44話 私、捜索してたらとんでもない物を見つけました。
※各話の題名を変更しました
AnotherView:Saki Amagiri
時刻は22:00。
「そろそろ始めようかな」
いつも首に付けていた、チョーカーのボタンを押す。
実はこれ、少しの間だけ家と繋がるワープゲートをその場に作り出す機械なんだよね。
魔術云々で作っただけあって物凄い便利。
実質好きな時に好きな物を出し入れできる訳だからね。
私はこれでワープゲートを作成し、立体眼を召喚。
本来立体眼の映像は家でしか見れないんだけど、何とか改良して、一台までならノートパソコンでも映像を確認出来るようにした。
透視カメラは搭載してないけど、その代わりに別の機能を付けてある。
活躍してくれると嬉しいな。
「じゃあお願い!」
立体眼は、ふわふわと飛びながら街に向かう。
「あれが魔物……初めて見た」
私はほとんど外に出た事がない上に、魔物の出にくい人間界出身。
魔物を見るのはこれて初めて。
……なかなか気持ち悪いね
「あ、お兄ちゃんだ!」
建物をいくつか越えると、お兄ちゃん達の姿があった。
「一緒にいるエルフの女の人だれだろ……うわ、凄い!」
あの魔物、土の杭を弾いていたし、魔法が効きづらいみたい。
でもそれが分かった瞬間、土魔法で空中に道を作って、一気に距離を詰めて短剣で斬り付けてた。
「明らかに戦闘慣れしてるね(●´ω`●)」
誰もいないのに上から目線風にドヤ顔で言ってみる。
……やめよ。
どこから探索しようかな。
「あれだけ原因を探してて、まだ見つからないんだもんね」
それでいて、ドラゴンゾンビが街に出てこれる場所。
「いやいや、常識に囚われちゃいけないよね」
そういう場所は既に他の人が探しているはず。
私は私にしか探せない場所を探そう。
「建物の隙間なんかを一通り探してみよう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なーんにも見つからないなぁ……」
時刻は0:00。
あれから二時間探し続けたけど、何も見つからなかった。
「あ、ドラゴンゾンビ」
でも立体眼に敵を倒す機能は無いし、どうしようもない。
「……そうだ」
折角だし後をつけてみようかな。
魔物は気付いたらすぐに攻撃してくるし、このミニマムボディじゃないと難しいよね。
誰かが倒してくれればそれで良いし、もしかしたら何か見つかるかもしれない。
「ポチッと」
念の為、新機能──透明化を起動して、ドラゴンゾンビの後を追う。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時刻は1:30。
このドラゴンゾンビ、運がいいのか、他の人に全く見つからない。
堂々とメインストリートを抜けて、とうとう街の外に出てしまった。
「どこに行くんだろ……?」
街の外には外行きのゲートターミナルくらいしかないけど……?
「……あ!」
何処かに行くドラゴンゾンビを追っていると、逆側──空中都市の外側から、もう一体のドラゴンゾンビが歩いてきた。
二体はお互いを無視して、そのまま何処かに歩いて行っちゃう。
そして──
「……ゲートターミナルまで来ちゃった」
とうとう空中都市の端っこまで来ちゃった。
ちなみにゲートターミナルは6:00〜22:00までしか開いてない。
管理が大変なんだって。
でも──
「ゲートターミナルが目的じゃなさそうだね」
連絡橋の前で左に曲がって、そのまま空中都市の外周を暫く歩いていくドラゴンゾンビ。
「ホント、どこに行きたいんだろ……」
すると──
「……えっ!?」
空中都市の外周が壊れている所があった。
ドラゴンゾンビはそこから降りた。
「空中都市は雲の遥か上にある都市。落ちたら死んじゃうはず……」
落ちたドラゴンゾンビを確認する為に、立体眼で様子を確認すると──
「嘘っ!?」
ドラゴンゾンビは鋭い爪を空中都市の側面に突き立てて、空中都市の下側に向かって行ってた。
慌ててその後を追ってみる。
「……うわっ、何これ!?」
すると、空中都市の下の中心辺りに、何かの巣らしき物がへばりついていた。
「わわ!」
そこには沢山のドラゴンゾンビがいた。
間違いなさそう。
「……中に入っていくね」
私が追っていたドラゴンゾンビが、巣の中に入っていく。
当然、私もその後を追う。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「これは……」
中は何処もかしこもドラゴンゾンビだらけ。
しかも細い道が沢山あって、なんというか……迷路みたい。
「……あ」
私が追っていたドラゴンゾンビは、突然その場で寝ちゃった。
「勝手に調べてみよう」
ここからは私が勝手に調べる事にする。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時刻は2:30。
ずっと調べてたけど、この巣、かなり広い。
しかもそれだけじゃなくて、この巣の中に魔洞が沢山あった。
ドラゴンゾンビ大量発生の原因はこれっぽいね。
後調べてないのは中心の大部屋っぽい所だけ。
早速中に入る。
すると──
「うわっ!?」
そこには30mを軽く超える、とんでもなく大きい竜がいた。
全身が黒くて不気味だね……
『滅』
あれ?
今なにか聞こえたような……
思っていると──
「うひゃぁい!」
立体眼が壊れたっぽい。
パソコンにはもう何も映ってなかった。
「早く知らせないと……」
私は携帯を取り出し、お兄ちゃんに繋いだ。
Saki'sView end
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