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35話 俺、復活したドラゴンゾンビを仲間と協力して倒します


 現在時刻は23:00。

 今日は依頼を受けた翌日。俺達は寮を出て深夜の街に向かう。


 昨日学園長から依頼の詳細を伝えられたが、特に特筆すべき事はなかった。

 依頼の都合上夜に駆り出される事になるから学校を休んでもいい等、全部依頼書に書いてあったことの確認だった。今回の依頼は特殊な点が多いからな。



 そうして夜の街に出た訳だが──


「当たり前だが人は居ないな」


 すでに何人かがドラゴンゾンビに襲われたらしく、そのせいか、夜の街は静寂に包まれていた。


「本来なら二手に分かれてドラゴンゾンビを見つけるべきでしょうが、まずは四人で相対したいですね。ドラゴンゾンビの強さがどれほどのものか実感しておきたいです」

「その為にも、まずは徘徊している筈のドラゴンゾンビを見つけないといけないわね」


 そうして四人で行動する事数分──


「いたのです……!」


 ドラゴンゾンビはすぐに見つかった。

 まだ一匹目だから何とも言えないが、この短時間で見つかった事を考えると、かなり多くのドラゴンゾンビが街を徘徊しているのだろう。


 幸いドラゴンゾンビは力が強いものの頭は悪く、建物の中に入って人を襲う事は無い。

 空中都市に使われている扉はどこも頑丈で、鍵さえ閉めてしまえば爆発物でも壊せないからな。物理的に壊すのも不可能だ


「ドラゴンゾンビはまだこちらに気付いていないみたいだ。奇襲できそうだぞ」

「でしたら私が!」


 そういうと、月夜が離れた場所で桜花を振り回し、桜を生み出していく。

 そして──


「【八重桜】!」


 生み出された桜は数多の刃となって、ドラゴンゾンビへと降り注ぐ。

 

「gyaaaaa!!!」


 【八重桜】──威力は少ないものの、命中率と射程はトップクラスだな。

 それに威力が少ないと言っても、何分弾数が多い為、全部当たれば相当な威力になる。

 事実、耐久性に優れたドラゴンゾンビもボロボロだ。


「来るぞ!」


 不意打ちで大ダメージを負ったドラゴンゾンビが、怒りを(あらわ)に月夜に迫る。

 俺は月夜の前に立ち、ドラゴンゾンビの爪を刀で弾き返す。どうやら攻撃力はそこまで高くないらしい。簡単に弾けた。


「ハァッ!」


 爪を弾き飛ばし、スキだらけになった所に踏み込んで突きを放つ。

 その突きはドラゴンゾンビの心臓部に突き刺さり、ドラゴンゾンビは息絶えた。

 だが──


「学園長に聞いた話によると……」


 俺はすぐさま刀を引き抜き、ドラゴンゾンビから距離を取る。

 ドラゴンゾンビには厄介な特性があり、それが名前の由来でもある。

 それが──


「gryaaaaaaa!」


 強化蘇生だ。

 ドラゴンゾンビは死亡した際、一度だけ息を吹き返す事ができる。しかも蘇生後は身体能力が全体的に強化され、前よりも強力になる。

 炎属性の攻撃でとどめを刺せば強化蘇生は発動しないが、今回は四人いる状態だ。

 強化蘇生後のドラゴンゾンビの実力を知っておく為に、わざと通常攻撃でとどめを刺した。


「速いっ!」


 一度殺された俺を狙ってくるドラゴンゾンビ。その速度は先程とは比べ物にならず──


「くうっ!」

「gryaauu!」


 咄嗟に攻撃を受けるも、即座に受けきれないと判断。俺はドラゴンゾンビの攻撃を受け流し、力を逃した。そのスキに一太刀入れるも、皮膚が固くなっているのか、キンッという金属音が鳴っただけに終わってしまう。


「夜っ!」

「ああ!」


 俺はシャルの意図を理解し、後方に下がる。


 俺の刀は竜族を除く四種族には有効だが、身体が硬い竜族や魔物に関しては不利だ。

 だがシャルの大剣は、竜族の竜装すらも貫くパワーがある。

 

「ふっ、せい!」


 巧みに大剣を扱い、俺が受け切れなかったドラゴンゾンビの攻撃を軽々と受けるシャル。

 やがてドラゴンゾンビのスキを見つけたシャルは──


「ハァァァ!!!」


 腹部に大剣を突き立て、ドラゴンゾンビの腹部がクレーターのように凹む。穴を開けるまでには至らなかったようだがこれでいい。


「シャルさん!」「了解っ!」


 シャルがドラゴンゾンビの元を離れると、凹んだ腹部に大量の桜が襲い掛かる。

 いくら硬くても、傷付いた部位に大量の刃を食らえばひとたまりもない。


「gru!?」

「ラウラ!」


 追い打ちは止まらない。

 シャル、月夜の攻撃により弱ったドラゴンゾンビの腹部に──


「【強化(ブースト):腕力】、どりゃーなのです!」


 強化魔法を施した竜腕を叩き込むラウラ。


「g…………」


 腹部に大きな穴を開けたドラゴンゾンビは、やがて眠るように息絶えた。


二つ程ご報告が。


①新連載始めました!

【不死身の白魔導士 〜恋人と気ままに冒険者するので放っておいてください〜】

勇者パーティーの白魔導士が、新しく勇者パーティーに入った黒魔導士に追い出されて(というか殺されて)……? というお話です。

こちらも良ければ読んでみてください!

https://ncode.syosetu.com/n5371fp/


②犬宮蓮さんからレビューを頂きました! ありがとうございます!

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