョンの攻略を終え、ギルドに戻ると、人だかりができていて、どこかで聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「ここにリュートって天才凄腕冒険者がいると思うんだがどこにいる?」


「も、申し訳ありません。一応冒険者のプライバシーはお答えできないことになっておりますので…」


謝っているのは地味メガネエルフの受付嬢、ニーナの声だが、もう1人の声も聞き覚えあるなと思って人混みをかき分けていくと、


「あ、リュートさん!」


ニーナがホッとしたような顔で声をかけてきた。


「リュート!久しぶりだな!」


それに気づいたもう1人の声の主、重力に逆らったオレンジの髪が特徴的な少年がニヤッと笑ってそう言った。


「おお!ヘリウス!久しぶり!てか、天才凄腕冒険者ってなんだよ!」


声の主は魔王軍との戦いで隊長をしていたソリリス連邦国の辺境伯の跡取り、ヘリウスであった。

リュートと打ち解けたヘリウスは以前、敬語や敬称を付けずに話すようにリュートにお願いしていた。それを覚えていたリュートは同じ平民と話すように話しかける。


「そりゃ、【神官】が治せない怪我からゲンコを救ったんだ。天才凄腕冒険者だろ?」


「リュート様、前回は命を救っていただきありがとうございました。」


ヘリウスの隣に立っていたゲンコが頭を下げた。


「なんだ、知り合いだったのか…よかったあ。」


ニーナはホッと息を吐いた。確かに突然護衛を連れた他国の貴族がやってきてリュートを出せと言われたら神経がすり減って当たり前である。


リュート達はこれ以上騒ぎが大きくならないように場所を変えて話すことにした。

前のように騒ぎを起こしたからと言って白いひげのおじさんに罰を言い渡されるのはごめんである。

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